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横浜リサのもっと輝け!日本人女性

ブランクがあっても正社員になれる人の特徴って? - A子さんの場合(2)2016.03.29


(前回の続き) サブプライムローンで市場が揺れた時期、25年以上勤めた外資系金融会社を去ったA子さん。その後7年、仕事をせず家に入っていたのち、ある日社会復帰を考えるようになっていました。と~っても悩んでいた彼女に、私のブランク後再就職の話しなどして応援。1年ぶりにA子さんに再会してみたら、彼女ははすっかり外資系証券の正社員としてバリバリ働いていました・・・

 

再会したA子さんに、話を聞いてみると、正社員になるまでには、あまり時間がかからなかったことがわかりました。

 

とにかく7年もブランクがあったA子さんは、心配でいっぱい。仕事があるのか?仕事をフルにこなせるのか?体力的には大丈夫?能力的には大丈夫?と不安材料満載!

 

そんなA子さんは、とりあえず派遣会社に登録をしたそうです。いきなり正社員の口もないだろうし、いきなりフル復帰する自信もなかったから。

 

そうしたらとある外資系証券会社のコンプライアンス部門から監査が入ったので、緊急に経験のある人を1か月ほどお手伝いに雇いたいという話がきたそう。1か月なら7年ぶりの社会復帰のお試しとしてはいいかなと思い、軽い気持ちで彼女はOKしたそうです。

 

コンプラインアス部の経験も無いし、監査を手伝ったことも無い。でも証券会社で働いていた事はあるし、日本語・英語ペラペラだ(とはいうものの、彼女の日本語力って「付箋がPost-It」と説明されるまでわからなかったくらいの日本語レベルですけどね(苦笑))。プラスもあればマイナスもある。いろいろあるけど、とりあえず1か月だからやってみようかって思ったんですって。

 

出社してみてびっくり!監査が入っていたその会社はもう戦場そのもの!戦場の中でも一番先頭のまさにドンパンやっているところに放り込まれたA子さん。初日から残業で夜9時まで働いたそうですよ。

 

ご存じの方も多いかもしれませんが、監査の最中コンプライアンス部ってのは超多忙!誰も何も教えてくれないって言ってたけど、逆に誰か教えてくれるなんて事があるほうがびっくり!するくらい全員大忙しのはず!

 

そんな中、彼女は、誰も教えてくれないのであれば、自分で何ができるか考えてみようと思い、周りを観察。そこでステータスレポートがあればみんな助かるのでは?と思い、ステータスレポートを作ってみたそうです。

 

●  相手に何をリクエストされたか。

●  社内で誰が担当するのか。

●  いつまでにやらなくてはいけないのか

●  現状どうなっているのか

などがまとまっているのが、ステータスレポートで一目みると監査の現状がわかるようになっているものです。

 

誰が何やっているのかわからなかった現場にも秩序が戻り、経営陣も現状把握ができるようになりとてもありがたがられたそうです。

 

そして、そんなレポートを配るようになったら、情報が彼女のところに集まるようになってきて、みんなが彼女の指示に従うようになっていったそうです。

 

監査も無事終わり、約束の契約終了の1か月がたったころ、部長さんから呼び出されて“是非、残って欲しい、社員になりませんか?”って話があったそうです。

 

そしてA子さんは、数日後には正社員として働き始めていたそうな。

 

A子さんはラッキーだったんでしょうか?ラッキーと一言で片づけてしまえばおしまいですが、私は会社やチームのために何ができるのかを自分で考え実行したことがA子さんが評価された要因なんじゃないかと思っています。

 

最後になりましたが、このテーマ冒頭にも書かせていただきましたが、本日にて「横浜リサのもっと輝け!日本人女性」のコラムは終了となります。2年近い間ご愛読いただき本当にありがとうございました。勇気を出してコメントを書き込んでくれた方、本当にありがとうございました。これからもみなさんがもっともっと輝いていけるよう、陰ながら応援しています。

 

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この記事の筆者

横浜 リサ

某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたいとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。

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