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タカシの外資系物語

¡ Dios mío ! タカシのヨーロッパ紀行(その5)2017.03.28

スペインも金曜日は “プレミアム” ?


(前回の続き)ここまで観光ちっくな話ばかりしてきましたが、出張の目的はビジネスです(当たり前ですが・・・!)。今回は、スペイン人のワークスタイル含め、ビジネスのお話をしたいと思います。

 

出張前、スペインでの予定は、主に金曜日終日に集中させてやりきる形で計画を進めていたのですが、うまくプランできないため、木曜午後+金曜午前に変えました。なぜか?はっきり言って、金曜午後は仕事にならんのです・・・。スペインでは毎週金曜日、遅くとも午後3時には仕事を切り上げて、帰宅してしまうからなのです。

 

日本でも、去る 2月の最終金曜日から “プレミアム・フライデー” なるものが始まっています。ご存知の通り、これは「毎月月末の金曜日は、終業時間を午後3時にするよう、企業に呼びかけるという取り組み」です。この呼びかけるというのがミソで、要は、強制ではない。企業の自由意志ということになります。日本企業というのは、この手の施策に対して、一応取り組んだ体裁にするのが世の常でして、多分、多くの企業では、月末金曜日の午後3時以降は、早く帰るように!残る場合でも、PC端末からログアウトしておくように!・・・てな感じのお達しが発令されたのではないでしょうかね。

 

“プレミアム・フライデー” の大きな目的として、消費者の購買を促進する、というのがあります。アメリカには、“ブラック・フライデー” というのがあって、デパートでセールをしたり、この日しか買えない商品を提供したり、と結構なイベントになっている。昨年、家族旅行でグアムに行ったのですが、ちょうど “ブラック・フライデー” と重なった日で、ホテル近くのショッピングモールは、そりゃもう深夜遅くまで、クリスマスイブのようなお祭り騒ぎでした。

 

で、日本はどうか?ま、上司に帰れと言われ、上司自身も帰れば、みんな早帰りはすると思うんですよね。問題は、その足で、街に繰り出して買い物をするかどうか?私が政策担当者なら、月末金曜日の午後4~7時の間だけ使える金券、それも、10,000円で20,000円分使えるようにして、社員に配りますけど。そうすりゃ、早く退社して、買い物行くでしょ・・・。さて、みなさんの会社では、どんな感じでしたかね?

 

スペインでは、月末のみならず、毎週金曜日は早帰り。なぜか?と尋ねたら、「金曜の夜は、近所で集まって、宴会をすることにしている」「毎週土曜日はサッカーがあるので、それを友達と自宅観戦する際の、パーティーの準備をする」・・・早帰りだから何かする、ではなくて、そもそも目的があるから早く帰る、ということ。日本人に必要なのは、早帰りデーではなくて、仕事以外のやりがいを見つけることではないかと思います。

スペインは○○産業先進国?!


  • スペインという国自体は、それほど大きな国ではありません。もちろん、先進国の1つであることは間違いありませんが、ヨーロッパの中でも、イギリス・ドイツ・フランスなどに比べると、経済規模からみると、低位に甘んじていると言わざるをえないでしょう。

     

    しかし、世界には “スペイン語圏” と呼ばれる、スペイン語を母語としている国や地域が存在します。ここに住む人、約4億人!アメリカの人口が約3.2億人ですから、それより多い!これに、同じ系統の言語であるポルトガル語圏の人口約2億人を加えると、なんと 6億人!!つまりスペインは、世界有数の巨大マーケットを保有する国、ということがいえるのです。

     

    巨大な言語圏が存在すると、ある産業が発展します。それは何を隠そうIT産業!なぜか?言語の入出力をつかさどるインターフェイスの部分が、大きなマーケットになるからなんですよね。例えば、ITを使うために、インターネットの画面をスペイン語対応にしたり、スペイン語の辞書を作ったりしなければなりません。音声の入出力も同様です。ということで、スペインは、知る人ぞ知る、IT先進国。そして、AI(人工知能)先進国でもあるのです!

     

    今回の出張で、このことを強く認識させられる出来事がありました。スペインの、ある大手の金融機関を訪れたときのこと。まず、海外からの来訪者に対しては、ID(本人確認)として、パスポートの提示を求められます。ま、これは普通ですね。で、パスポートを提示したところ、受付の人が私のパスポートの写真が写っているページを機械に読み取らせた瞬間、シャキーーーン!!とかいって、私の顔写真入り入館証が出てきました。

     

    私「す、すごいっすね・・・」

    受付の方「これは 1day pass です。使用後は、記念にお持ち帰りください・・・」(ちゅうことで、現在も、私の名刺入れの中にあります・・・)

タカシを会議室に案内にたのは・・・?!


受付の方 「すぐに “案内の者” が来ますので、そちらでお待ちください・・・」

 

しばらくの間、受付のソファで待っていると、ウィーン、ウィーンと電子音を響かせながら、円盤型のマシンが私の足元を横切りました。

 

私 「こ、これは、あの・・・」

 

そうです、ロボット掃除機のルンバですね。ま、客が待っているソファの周りを、わざわざ掃除しに来んでもええやろ・・・、と思わんでもないのですが、ま、そこはご愛嬌ということで・・・。

 

で、さらに待っていると、またもやウィーン、ウィーンと電子音を響かせながら、さっきの5倍ぐらいはあろうかという円盤型のマシンがやって来ました。おいおい、どんだけ掃除しとんねん・・・と思った、その瞬間、

 

「Watashi ni tsuitekite kudasai!」

 

何言うとんねん!スペイン語なんて、わからんがな・・・と思ったら、超・日本語でした・・・。

 

ロボット 「私についてきてください」

私 「は、はぁ・・・」

 

行き交う人や障害物を避けながら、そのロボットくん(さん?)は、われわれ一行を導いていきます。

 

ロボット 「こちらの会議室でお待ちください」

私 「あ、ありがとう・・・Thank you」

ロボット 「Would you like coffee or tea ?」

私 「(いきなり英語かい!あっ!俺が英語話したから、それに合わせてるんだ、スゲーーッ!!) Coffee・・・、black・・・」

ロボット 「Yes, sir !」

 

ね、すごいでしょ?次回、もっとすごいの、お話ししますから、お楽しみに!!

(次回続く)

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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