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横浜リサのもっと輝け!日本人女性

外資系で女性は活躍できる?できない?(3) 2015.08.11

 

男性も女性も公平に評価されて仕事をさせてもらえる外資系。20年以上外資系金融で働いてきた横浜リサが公平に評価されてきたためにどんな仕事をさせてもらえたかを書いたのが前回のコラムです。それを読んで「よ~し私も外資系に転職するか!」と思った方もいるのではないでしょうか?でもでも、そこはちょっと待ってくださいよ。今回は公平に評価されるとともに、負うことになる責任というものを書いてみるので、そちらも読んでから、じっくりと考えてみてください。

 

Q: 残業はどのくらいするの?

A: 男性だろうと女性だろうと残業をこなさなくてはいけません、それがたとえ夜中の1時2時になろうとも、週末になろうともです。急な残業もこなす事が期待されています。

 

私も、幾度と友達との約束をドタキャンしたことか・・・・「仕事と私とどっちが大切なの?」なんて恋愛ドラマで女性が男性に言う台詞を見たりしますが・・・この言葉、私自身になげかけられそう・・・平日に習い事なんかやろうとも思いませんでしたよ、だって確実に行けるって約束できませんでしたからねぇ。

 

Q: 出張ってするの?

A: 残業と同じく、出張も無理なくこなす事が期待されています。家族がどうのとか、体力的にどうのとか言っていると、その仕事ができないと見なされてしまいます。明後日ニューヨークに飛んでくれと言われたら、「はい!」と即答できる事が求められました。

 

今までに私がこなした出張の中で一番きつかったものといえば、2週間半で世界1周した時かな。最初の1週間でニューヨーク、次の二日でロンドン、次の二日でインドそして最後の二日でシンガポールでした。容赦なく、移動日は週末で次の月曜日から出社ってパターン。時期は冬だったので、出発した日本は冬、ニューヨークも冬、ロンドンも冬・・・。そこからグルッと回ってインドが夏、シンガポールが真夏、そして寒~い真冬の日本に戻ってきたわけです。時差だけではなく、気候の違いもあって、あの時は本当に死ぬかと思いましたよ。え?子供?どうしたかって?おばあちゃん出動!大活躍!

 

Q: 転勤なんてこともありえるの?

A: はい、ありえます。転勤も男女違いなく、期待される側面の一つです。転勤先が日本国内のこともあれば、海外もあるでしょう。それがどこであろうと、その仕事に必要であれば、転勤することは仕事の中に入ってきます。ただし、転勤をすべて受けなくてはいけないってことはないです。子供の学校のことや、家庭のことで転勤ができないという事は男性だってありえますからね。女性も同様です。男女問わず、転勤をしなかったために、別の仕事につくことになるかもしれないし、もしかしたら将来の昇格にマイナスに働いたりするかもしれないということは、その時々でありえるシチュエーションです。

 

私ですか?もちろん転勤経験ありです。アジアオペレーションのChief Operating Officer をやってくれと頼まれ、始めたのですが、途中から組織編制があり、そのお仕事が香港へ移動となりました。いったい私はどうなるんだ?と思っていたら、案の定、ボスから香港に移動できないかの打診が。。。理由をつけて日本に残ることも出来たかもしれませんが、私の下した決断は「香港に行こう!」でした。ボスに打診されてから1ヵ月後には子供二人つれて飛行機に乗ってました。

 

ここで一つと~っても大切な事を書き添えておきたいのですが、女性でも男性でもバリバリ働きたければチャンスを公平にもらえ、評価してもらえるという事です。女性でも男性でもそこまでバリバリ働きたくないと思えば、それはそれでもう少しゆっくりと仕事をすることも、もちろん選択肢としてあるんですよ。大切なポイントとして言っておきたいのは、女性だからチャンスが与えられないということは無いということです。

 

みなさんもご存知の通り、私はたまたまバリバリ仕事をする道を選びました。結婚したからって、出産したからって仕事をバリバリしたかったんです。「せっかくチャンスももらえるし、評価もしてもらえるのだったら、仕事したい!自分の可能性を見て見たい!」と強く思ったからです。

 

そう思ったから、仕事をした。正当な評価をうけて、やりがいのある責任のある仕事を任せて貰えた。これは本当に外資系で働く醍醐味だと思っています。私はそういった経験を20年以上させてもらいました。その中で上司もたくさん変わったし、組織も異動しました。それでもちゃんと仕事を任され続けたので、「正当に評価をしてもらえた」証だと思っています。外資系というところは、「公平に評価されて仕事をしたい!」と思っている女性にはチャンスがある環境ではないかと思うんです。

 

外資系に転職を考えているあなた。やりがいもあるけど、それに伴い責任もついてきます。そんな戦場に身を投じる覚悟はありそうですか?

 

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この記事の筆者

横浜 リサ

某米国リベラルアーツ大学卒業後、某外資系金融にて、業務畑で20年以上勤める。入社4年目にして管理職に抜擢されてからは、管理職道まっしぐら、日本・NY・アジアでのビジネス経験を持つ。「脱サラして、起業!」という思いをひっそり暖めており、リーマンショック時を機に、香港で自身の会社経営を実現。4年間の起業人生活の後、「50代の金融復帰・転職なんてまず無理でしょう!」と言われているこのご時世に、畑を飛び越えて(業務畑からコンプライアンス畑に)めでたく転職を成功させた珍しい人種でもある。中学3年で親の仕事の関係上、初めて海外デビューをした頃まったく話せなかった英語が今では日本語よりも得意になるほど。休日は山歩きを楽しむどこにでもいる山おばさん(山ガールと言いたいとこだが。。。)。七転び八起きをモットーに、2児のシングルマザーとして家庭と管理職の両立をしながら、女性が女性らしく働けるようリアルな現場を暴露、管理職道ノウハウを発信中。

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