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元・外資系人事部長のグローバル人材塾

母国よ、日本よ、そろそろ本気になろう2014.02.03

    2012年にオーストラリアから帰国した際、ネットで事前に得ていた“日本デフレ”情報を、瞬時に確認できた場所がありました。それは、スーパーの食料品売り場です。ざっと眺めただけで、全く同じ物の値段が下がったことが明らかでした。消費者としては喜ぶべきだったのでしょうが、母国の経済情勢を思い、非常に心配になった記憶が鮮明にあります。 

    久しぶりの日本は活気が無く、世界がどんどんボーダーレスになる中、若い世代が内向きになり、なんと留学生の数が減っていると知り、愕然としたことも覚えています。 

    私が住んでいた、オーストラリアのメルボルン市は、130カ国から人が集まる人種のるつぼで、この街で学ぶ学生の55%が留学生と言われていました。東南アジアからの留学生は増加の一途で、韓国人・中国人が明らかに増えていたのです。 

    一方で、日本人留学生の数が減っているというのが、語学学校・留学エージェントさんのご意見で、内向きになっている場合じゃないのに、どうしたらいいかと議論したりしていました。 

    オーストラリアに行って、食糧を自給できるという意味、天然資源を他国に輸出さえ出来る強さを目の当たりにしました。食料品は、嗜好品以外そもそも輸入する必要がありません。産油国ではありませんが、それ以外は、ただ採掘して付加価値も付けずに、中国に持って行かれてそれで2,200万人の国の経済が回るのです。下降を続けていた中央銀行の政策金利ですが、当時それでも3.5%ありました。(2013年8月、2.5%に。) 

    世界から忘れられている南半球の田舎にある(笑)、ラッキーカントリーの底力、QOL(Quality of Life, 生活の質)の高さを見せつけられて帰国したのです。 

    比べるに我が母国は、食糧自給率・公称40%あまり(カロリーベース)、エネルギー自給率は原子力を国産としない場合で4%。関係国と協調していかなければ立ち行かない現状であることが明らかです。 

    国内市場が飽和し縮小する中、新しい市場獲得、コスト削減のために、海外進出を余儀なくされています。外資系による買収・合併も現実に発生して、突然、自分の上司や同僚が英語人になり大慌てで、英語学校に通いだした知人も出始めました。 

    日本企業がグローバル化促進のために、日本語は現段階では出来ないけれど、素材としてポテンシャルが高い人材を、新卒として海外で採用し日本で雇うという流れも進んでいます。現在20代・30代の方が、自分だけは一生、英語とは無縁でいられると思い込むのには、無理があると思われます。 

    もっと多くの大学生に短期間でもいいから留学して異文化体験し、母国を客観的に見る目を養って欲しいと思っていますが。日本にいながらにしても、英語は勉強できます。20歳位までにネイティブの環境で学ばないと、発音にアクセントが残るだけです。 

    プロフィールにも書かせて頂きましたが、私は帰国子女ではありません。英検1級・TOEIC960点を取るのに努力はしましたが、コツはあると思っていますし、やる気さえあれば誰にでも出来ることだとも思っています。 

    知り合いの美容師さんは、23万軒も美容院がある日本国内だけ自分の将来を考えるのをやめて、ミャンマーで技術指導したり、シンガポールのヘアスタイリストの技術向上をサポートしたりしています。 

    活路を国外に見いだす、自分の可能性を広げる、楽しく明るい人生にする。 
    そんなポジティブ思考から、英語を勉強し海外を就職先として視野に入れたり、国内の外資系企業を勤務先に選ぶ時代が来ているように思います。 

    そのためにまず必要なのは、最低限の英語力、こればっかりは、本人が受験英語で詰め込んだ受け身の英語を、話す・聞くのコミュニケーション英語力にするよう努力して頂かなければなりません。 

    その上で、私で何かお役に立てることは無いだろうかと、母国への危機感を募らせながら、ずっと考えています。そろそろ、自分の役割が見えてきたような気がしますので、次回のコラムでシェアさせて頂けたらと思います。

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    この記事の筆者

    鈴木美加子
    グローバル人材プロデューサー/(株)AT Globe 代表取締役

    日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガンスタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でも無いが、TOEIC960点をマークし外資系でキャリアアップした自身の経験から、「なぜ」を細かく説明出来るところを強みとする。世人塾の他、グローバル・コミュニケーション、異文化マネジメント、リーダーシップ、組織分析など企業研修を行っている。

    株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

    英語でロジカルに発表・主張できるグローバル人材を一人でも増やし母国を元気にすることをミッションとし、世界で活躍する人材を育てる塾(世人塾)を中心に、法人・個人向けのグローバル人材育成事業を行う。

     

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