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鈴木美加子のグローバル人材塾

『LinkedIn活用大全』2022.04.12


元・外資系人事部長、現グローバル人材育成家の鈴木 美加子です。本日は、新刊『LinkedIn活用大全』のご紹介です。

4月に入り環境が変わった方も多いでしょう。これから転職活動の予定で、本格的に英文履歴書作成や英語での面接に臨む方も多いかもしれません。いろいろな意味でアクティブな季節の到来です。

一昔前まで外資への転職と言えば、転職サイトや転職エージェントに登録してマッチする仕事を探す、もしくは会社のホームページの採用欄を読んで直接連絡するが主流でした。

これまでの転職方法のほかに、2021年からさらに活性化されたLinkedInは外資への転職を強力にサポートしてくれます。もともとアメリカでは採用に強いプラットフォームとして使われてきましたが、日本では登録すると「転職活動していると会社に思われる」という理由が主で、なかなか登録者が増えないSNSでした。

現在はすっかり事情が変わり、LinkedInで社長のポジションにもお声がかかります。私のGE時代からの知り合いで現役の社長は、今のポジションをLinkedIn経由でゲットしたそうです。

チャンスはいつ現れるかわからないので、外資を目指す方は、LinkedInにちゃんとしたアカウントを英語で作成することをお勧めします。ここで重要なのは「ちゃんとした」です。アカウントに書かれていることで、候補者になるかもしれない人の経験値・スキル・英語力を判断するのです。しっかり時間をかけて、アカウントを英語で作成しましょう。

ではどうやって作成するかですが、LinkedIn第一人者の松本淳さんが、4月16日に『LinkedIn活用大全』を出版されますので、そちらを参照ください。タイトルの「大全」から想像できるように辞書のような本です。これからアカウントを作る方も、LinkedInを使っている私のような中級者も、日々投稿している上級者の方も、気づきをもらえる有益な情報満載の本です。

この本はLinkedInの使い方というテクニックと、どのようなビジネスシーンで実際に使えるのかの豊富な実例、両方を載せています。LinkedInで転職・採用・営業・マーケティングができると言われて、ピンとこない方にぜひお勧めしたいです。

コツをいくつか共有します。LinkedIn上のアカウントで重要なのは、冒頭に出てくるヘッドラインと言われるプロフィールです。ここは英文履歴書で言う、Summaryと同じ役割を果たしています。つまり、このパートがしっかり書かれていないと、企業や転職エージェントの方々が、それ以上先を読まないかもしれないことを意味します。どの業界でどんな職種での経験がトータル何年あるのか、PRポイントは何かが正確な英語で書かれているのが理想です。

主催するオンラインサロンのメンバーが、ヘッダーが重要と言われて書き直したところ、翌週に2件転職の話が舞い込んだそうです。本人も驚いていましたが、アドバイスした私も驚きました。ヘッダーはそのくらい重要なんですね。


会社員で忙しい毎日を送っている場合、投稿をする時間を取れないことはあり得ます。無理に投稿しなくても大丈夫です。可能であれば、他の方の投稿に「いいね!」すると交流が生まれ、LinkedIn独自のファミリー的な文化の中で人脈も増えていきますが、もちろん必須ではありません。

繋がりを増やしたい方は、遠慮しないで「繋がり申請」を送って大丈夫です。LinkedInはとても温かいSNSなので、多くの方が快く繋がってくださいます。申請の時にメッセージをつけるかどうかは、松本さんが先日、「LinkedInユーザーの7割がスマホでアクセスしていて、スマホだと特別な操作をしないとメッセージが送れないこともあり、申請の時のメッセージはつけなくて大丈夫です」とおっしゃっていました。路上で無言のまま名刺をお渡ししているような気がして、メッセージをつけなくて良いのか悩んでいた私も、必要ないとわかりスッキリしました。

転職活動にあたって有益な手段が増えるのは素晴らしいことです。やりたい仕事を手に入れる・年収をアップさせる・テレワークで自由な時間を増やすなど、皆さんの夢を叶えるためにLinkedInを味方につけてください。

『LinkedIn活用大全』by 松本 淳
日本実業出版社
https://amzn.to/373d3xg

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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