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タカシの外資系物語

タカシの新春雑感 “AI 時代に重要なこと”2017.01.10

タカシが年始の挨拶を苦手とする理由


Happy New Year !

 

って、松の内も終わりかけていますけど・・・。 

 

“松の内” というのは、門松を飾っておく期間のことでして、

 

三が日は過ぎたけど、正月気分の余韻に浸る期間 = 年末年始のグータラ感が抜けていない人がエンジンをかける助走期間 = 今年一年の目標を立てる締切までの期間

 

といったところでしょう。みなさんは、すでに通常モードも戻っておられることでしょう・・・

 

以前からお話ししている通り、外資系企業の新年というのは、非常に淡泊でして、1/4 に新年初出社しても、かるーーくオメデト!と交わす程度のもんです。日系企業で、「あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い・・・▽#@■☆・・・(最後の方は、お互いに何を言っているのかわからない!)」を、1日何十回もこなすのとは大違いです。

 

私自身、日本のお正月は大好きですし、その文化をリスペクトしています。しかし・・・、年始に行う過剰なまでの挨拶や、印字だけで手書き文字もなく大量に送付される年賀状などは、はっきり言って、やめた方がいい。時間と資源の無駄です。もちろん、欧米のクリスマスだって、クリスマス・カードを交わします。しかし、印字のみで手書きのないカードは、まず存在しない。なぜ存在しないかというと、仮に自分がそのようなカードを受け取ったとした場合、読まずに速攻捨てるから。自分が読みもしないものは、他人に送っても意味がない。だから、出さないのです。

 

年賀状とクリスマス・カード、五十歩百歩、とりたてて目くじらを立てるような話には思えないかもしれません。しかし、私はこれこそが 落とし穴 だと思っていて、日本という国は極めて厳密である一方で実は結構無駄が多い、一方、欧米、特にアメリカは無駄なプロセスが多いのですが、そもそも、無駄だと思えることはしていない。これらを相殺すると、結果的に、日本が負けていたりする。「日本は無駄がない」というのは、過信です。プロセス上の重箱の隅をつっつくような話はどうでもいいので、そもそもの目的に立ち返って、無駄か否か?を考える目を持ちたいと思います。

 

今年もAIで攻めます!


今年も、AI(人工知能)というのが、私にとってキーワードになります。昨年、転職後初めて売れたプロジェクトも、まさにAI を実務に応用したものでした。個人的にも興味のある分野なので、しばらくはこれを追究してみたいと思っています。

 

AIブームは、昨年の春ごろから急激に盛り上がってきました。最も重要だったトリガーは、グーグルのグループ企業が開発したアルファ碁というソフトが、囲碁のプロ棋士(人間)に勝利した事件だったように思います。それ以来、日本のメディアが相当はやしたて、新聞紙面でAI・人工知能というワードを目にしない日はないような状況となっています。中には、AIと呼ぶにはかなり無理がある “なんちゃってAI” もあったりして、まさに、玉石混交の様相。意味のないことに時間を使わないためにも、われわれ自身の真贋を見極める選択眼も必要になってきます。

 

AI に関する選択眼を磨く上で重要なことは、標準的な判断基準を理解することです。その1つ、「海外では常識だが、日本では軽視されていること」に、データの重要性が挙げられると思います。

 

人間の機能に例えると、AI は頭脳に該当します。いくらポテンシャルの高い優秀な頭脳であっても、その前提となる知識がインプットされなければ、単なる 宝の持ち腐れ、残念な人になってしまいます。AIの場合、大量のデータがなければ動かない。これが “ビッグデータ” と言われているものです。AIを開発する人、できる人は、非常に限定的ですが、AIに仕込むデータを加工する人なら、そこまで専門的なスキルは要求されません。よって、“データサイエンティスト” なるものが取り沙汰されているわけです。

 

日本に顕著な傾向として、AIはすごい!ビッグデータは重要だ!といった、キャッチーなバズワードに踊って、その裏の関連性を全く理解していない点が上げられます。学校教育の場で、情報分野における基礎知識を常にUPDATEできる体制と、それを教えることができる教員(e-ラーニングで十分ですが)を育成する必要があるでしょう。

 

ビッグデータ解析は “熱い” ?!


それともう1つ、これはほとんど話題にすらされていないのですが、ビッグデータの解析には、大規模なサーバー群を必要とします。グーグルは(まず間違いなく)、世界一のサーバーを有していて、AIにとっての意味があるビッグデータを準備・提供・解析する能力が世界一高い。実は、これはグーグルにしかできない芸当でして、世の中のほとんどの企業は、やりたくてもできないことなのです。グーグルの技術は世界有数です。しかし、グーグルの本当の強みは、仕組みで世界を凌駕している点にこそあるということを忘れてはいけないでしょう。

 

あと、私が気になっている点が、電力の消費量です。サーバーの処理というのは、めちゃくちゃ電力を食います。みなさんのPCも、ときどき高熱を発するときがありますよね、それの超大規模版の処理をしているのですから、電力垂れ流しの状態 なんですよね。で、私の心配は、どうでもいいデータを含んだ、玉成混交のビッグデータを解析するために大量の電力を使うことが是とされる世の中になると、電力の生産が追い付かなるということ。これって、結果的に、二酸化炭素の排出量や、原子力発電の大規模復活、なんてことにつながってくるように思うのです。

 

スーパーコンピュータの評価指標の1つにGreen500 というのがあります。これは、世界で最も “エネルギー消費効率の良い” スーパーコンピュータをランク付けするものです。ここ数年、処理能力そのものについては、中国がアメリカ・日本を寄せ付けない強さを見せているのですが、このGreen500については、日本が非常に強い!AI時代に、日本が生き残る1つの視点を提示してくれているように思います。・・・って、このことを、私は外国人の友人から聞いたわけで、なんじゃそりゃ、って感じですけど。日本人のITリテラシーって、ま、この程度のもんだということです。

 

今年も1年、『タカシの外資系物語』を何卒よろしくお願いします!みなさんも、体に気を付けて、頑張ってください!!

 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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