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タカシの外資系物語

外資系企業における人事採用最前線(その3)2018.04.03

全く刺さらないのに、多くの学生さんがする話とは?!


(前回の続き)前回のコラムでは、採用面接における基本中の基本動作として「自分の大学・学部・勉強している内容ぐらい、わかりやすくシャキッと説明せいやーーっ!!」という話をしました。今回も引き続き、外資系企業の視点から、採用面接に関するTips(コツ)についてお話ししたいと思います。


本題に入る前に「自分の大学・学部・勉強している内容ぐらい、わかりやすくシャキッと説明する」について、補足しておきたいと思います。新卒の採用面接でよく、以下のような主旨のことを話す学生さんがいます。

 

私はバイトを頑張りました! チームをまとめ上げました!!

 

の類・・・。はっきり言いますが、バイト話で自分をアピールするのは避けた方がいいと思います、全く刺さらないので。学生なのですから、まずは勉強です。次に、学内のクラブやサークル、ボランティアなら、まぁ良し、という感じ。それら学内の話を差し置いて、バイトの話をしようという発想自体が、全く理解できません。そんなに素晴らしい職場なら、そこに就職すればいい。そうしないってことは、結局のところ、学内活動は一切何もしなかった人が、アピールする点が見当たらないので仕方なく、単なる思い出話を大げさに吹聴しているだけの話なのです。

 

私自身、学生時代はバイトに明け暮れていました。授業料を稼ぐ必要があったのと、遊ぶ金も欲しかったですからね。それなりにキツかったし、だからこそ、アピールしたいエピソードもありました。でもそれって当たり前なんですよ、だって

 

お金もらってるんですから!!

 

お金をもらうというのは、キツいのが当たり前でして、それを取り立てて、「すごいでしょ?!」というものではないのです、厳しいようですが。

学生の優先順位は、面接の評価に等しい


採用する側の思考回路をお話しすると、面接時に勉強やクラブ活動そっちのけで、バイトの話をする人というのは、入社されてからも、大した話でもないのに大げさに「私、すごいでしょ?」って感じの振る舞いをする人をイメージさせるのです。

 

採用面接のゴールは、面接官に「この人と一緒に仕事がしたい!」と思わせることです。「私、すごいでしょ?」感アリアリの人と一緒に仕事をしたい人なんて・・・、ま、いませんわな?

 

まず勉強、そして、学内のクラブやボランティアに打ち込んでください。とはいえ、お金が足りないなら、奨学金にトライしてください。グローバル基準では、それが普通です。4年間ないしは6年間、せっかく学問に浸れる環境に身を置くことができたのです。多少の借金をしてでも、自分への投資だと思って、勉強を追究すべきです。それでも足りなければ、仕方なくバイト・・・ こんな優先順位だと思えばいい。面接官の評価における優先順位も、ほぼ同じです。

 

とはいえ! 学問よりもバイト中心になっている現状を打ち消さんとばかりに、就職間際になってインターンに行きまくって、リア充オーラ満載で、違う意味での「私、すごいでしょ?」感出されても、面接する立場としては、それはそれでめっちゃ引きます。私のような面接官のおっさん(だれが、おっさんやねん! 怒)もアホではないので、そういう人は見ていてわかります。

 

「この学生さん、入社後 “息切れ” するんじゃないかな?」

 

と思うのです。“お化粧” しまくっても、面接ではバレます。100%バレている、と思った方がいい。では、どうするか?

キッラキラ系レジュメは刺さらない!


「ゼミではマーケティングにおける人工知能の活用を研究し、文系ですがプログラミング講座の単位も取得しました。サークルではラクロス部の副キャプテンをやって、インカレで入賞も果たしました。ボランティアにも参加し、週末のたびに地方に行くこともしばしば。今後はグローバルに視野を向けて、社会を変革するために、御社のようなグローバルベースでのコンサルティングファームを志望していますっ! キラッ、キラ☆」

 

・・・ま、こんな人おらんのです、実際にところ。前回のコラムで、「エントリーシートに個性がない、みな同じ!」という話をしましたが、要は、キラキラすぎるのです、どのエントリーシートも。だから、読んでいて、一切刺さらない! “光る一撃” にならない!! のです。

 

新卒採用というのは、TVのタレントスカウト番組とは違います。スカウト番組というのは、市場に出せば即売れる人 = 即戦力 を探しています。よく 光る原石! なんていう言い方をしますが、原石というのは、それなりの処理と加工をすれば、すぐ光るということです。だから、原石 = 即戦力 なのです。

 

一方、新卒採用、特に、日本マーケットの場合は、日系・外資問わず、即戦力を探しているわけではありません。企業がほしいのは、

 

3年たてば、何かの仕事を任せられる “潜在能力” があって、
半人前の段階でも、“一緒に働きたい” と思う人
 

です。

 

こういう言い方もできます。例えば、AKB48 でセンターを争うような人たち、かつて「神7」と呼ばれたような人たちというのは、企業にとっては、商品・サービスなのであって、採用対象となる人材ではありません。だから、背伸びして、そういう人のフリをしなくていい。企業に入社してから、その企業なりのAKBセンターを、社員みんなで作ればいいのです。


では、キラッキラ系のエントリーシートをどう修正すれば、“光る一撃” として、面接官に刺さるのか? 次回のコラムでは、具体的な事例を用いて説明することにいたしましょう。

(次回に続く)

 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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