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鈴木美加子のグローバル人材塾

目上の人に好かれる人材になるコツ2022.02.15


元・外資系人事部長、現グローバル人材育成家の鈴木美加子です。本日のテーマは、目上の人に引き立ててもらうにはどうしたら良いかです。

若ければ若いほど、組織の中には自分より目上の人、自分より役職が上の人が存在します。社内に応援してくれる人が、1人でも多くいる事はとても大事です。皆さんは、目上の人から好かれる人材でしょうか?

これは、ゴマをすってくださいという趣旨とは違います。確かに世の中にはゴマすり型の部下が好きな人もいますが、それなりの器を持った人は、本質を見抜いています。

それでは目上の人に好かれる人になるために、具体的にどんなことをしたら良いのかですが、3つのことに配慮すると印象が上ります。

1. タイムリーに相談する

自分でなんとか解決しなければと頑張る気持ちは大事ですが、ビジネスの場では上司に早く相談していればすぐ解決したのに、自分で抱えてしまったために、取り返しがつかなくなることもあります。上司からしたら、「もっと早く相談して欲しかった」になります。外資の外国人上司は、着任するとすぐ”Give me a heads-up as early as possible.” (困って助けが必要な時は、なるべく早く知らせて)と、全員に伝える人が多いです。

またザイエンス効果*を考えても、自分に相談してくれる人は好ましい人になっていく可能性が高いので、臆せず短い会話でも良いのでコンタクト回数を増やしましょう。ほとんど会話もなく淡々としている部下を、可愛げがあると思う上司はあまりいないでしょう。

*ザイエンス効果とは、「単純接触効果」とも訳され、軽い接触を繰り返すうちに相手に好意を抱くようになるというものです。

報告が大事とお伝えしましたが、自分本位にならず、上司が見るからに多忙な時などは声がけを避けるような配慮も大切です。

2. 相談したら結果を報告する

キャリア相談をしながら、業界と職種のかけ算で、「あの人と話せればその道に進んで大丈夫かどうか確認できる」と閃くことがあります。連絡して趣旨を話してアドバイスをいただくようお繋ぎしています。

この時、目上の(それなりのポジションにおられる)方は、「何日にオンラインでお目にかかることになりました」とご報告してくださいます。面談が終わった後もご丁寧に「面談が終わりました。このような話になりました。あとは本人次第だと思います」とお知らせくださいます。

ところが不思議なことに、肝心の本人から何の報告もないことが非常に多く残念に思います。こちらは頭のどこかで、「あの件はどうなったかな?」と気にかけているので、ご報告があるといいなといつも思います。

3. 感謝する

目上の人に何かしてもらったときに、「ありがとう」を言える人になりたいです。

相手が直属の上司でない場合、目上の人が自分の部下ではない人に、何かをしてあげるのは好意です。当たり前だと思ってお礼が言えないと、多分そこで終わってしまいます。相手にとって、「やってあげがいの無い人」になるからです。

過去3年ぐらいを振り返り、「この人は優秀だなと思う方々」を思い出してみました。共通項は、本日のテーマ通りで「報告ができる」・「ありがとうが言える」でした。

ちょっとした気遣いと時間をとればいいだけのことなので、ぜひ今日から試してみてください。

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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