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鈴木美加子のグローバル人材塾

外資系で必要なスキル(8) - 人間関係にとらわれすぎない2014.08.19


    皆さんには、今、仕事の悩みがありますか?

    それはどんな内容でしょうか?

    仕事がつまらない、待遇に不満があるなど、悩みはつきものです。


    元・人事本部長としては、職場の悩みの筆頭は、「人間関係」だと思っています。

    いろんな価値観を持ち、性格も違い、多様な人が働いているということを、ついつい忘れて、「あの人がどうのこうの」と悩んでしまいます。

    かく言う私も振り返ると、表面上は衝突しなかったものの、心の中で人間関係がらみで、うじうじ悩んでいたことが結構あります。


    実は、書き出してみたんです。

    暇だって驚かれそうですが、先週は天下無敵のお盆ウィークでしたからね。

    例えば、「直属の上司でもないのに、口をいちいち挟まれてうんざりした人事部のNO.2」とか、「英語ができるという理由で、本社が間違えて採用してしまった、日本人であることを忘れた帰国大人 の日本人部下」とか。

    そしたら、驚いたことに97%が、18ヶ月以内に解決していました。

    これは、外資の強みだなと思った次第です。

    相手が、転職する、昇格・配置替えなどで直接関わらなくなったり、

    自分が、全く同じ理由で見える景色が違う場所に移ることになったり、

    同じ人間関係は、18ヶ月も続かないってことです!

    もっと早く、この書き出しをやってみれば良かったです(笑)

    長いキャリア、18ヶ月くらいは、なんとか我慢できますものね。


    今、上司・同僚・部下のことで悩んでいたら、その悩みはスタートして、MAX18ヶ月しか続かない。

    そう、思ってみたらどうでしょうか?

    少し、気が楽になりませんか?


    人間関係で悩んでいる時に、注意すべき点も二つ挙げておきますね。

    ひとつは、人間関係に気を取られて、やるべき仕事がおろそかにならないよう、「業績」に目を向けること。

    そうしないと、人間関係に手も足も取られて仕事の質が落ちて、仕事をしている意味を失います。

    ふたつめは、残念ですが、職場は利害関係で成り立っている場なので、うっかり相手を間違えて相談しないこと。

    元々性善説な私は、若いころ何回か相談相手を間違えて、話が上の方に伝わってしまい、まずいことになった経験があります。


    人に話すと、違う視点からのアドバイスももらえて新鮮ですし、精神衛生上も溜め込むよりずっと良いと思いますが、職場で相談を持ちかけるときは、相手をくれぐれも選んでください。

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    この記事の筆者

    鈴木美加子
    グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

    日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
    個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

    株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

    強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

     

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