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横浜リサのもっと輝け!日本人女性

あなたは早く産む?遅く産む?(4)2015.05.26

 

今回のコラムでは働く女性には外せないトピック、出産に関して書いています。キャリアの中で早く産むのか遅く産むのか?を考えるにあたり、どんなことを考慮しておくとよいのかを私の経験を元につらつらと書いています。

 

前回2回に渡り「早く産んでよかった利点」に関して書かせてもらいました。しかし、もう一度やり直せるのだとしたら、遅く産むことを選んだかもしれないという気持ちもあるので、今回は遅く産むことの利点を考えてみたいと思います。

 

もし、キャリアを考えないでよいのなら、たぶん、産むのは早いほうがいいのでしょう。なぜなら前回2回にわたり書いたような理由からです。でもそこでキャリアを加味して考えるとしたら、「遅く産むほうがいい」と思われる点がいくつかあるんじゃないかと周りを見てて、思うのです。

 

利点1:キャリア形成をしてから出産・子育てに集中できる

 

出産・子育てをしながら、同時にキャリア形成をするのは大変です。それならば順番にするのも一案あるのでは?という考え方です。どちらが先か?という疑問も出てくるかと思いますが、私が見てきた限りキャリア形成を先にして出産・子育てを後に回す女性が多かったです。

 

私の場合、大学卒業後、外資系証券会社に勤めました。外資系証券会社はどういう場所かというと、年齢が若い!20代30代の社員がほとんどで、40代だと部長レベルの人間が数人、50代の社員はほとんど皆無といった組織形成をしていました。

 

そういう環境の中だと、20代、30代でどんだけ仕事するかは組織を上っていくには大切な時間なわけです。実力社会の外資系で子育てを両立なんてやっていては勝負に勝つ可能性が低くなってしまう。

 

ならばその間は仕事に集中して40代になってから出産・子育てをするのが得策かも。実際、私は29歳で一人目、31歳で二人目を産んでしまいました。同年代の仲間たちがバリバリ働いて出世していくのを横目で見て、めちゃくちゃ悔しい思いを何度もしたのも事実。

 

私だって子供さえいなければ、もっともっと仕事できるのに!昇格だって昇給だってできるのに!って心で叫んでいた時期が、かなり長くありました。こんな悔しい思いを避けるためにも遅く出産・子育ての選択もおおいにありです。

 

更にキャリア形成で書かせてもらいたいのが、私はマネージャータイプのキャリア形成職を選択したということです(職人タイプとマネージャータイプの違いはこちらのコラムをご覧ください)。マネージャータイプのキャリアということは異動を伴う可能性大です。となると新しい仕事をしょっちゅう覚えなくてはいけないし、新しい人とも関わらなくてはいけなくなる。かなりの時間と精神力が求められてきます。もしかしたら勤務先だって変わる可能性さえあります。

 

そんなときに自由に動けるのか、それとも子供がいて保育園や学校など解決しなくてはいけない問題があるのかではやはり大変度が違います。そういった意味でも、20代30代のキャリアを作り上げている期間は仕事に集中してある程度キャリアができあがってきた40代ぐらいに出産・子育てを始めるというのが得策かとも思われます。

 

実際私は2-3年おきに新しい仕事についたり、仕事が増えたりしたりしました。勤務先が変わるということはなかったので、その面では大変ではなかったですが、でも子育てがなかったら精神的に楽だっただろうなぁ~と振り返ってみて思う次第です。

 

利点2:管理職のほうが自由度が高い

 

前にも書いたように、管理職になったほうが仕事に関する自由度が増します。管理職のポジションを確立してから出産・子育てをしたほうが、仕事との両立は格段としやすくなります。下のほうの管理職よりも、上のほうの管理職のほうが手を動かすことよりも、頭を動かすことが多くなるので、更に自由度が増す確立が高いです。そうなってくれば、更に両立しやすくなるのがわかっていただけるでしょう。そう考えると管理職になりたての時よりも、管理職になってからしばらくたってから出産・子育てをしたほうが両立が簡単になる可能性が高いということになります。

 

利点3:財力でのりきれる

 

管理職ともなっていれば、外資系でいうならば給料はあがっているはずです。日系だと管理職になったら残業代など出なくなるので給料が下がるイメージがあったりするようですが、外資系だと組織の上になればなるほど給料があがっていくのが通常です。

 

ということは、20代30代で上に上がっていれば、40代ではかなりの財力をもっていることになります。ならば、その財力を最大限に利用してシッターさんやヘルパーさんを雇うことが可能となっていることでしょう。

 

自宅で24時間子供を見てもらうことも可能かもしれません。ヘルパーさんを雇い、家のことも何一つやらなくてもいいかもしれません。そうなれば子供がいても、仕事との両立は比較的楽にできることは確かです。

 

ただ、気をつけなくてはいけないのは、前もって計画性をもっておかないとこの財力は続かないかもしれないということです。いつまで仕事をするのか、もしくはできるのかにもよりますが、子供が成長完了する頃には自分が働いていない可能性があります。

 

十分な財力を20代、30代のころから計画的につけていると財力での乗り切り成功利率はかなりアップしそうです。

 

さて、いかがですか?自分は早く産もう!と思いましたか?それとも遅く産もう!と思いましたか?私のように計画無しでエイヤー!で子育てを乗り切っていく手もありますが、前もっていろいろと考えてみるのもよいかと思います。今すぐに決定することはないにしろ、一度考えてみても良いかもしれませんね。

 

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この記事の筆者

横浜 リサ

某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたいとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。

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