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タカシの外資系物語

No ? Yes ! New York !!(その2)2017.06.20

メザニン最前列で経験したショックとは?!

(前回の続き) 久しぶりのニューヨーク出張! 仕事の次(?!)に楽しみにしていた、ブロードウェイでのミュージカル鑑賞!! お目当ての『ミス・サイゴン』のチケットをネットで押さえ、開演を待っていた私の目に飛び込んできたのは・・・、この目を疑う衝撃の事実だったのです!!!

ブロードウェイの劇場の座席にはいくつかの種類があります。舞台に一番近い1Fの座席を「オーケストラ(Orchestra)」といいます。オーケストラの前から5列目ぐらいまでは、超プラチナチケットと言われるレベルですね。

次に値段が高いのが、「メザニン(Mezzanine)」と呼ばれる場所で、日本語で言うと中二階です。バルコニーとも呼ばれます。メザニンは階数に含まないので、普通に二階も存在します。メザニンの利点は、一階と二階の間に、張り出した形で座席が設けられているので、ステージを上から見下ろす感じで、非常に近く感じることができる、という点でしょう。今回私が購入した座席は、メザニンの最前列でした! 『ミス・サイゴン』を、メザニンの最前列で観られるなんざ、一生に一度のことかもしれません。私はやや興奮気味に、座席に座って開演を待っていたのです。そんな私に、2つのショックな出来事が起こりました。

まず、1つめのショック。主役のエンジニアのキャストが、お目当ての人ではなかったんです! こ、これは大きい・・・。芝居のキャスト、それも主役級となると、万が一のために“ダブルキャスト”を立てるのが通常です。特にロングラン公演になると、定期的にキャストさんを休ませないといけないですからね。

で、この“ダブルキャスト”なんですが、ブロードウェイの場合は、“主”と“副”があからさまなんですよね。ギャップが、超大きい。だから、その日のキャストがだれなのか?“主”なのか“副”なのか?というのは、事前に知らされています。私も購入前に、キャストの確認を入念にしましたから・・・。で、劇場に行って、配られたパンフレット見たら、ペラ紙が一枚挟まっていて、一言・・・

 

「今日のエンジニア役は、“主”ではなく、“副”の人です」

との無情のアナウンス・・・。なんでやねん・・・(T-T)。

お芝居好きの方ならわかると思うのですが、実はこういうことは、よくあります。行ってみたら、お目当ての人ではなかった・・・。そういうハプニングも含めて、お芝居を楽しむ余裕を持たねばならないんでしょうが、日本からはるばるやってきて、それもたまたま観た芝居ではなく、自分で入念に選んで来た演目ですからね、ま、ちょっとショックだったということです・・・(T-T)。

世界にはばたくアジア人俳優のみなさん!


「す、すばらしい・・・(T-T)観に来てよかったぁ・・・(T-T)(T-T)」

結論をいうと、“主”も“副”も関係なかったっす・・・、さすがブロードウェイ! やっぱ、いいもんは、いい!!
 

当初、私がお目当てにしていたエンジニア役は、ジョン・ジョン・ブリオネス(Jon Jon Briones)という、フィリピン出身の俳優さんでして、ま、世界的に評価されておるわけですな。で、本日のエンジニア役は、Billy Bustamante という方でして、正直、私はよく知りません・・・。しかし、良かった! 悔いなし!! ジョン・ジョンのエンジニアは、次の機会に取っておきたいと思います。
 

あと、もう1人の主役であるキム役の Eva Noblezada さんもすごかった・・・。この女優さん、1996年生まれとのことですから、めっちゃ若いんですよね。実はこの Eva さん、17歳のときに、フィリピンのオーディションで発掘されたようで、ジョン・ジョンさんしかり、アジアのみなさんが世界の舞台で頑張っているのを見ると、本当に誇らしい気分になります。ちなみに、出張中に立ち寄ったBarnes & Noble(バーンズ&ノーブル)という本屋さん(ま、日本でいうと、TSUTAYAさんみたいな感じですね)で、女性雑誌のコーナーを覗いてみると、Evaさんが表紙のファッション誌が複数ありました。Evaさんのような、アジア系の人が、ニューヨークでファッション・リーダーになっているという事実も、非常に誇らしく感じました、素晴らしい!
 

・・・と、アジア人としての優越感に浸っている私に、2つ目のショックが襲ったのです。

白人が多いメザニン席にて・・・


それは、ミュージカルの第一幕と二幕の間の休憩時間、いわゆる幕間(まくあい)のときに起こりました。私はメザニンの最前列に、一人で座っていました。右隣りには、キャリアウーマンっぽい、白人の女性が一人。この人、公演中に、めっちゃワインを飲むので、隣の私まで、ワイン臭で酔っ払いそうになったんですが・・・、ま、大した実害はなかったので、それはよしとしまして・・・、問題は、左隣の白人カップルだったのです。

 

メザニン席、それも最前列というのは、チケットはそれなりに高い。ちゅうか、多分、めっちゃ高い。ま、日本人や、最近の中国人の経済力からすれば、決して手が届かないレベルではないのですが、総じて、有色人種は少ないのです。日本や中国からのツアー客というのは、ブロックごと一括で座席を押さえてしまうので、白人のニューヨーカーに混ざることは、ほとんどないという背景もありますが。

 

で、私は幕間の時間、劇場の外で携帯のメールを確認して、トイレに行って、売店をちょっと覗いて、すぐに座席に戻り、第二幕が始まるのを待っていたのです。

 

「ちょっと、蒸し暑くなってきたな・・・ジャケット、脱いでおこう・・・」

 

私は自分のジャケットを脱いで、きれいに畳んで、膝の上に置いて座っていました。と、隣の白人カップルの男性も、同様に、ジャケットを脱いだのです。で、次の瞬間、私は信じられない光景を目の当たりにしたのです!

(次回へ続く)

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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