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鈴木美加子のグローバル人材塾

外資系での面接:ポイント32014.04.15

    英語は、明確でロジカルな言語です。


    名詞の単数・複数の区別がしっかりあるから、曖昧では通らないですし、ひとつの話の中に、BUT と ANDが複数回出てくるような文章はあり得ません。


    英語を職場で使って仕事をしている、外資系企業の面接官が、アウトと思う候補者はどのような話し方をする人か、おわかりですか?


    それは、回答が論理的でない方。


    例えば、マーケティング部PRスペシャリストの方が、前職の転職理由を聞かれて、「もっと全体が見えて企画的な仕事がしたかったのです。」と答えたとしましょう。


    彼女の履歴書を見ると、転職先での職務は、マーケティング部PRマネジャーです。


    面接官としては、企画をやりたかったのでは?と突っ込みますね。


    そして、質問をしながら、この候補者は、「頭があまり良くないんだろうか?」と考えつつ、「それとも、ロジカルじゃないんだろうか?」とも思います。


    いづれにしても、良い評価ではないです。


    英語の流れは、『結論』→ 『それを支える3つの理由・根拠』→『結論を繰り返す』のテンプレート通りのことが多いです。


    流れだけではなく、選んだ理由・根拠が、ちゃんと結論と繋がっていて、論旨が通るものである必要があります。


    先ほどの転職の理由に戻ると、本当の理由はともあれ、「PRの道をもう少し極めてみたいと思いました」が、実際に起こった、PRスペシャリストからPRマネジャーへの転職をサポートする、ロジカルな理由です。


    このように、話の内容によっては、理由・根拠が3つある必要がない場合もあります。大事なのは、一貫してロジカルに話が進んでいるかです。


    あまり論理的思考が得意でない方、ご安心を。


    私も、イギリス発のアセスメント・ツール LUMINAで、ロジカル思考は、100人並んだら、上から37番め位と出ている人間です。非常にロジカルとは言えないDNAなわけです(笑)。


    確かに、ディベートになったら勝てない人だと思いますが、職場で困ったことはありませんし、話がロジカルじゃなくてわからないと言われたことは一度もありません。


    基本である『結論をはっきり持ち、それをサポートする、矛盾しない理由・根拠を見つける』を訓練すれば、全く問題ないです。


    日本語を話している時から、『ロジカル』を心がけるを、実行して習慣にしてください。

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    この記事の筆者

    鈴木美加子
    グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

    日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
    個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

    株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

    強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

     

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