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タカシの外資系物語

英語で “デザイン・シンキング” しよう!(その2)2016.09.20

“デザイン・シンキング” の “デザイン” とは?!

 

(前回の続き)転職後初となる研修は、なんと 英語で “デザイン・シンキング”!今、最も旬のテーマを、仕事の一環として学べるということで、テンションは大盛り上がりなんですが、一方で “英語” 厚い壁が・・・。ま、四の五の言っていても仕方ないので、研修にダイブしてみることにいたしましょう!

 

話を始める前に、“デザイン・シンキング” について確認しておきましょう。そもそも、“デザイン・シンキング” とは何か? 

 

日本人の多くは、“デザイン” と聞くと、洋服やポスターなどのデザイナーを思い浮かべると思います。しかし、ここで言っている “デザイン” とは、もう少し広い意味で解釈されます。

 

例えば、あなたが持っているカバンを例にとってみましょう。あなたがそのカバンを使っている理由は、可愛い or カッコいいといった<見た目>のほかに、使いやすい・丈夫・たくさん入るなどの<機能>、誕生日にプレゼントとしてもらった・パートナーとお揃いであるなどの<個人的な思い入れ>等々、いろいろあると思います。このような様々な理由を総合した結果、あなたはそのカバンを使っているわけですね。 

 

“デザイン・シンキング” でいうところの “デザイン” とは、<見た目>だけでなく、生活シーンの中で、そのカバンをどのように使っているか? 使う理由をさらに高めるためには何をすればいいのか? を検討し、設計し、実現する作業のことを指しています。

 

“デザイン・シンキング” で生み出されたものの中で、メガヒット製品の代表格は、アップルの iPod だと言われています。iPod の開発プロセスに関しては、各種メディアや書籍で紹介されているので、詳にはそちらを参考にしていただくとして・・・、ポイントだけ列挙すると、以下のような特徴が見られます。

 

  • ●  ユーザー(消費者)の音楽の聴き方を徹底的に調査したこと = いつでも、どこでも、多くの曲をBGM的に流す
  • ●  人間工学や心理学などの要素を加味したこと = 手触り感、曲を検索する際のカリカリした音
  • ●  短期間のうちに、100を超える 試作品(プロトタイプ)を作って、試行錯誤を繰り返したこと

 

以上のように、これまでの開発工程では重視されなかったようなアプローチを駆使することで、画期的かつイノーベーティブな製品・サービスを生み出すプロセスのことを、“デザイン・シンキング” といいます。・・・とはいえ、この説明だけでは、はっきり言ってよくわからないと思いますので、以下で紹介する研修の内容を吟味することで、一緒に咀嚼していきましょう!

 

“宿題” キターーーーーーーーー!

 

研修を受ける数日前に、“宿題” が出ました。前回お話ししたように、研修の “事前課題(prerequisite for the course)” は必ずやっておくこと。特に、英語の研修の場合は・・・。宿題をやることで、研修の全体像が事前に把握できますし、テンション高く参加する自信が出ますからね。

 

宿題の内容は、最近、自身が気に入っている/気になっている 製品・サービスを1つ選んで、以下の項目を埋めてくること・・・。

 

【宿題項目】

 ✔  製品・サービス名

 ✔  魅力を感じる点

 ✔  どのような “体験” が その製品・サービスを魅力的にしているか

 ✔  他人に勧めたくなるポイント

 ✔  上記の 詳細な “説明”

 

まず、<見た目><機能>ではなく、“体験” という表現を使っているところが、“デザイン・シンキング” っぽい点です。“体験” というのは、印象に残っている出来事でも構わないし、日常的に使っている、ということでもOK。要は、その製品・サービスが、自分の生活シーンに、いかに溶け込んでいるか? 自分にとって、いかに重要であるか?(他人はくだらないと思うことであっても・・・)をピックアップし、活用シーンごと “デザイン” するという作業の準備をするわけです。

 

マニュアルがないということは?!

 

もう一つの特徴は、“説明” の仕方にあります。宿題の但し書きには、このような記載がされていました。

 

できる限り、文字ではなく、絵や写真で表現すること!

 

「おおっ、そうきたか・・・」と、私は思わず唸ってしまいました。この点も大きな特徴です。

 

一般に、“デザイン・シンキング” で開発された製品・サービスは、ある共通点を持っています。それは、

 

マニュアルがない = 必要ない

 

ということ。iPodをはじめとした、アップル製品というのは、まさにそうですよね。マニュアルがない、というか、マニュアルがなくても、箱から出した途端に、すぐ使うことができる。さらに、使う途上において、「使い方がわからない・・・(T-T)」と戸惑うこともない。

 

一方で、一時ガラパゴスと揶揄された日本式携帯電話の場合、ほとんどの製品に、めっちゃ分厚いマニュアルがあって、○○する場合 → P109、トラブルだと思ったら? 等々、延々と文字で記載されていました。これは、“デザイン・シンキング” とは真逆の発想です。その製品を使うために、必死になって操作を覚えて、その製品に振り回されている状態・・・これでは “体験” は語れません。特段の無理をしなくても、自分の生活にスムーズに溶け込んで、違和感なく使えること、これが “デザイン・シンキング” が目的としていることなんですよね。

 

私は宿題の [製品・サービス] として、Evernote というアプリのファミリー製品であるScannable を選びました。実際、私がこの数か月の間に使い始めたものの中で、一番気に入っていて、自分の生活になじんでいるものなので・・・。

 

さて、せっかくの機会なんで、読者のみなさんにも “デザイン・シンキング” の発想を体感いただきたいと思います。ということで・・・宿題!

 

「Scannable をインターネットで調べて、上記の【宿題項目】を埋めること!」

 

次回のコラムの冒頭で、私の宿題も公開しますので、是非みなさんもやってみてください。Scannableがよくわからん・・・という方は、スマホにダウンロードしてみてください。無料ですから。すっごい便利ですよ!

 

では次回、いよいよ研修の本番をレポートしていきたいと思います! 

(次回続く)

 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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