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タカシの外資系物語

tener confianza ! タカシのヨーロッパ紀行(その6)2017.04.04

スペインがAI/ロボット大国である理由とは?!


(前回の続き)
タカシ自身、初めての経験となるヨーロッパ大陸への出張。なかでもスペインでの経験は、非常に刺激的なものでした・・・

昨今、マスコミやメディアを賑わしているニュースの1つに、人工知能(AI = Artificial Intelligence)とロボットというものがあります。人間とAI/ロボットが共存していくためには、いかにコミュニケーションするか?という点が重要となります。そういう背景もあって、最近、“プログラミング教育” なるものが流行っているわけですが、それ自身は否定しないまでも、プログラミングを多少かじったところで、AI/ロボットと自在にコミュニケーションできるわけではない。やはり、テッキ―(techie=コンピュータに熟達している専門家、おたく的な人を指す場合が多い)な人材が、一般人向けにヒトとAI/ロボットとの平易なコミュニケーションツールを作るのが近道でしょう。

AI/ロボットとのコミュニケーションにおいて、キーとなるのが、“言語処理” です。AI/ロボットは、その内部においては単一のマシン言語で解析処理を実行しますが、人間はそうはいきません。英語を話す人もいれば、中国語を話す人もいる。「ま、とりあえず、英語化は世界の流れですから、ここは英語に統一ってことで・・・!」という発想もありえますが、これでは著しく汎用性に欠けます。万人のための技術とするためには、英語だけではなく、少なくとも、主要言語には対応しておく必要があります。

 

ビジネスの観点で見て、世界の主要言語といえば、英語・スペイン/ポルトガル語・中国語・日本語・ドイツ語・フランス語・・・といったところでしょうか。ことビジネスに限れば、中国・ドイツ・フランスは英語で代替がきくと思います。要は、英語・スペイン/ポルトガル語・日本語というのが、言語上の大きなハードルというわけです。

 

というわけで、ビジネスにおける三大言語である英語(アメリカはじめ多くの英語圏)・スペイン・日本というのは、AI/ロボットの技術が蓄積されやすい。よって、スペインはAI/ロボット大国の1つとなっているのです。

タカシはAIとコミュニケーションできない?!


  • 前回のコラムでもお話ししたように、スペインの企業を訪問すると、いたるところにAI/ロボットの姿を確認することができます。それも、人間と自然言語を使ってコミュニケーションするタイプのもの。グローバル企業にとってみれば、スペイン/ポルトガル語というのは潜在的な活用人数も多く、英語に次ぐドル箱の言語でしょうから、日本語なんかより、ずっと大きな経営資源を投入することになる。結果、実は日本よりも、スペインの方が進んでいる分野も出てくるわけです。これは結構、目からウロコだと思いませんか。技術の分野で、日本は常に世界第二位というわけではないのです。

     

    AI/ロボットの言語処理において、現在世界で最も汎用的に使われている技術は、Amazon の “Alexa” だと思います。日本ではまだまだこれから、といったところですが、欧米では企業のみならず、家庭でも活用され、いたるところで目にします。

     

    ニューヨーク在住の友人に聞いたところ、例えば、「Weather, LA」と “Alexa” に話しかけると、ロサンゼルスの天気を教えてくれる。「Billy Joel, Ballads」と “Alexa” に話しかけると、ビリー・ジョエルのバラードを流してくれる・・・。もちろん、定額制聞き放題の “Amazon Prime Music” に加入していることが前提となるわけで、Amazonにとってみれば、顧客の囲い込み商材の1つにすぎないわけです。Amazon、おそるべしですね。

  •  

    私もヨーロッパ滞在中に、実用化されている “Alexa” を何度か試してみたのですが、実は大きな “問題” があることに気付きました。“Alexa” に話しかけるときには、まず、「Alexa!, ホニャララ~」と、話しかけねばならんのですが、この「Alexa!」という問いかけが、ほとんど認知されない。外国人の同僚は、ほぼ百発百中で認知されるのに・・・(T-T)

     

    私 「アレクサ!アレクサ!!どうして反応しないんだろ???(T-T)」

    外国人の同僚 「タカシの発音のせいだよ。タカシは、“Arexa” って言ってる。正しくは、“Alexa”!」

     

    “L” と “R” の発音って、なんやねん、それーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!(T-T)(T-T)

     

英語ができない日本人とスペイン人その大きな違いとは?!


スペイン/ポルトガル語対応というのがビジネスとして成り立つことからわかるように、スペインでは英語がそれほどメジャーではありません。もちろん、ビジネスの最前線では英語が公用語とされていますが、日常生活では、ほぼ全員がスペイン語を話して暮らしています。いきおい、英語があまりうまくないビジネスパーソンが、相当程度存在する。私が現地のミーティングで会ったスペイン人のマネージャーも、英語は苦手なようでした。つうか、はっきり言って、カタコトのレベル。

 

実は私、自分より英語ができない西洋人に会ったのが初めてだったのです。いやぁ、世の中というのは広いもんだな、と思っていると、あることに気付きました。彼は英語が、私よりも苦手です。でも、私よりもはるかに優れている。なせか?それは、

 

英語ができようができまいが、とにかく、話す!

 

ということです。言葉が思い浮かばなければ、身振り手振り、ホワイトボードを使って、とにかく話す。どうにもならなかったら、英語ができるスペイン人の同僚に、通訳をお願する。とにかく、話す。話す。話す!自分は、この会話のコンテンツを理解しているのだから、英語ができないことなんて、大した話ではない。自信を持って(tener confianza)話す、これが最重要なわけです。

 

日本人が決定的に劣っているのは、まさにこの点でしょう。だから、国際社会において、プレゼンスを示せない。何を考えているのかわからん、意味不明な国民だと揶揄されてしまう。AI/ロボットの日本語対応が実現したら、日本人はますます話さなくなるんじゃないか・・・、そんな危惧を抱きながら、スペインを後にしました。何とかせねばならんですよね!

 

次回は、ヨーロッパ出張・フランス編をお伝えしたいと思います。

 

(次回続く)

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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