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横浜リサのもっと輝け!日本人女性

山あり谷ありのキャリア形成-女性が幹部になるまで (その2)2014.08.19

    前回の続き)
    さてさて、プロジェクトでRさんを一生懸命サポートした私は、次なるチャンスをゲットしたわけです。それがニューヨークでのマネジメント・トレーング!これがなんと2年間ニューヨークでオペレーション業務をしっかり学び、最後の3か月はロンドンという豪華なトレーニング!日本のオペレーションから1名のみ選ばれて参加するわけですが、特に公募されているものでものなく、選考プロセスも公開されていなかったので、どうやって私が選ばれたのか未だに謎ですが、選ばれたのだから行くっきゃない!喜び勇んで出発した私!

    トレーニングは数あるオペレーションの中から債券が選ばれ、ミドルオフィスから始まって、バックオフィス、現物のみならず先物・オプションに渡るまですべてのチームで何をやっているのか学ばせてもらう内容のものでした。私、頑張りましたぁ~!今までやったこともない業務を必死に覚え、家では新居での生活を落ち着かせながら、がむしゃらに働きましたよぉ~(汗)。

    って、自慢話し?いえいえ、とんでもない。じゃぁ、いったい何が問題だったの?

    最初のうちはよかったのですが、チームを移動するにつれて、滞在期間がどんどん短くなっていき、それに伴い、仕事を教えてもらえなくなっていったのです。そりゃそうですよね。受け側にしてみたら、クソ忙しいのに、1-2週間しかいない人間に教えるだけ無駄無駄!でも、むげには扱えないから「隣に座って見ててね」と丁寧に扱うが、ほとんど無視できる状態。私はどこへ行っても、一日中座って見ているだけの日々。

    ん~ん、せっかくのトレーニングなのに、このまま時間を過ごしてしまってはもったいない。何か他にできないものか??そこで私は考えた。

    よ~し、この間に資格でもとっちゃえ!

    ってことで、証券の営業をするために必要なシリーズ7やシリーズ3(日本でいうならば外務員資格みたいなもの)を勉強して、取っちゃいました。こういった仕事に直結している資格は後々私を苦しめたり役立ったりもしてくれたのですが、取っておいて悪いものじゃないですね。

    資格取得の他に、試したことといえば・・・出ました!横浜リサ得意(?)の直訴(笑)。本来の上司は日本にいるので、日本側に直訴する方法もあったのかもしれないけど、この時私が直訴してみたのは、現地のお偉いさん。現地の方が話が早いかなぁ?と考え、普段私のことを気にかけてくれていたニューヨークの偉そうな人に話をしてみました。

    「トレーニングはありたがいけど、見ているだけで、脳みそが溶けてしまいそう。どうしたらよいかアドバイスください。

    上の人というのはすごいですよ、いろんな方法を考え出してくれます。これぞ問題解決能力!まだまだ経験不足の私でしたが、な、なんと立ち上げたばかりの部署に回され、お手伝いをさせていただけることに!(ヤッタ!)International Corresponding Clearingという分野は業界でも新しい分野だったので、その立ち上げに携われたことは私のキャリア形成にとても役立ちました。そして、その後も他の戦略的プロジェクトに関わらせてもらうチャンスをいただけ、私のマネジメント・トレーニングは当初の予定よりも更に内容の濃い、すばらしいものとなったのです。

    ニューヨークでのトレーニングも終了、そろそろロンドンへ異動する日が近づいてきました。引越しの準備も終わって、あとは飛行機に乗るだけといったある日。日本から電話が・・・

    「ロンドン行きは中止。大至急戻ってきてください・」

    いったいどういうこと?訳がわかならないまま、ロンドン行きの引っ越し荷物をすべて日本行に変更して、日本行の飛行機に乗り込んだ私。。。。

    (次回に続く)

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    この記事の筆者

    横浜 リサ

    某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたいとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。

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