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元・外資系人事部長のグローバル人材塾

その”Sorry”さえなければ、通じるのに残念!2015.07.14

 

「すみません」が染みついた日本人が、Sorryを言わないように習慣づけるのは大変ですが、”Sorry”が英語人を混乱させてしまうビジネス・ケースを今日はご紹介します。

ある朝9:40amくらいに私は外資系企業の会議室で、研修前のスタンバイをしていました。壁が薄いのか(笑)、隣でテレコンをやっているのがよく聞こえます。

アメリカ人がスピーカー・フォンで話していますが、彼女が凄いのなんのって! ネイティブがこんなにスローに話せるんだの限界に挑戦しているような話し方。システムかアプリケーションの説明をしていて、どうしても聴衆である日本人に理解してもらう必要があるようでした。

ここからです。

彼女が、”How many sites will be affected?”と聞きました。

隣の部屋にいる日本人男性が、蚊の泣くような声で何か言いました。

うーん、テレコンの時は、通称・ヒトデ(テレコンの機器)に向かって、大きな声ではっきり話さないと聞こえないんですが、残念もう一声。

アメリカ人が、”Excuse me? What did you say?”と当然ながら聞き返しました。

日本人、”XXX Five.” と答えたようです。

ん? Fiveの前、何て言ったのでしょう?声が小さめなだけでなく、発音も少しはっきりしないので聞き取りづらいです。

アメリカ人が、”Can you say it once again?”と言いました。

日本人、再び ”XXX Five.”と言っています。

この流れで、Five の前にくる単語と言って思いつくのは、”Only”・”Just” あたりですが、他に何があるでしょう?

Sでスタートしているような気がするけど、”Simply five”じゃ変だしなぁ と考えて、はたと気がつきました。

もしかしたら、”Sorry, Five” と言っているのかもしれません。

隣の部屋の、アメリカ人と日本人の押し問答をもう一度聞いて、確信しました。”Sorry, Five.”です。

これは英語人には聞き取れないですね。

通常、相手の声が小さいとか発音がはっきりしない場合、ネイティブは文脈から想像して聞き取るわけですが、まさかこの場面で詫びをいれるとは、半分外国人の私でも(笑)夢にも思わないので、アメリカ人には想定外の単語すぎて聞き取るのは不可能です。

「出たーSorry」って感じでしたが、”Sorry for my poor pronunciation. I meant Five.”と言いたかったのしょうか?

ネイティブは、外国人に完璧な英語なんか求めていないので、謝る必要なんか全くないです。発音が悪くて相手が聞き取れないなんて、謝るに値しないのです。

必要ないところで謝った末、相手はかえって混乱してしまった残念なケースを共有させて頂きました。

”Sorry”とつい言ってしまう癖、直してくださいね。

私がスタンバイしていたグローバル研修は、ネゴーシエーションだったので、このケースをレッスン中に参加者と共有しました。交渉を英語でする必要がある方は本当に気をつけないと、”You apologized.”とか “You admitted you were wrong.” などという展開になりますので、くれぐれも気をつけて下さい。

 

日本語の”すみません“と英語の”Sorry”は、意味も重さも全く違うと認識し直してください。

 

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル人材プロデューサー/(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガンスタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でも無いが、TOEIC960点をマークし外資系でキャリアアップした自身の経験から、「なぜ」を細かく説明出来るところを強みとする。世人塾の他、グローバル・コミュニケーション、異文化マネジメント、リーダーシップ、組織分析など企業研修を行っている。

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

英語でロジカルに発表・主張できるグローバル人材を一人でも増やし母国を元気にすることをミッションとし、世界で活躍する人材を育てる塾(世人塾)を中心に、法人・個人向けのグローバル人材育成事業を行う。

 

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