グローバル転職NAVI

キービジュアル キービジュアル

働くための約束。雇用契約(こようけいやく)について⑥ 「転職編」


得られる情報/転職するときに気をつけたい年金や保険の制度について

転職(てんしょく)のときに気をつけること


会社で厚生年金と健康保険(けんこうほけん/つぎにせつめいします)に入っていた人は、会社をやめてから次の新しい会社で働くまでの間、国民年金と国民健康保険に入らなければいけません。国民年金と国民健康保険には住んでいる市役所で入ることができますので、忘れないようにしましょう。


そのほか、転職したときに気をつけなければいけないことは、会社をやめたときに必要な届出と一緒に「忘れないように!日本にいる間に必要な届出を覚えよう② 悩み別編」でも説明しています。

健康保険(けんこうほけん)について


病気やけがをしたとき、なおすためにはたくさんのお金がかかります。また、病気やけがで仕事を休むこともあります。死んでしまったときも大変です。そのようなとき、お金の負担を減らすことができるのが、健康保険です。また、健康診断(けんこうしんだん)などの健康でいるためのサポートもあります。

健康保険で払うお金の金額は、かせいでいるお金で変わります。

 

・健康保険(けんこうほけん)

会社で働く多くの人は会社で厚生年金といっしょに健康保険にも入ります。保険料は会社と自分で半分ずつ払います。自分で払う分は給料からマイナスされて払います。

収入が低く(1年の収入が130万円より低い人)、会社の健康保険に入っている人に面倒を見てもらっている配偶者(はいぐうしゃ)(だんなさんやおくさんのこと)は、いっしょに健康保険に入ることができます。その手続きも会社をとおしてやります。

 

→健康保険に入っている人に面倒を見てもらう人が健康保険に入るには、日本に住所がなければいけません。前と今は法律が変わりました。

 

病気やけがのときにし払うお金のサポートだけでなく、病気やけがで仕事を休むときや子どもを出産(しゅっさん)するときのサポートも受けられます。

 

・国民健康保険(こくみんけんこうほけん)

日本に住所がある人で会社の健康保険に入らない人は国民健康保険に入らなければいけません。手続きは住んでいる場所の市役所でやります。

 

→日本に住所があっても一部の在留資格の外国人は国民健康保険に入ることができません。

長い間、日本にいる外国人で在留カードを持っていても、一部の在留資格をもつ方は国民健康保険にはいれないものがあります。たとえば、医療滞在のための「特定活動」や3カ月をこえた長い間観光するための「特定活動」です。これらは市役所が特別に国民健康保険に入ることを許さなければ、国民健康保険に入ることができません。

 

・海外療養費(かいがいいりょうひ)の支給

日本にある病院(びょういん)に行ったとき、健康保険証(けんこうほけんしょう)をもっていけば、そのときに支払うお金は少しだけです。しかし、日本以外の病院に行ったとき、そのときに支払お金がとても多くなります。しかし、健康保険や国民健康保険に入っている人は日本に戻った後、手続きをすれば、払った医療費の一部をもらうことができます。

手続きのため、病院のお医者(いしゃ)さんから病気などの診断書(しんだんしょ)と医療費の明細書(めいさいしょ)、領収書(りょうしゅうしょ)を必ずとっておきましょう。 

在留資格(ざいりゅうしかく)の許可(きょか)と税金(ぜいきん)、社会保険(しゃかいほけん)の関係(かんけい)について


日本に住む外国人が在留資格の変更や更新の許可を受けるとき、正しく税金を支払っているかどうかはとても大切です。また、最近では、社会保険の支払いを確認することも増えました。

税金や社会保険料を正しく払うようにしましょう。 

永住許可(えいじゅうきょか)と税金、社会保険の支払いについて


在留資格の中でも「特定技能」の在留資格をもらいたいときや、日本に住むたくさんの外国人の方がほしいと思う永住許可では、税金と社会保険を正しく払っているかどうかは、とても厳しく確認されます。

 永住許可については、税金と社会保険を払っただけでなく、「いつまでに支払いましょう」という納付期限(のうふきげん)を守っているのかも、厳しく確認されます。

いつか永住許可がほしい外国人の方は、税金と社会保険料を正しく払っているか、納付期限までに払っているか、もう一度、確認してみましょう。

 

→転職のときや引っ越しをしたときに忘れがちなこと

働くための約束。雇用契約(こようけいやく)について⑤ 『年金編」でも書きましたが、会社をやめて転職するとき、新しい会社の手続きで入る社会保険と、前まで働いていた会社の所属期間にすきまができ、国民年金や国民健康保険に入ることを忘れていることがあります。また、引っ越しをしたときに国民年金や国民健康保険、住民税(じゅうみんぜい)の支払いを忘れてしまうことがあります。


税金は住所に納付書(のうふしょ)が送られてきて、それをコンビニに持っていき、支払うことが多いです。納付書を郵便(ゆうびん)で受けとれないときに忘れることがあります。引っ越しをするときは、郵便局(ゆうびんきょく)で必ず古い住所に届いたものを新しい住所に送るための転送(てんそう)サービスの手続きをするようにしましょう。近くの郵便局ですぐにできます。

 

 

(Text/行政書士明るい総合法務事務所 代表 特定行政書士 長岡由剛)


Daijob.comで外資系・グローバル転職を実現させましょう!