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鈴木美加子のグローバル人材塾

外資系で必要なスキル(15) – 基礎がしっかりした英語力2014.11.18


シリーズ化した「外資系で必要なスキル」、他にもいろいろ書きたいトピックスもあるので、いったん今日の記事で最後にしようと思います。

外資系で必要なスキル、今さら、英語力ですか? と思われた方もいらっしゃるかもしれません。「基礎がしっかりした」と書きましたよ。どういう意味か、ご説明します。

 

義務教育6年間で習ったはずの英語、大卒なら8年間学んだであろう英語、残念ながらコミュニケーションに使えない日本人が多いのが実情です。
外資系にいれば誰でもペラペラかというと、そんなことはありません。私は、とりあえずは、なんとか頑張って通じれば良しとしています。そうでなくても完璧主義の日本人が、気にし始めたらしゃべれないですからね。


ただ、なんとか頑張って通じればいい、には限度があります。マネージャー・レベルになったら、きちんとした英文法に裏付けされた、それなりに品格のある英語が話せないといけないし、特に書けないといけないと思っています。書いたものは残るからです。


昔、ある企業の人事の責任者をしていた時、メールをもらうたびに気になる人が2人いました。両方とも、ある部のNo.3くらいのポジションにいて、英語はペラペラです。なのに、メールを受け取るとスペルミスはあるし、He think と、三人称単数の”s”はついてないわで、なんだろうという感じでした。ある時、二人からたまたま続けてメールをもらい、日頃思っていた疑問を解き明かしたくなった私は、二人のパーソナル・ファイルを見ました。
そこでわかった事実。お二人とも、「アメリカの大学に留学している。そして聞いた事の無い大学名で、たぶん受験を逃げたと思われる。」です。人生好きに生きればいいので、逃げていようとなんだろうと構わないのですが、日本で受験をくぐり抜けなかった「つけ」は、英文法を学ばなかったという結果を生んだようです。

 

話し言葉は、どんどん流れていくので、そんなにボロが出ないで済みますが、書き言葉となるとそうは行きません。役職が上がっていけば、メールやメモを出す相手のポジションも上がっていくので、注意が必要です。スペルミス、文法ミスが多い英文ばかりを書いていると、頭まで悪いように誤解されたりしますので。前出のお二人のその後ですが、数年前に同窓会があり、二人とも、上には上がれなかったと知りました。英語力だけが問題だったとは思いませんが、なぜ、きちんとした英語が書けないのかを考えると、それほどは驚きませんでした。

 

ご自分の英文法、どのくらい自信ありますか?

流暢にしゃべる事は出来ていないのかもしれないけれど、書き英語は出来ている、と胸を張って言えますか?

もし、答えがNOなら、下記の本を読んで復習してください。

 

英文法のトリセツ英語負け組を救う丁寧な取扱説明書じっくり基礎編

アルク出版

阿川イチロヲ

 

シリーズが3部あり、レベルが自分に合っているかどうか確認する必要はあるかもしれませんが、とってもわかりやすく、読みやすく書かれています。

マネージャーを目指したい方、すでにそれ以上の役職に就かれている方、誤りの少ない英語を書かれますように。

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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