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タカシの外資系物語

外資系企業における “英語より重要なこと” とは?(その2)2015.12.08

タカシ、商談中に気を失う?!

 

(前回の続き)外資系企業であるA社とのコラボ(協業)を進めるために、A社役員との面談に臨んだタカシ。外国人役員が出てきたら、どうしよう・・・(T-T) と、持ち前のスーパー・チキンぶりを発揮していたタカシの前に現れたのは、タカハシ という名前の日本人! 商談は順調に進み、ホッとしていたところ、タカハシ氏から戦慄の 依頼 を受けたのでした・・・

 

外資役員 タカハシ氏 「このビジネスプランについて、弊社アジアパシフィックのリーダーである、マイク に話していただけませんか?」

 

うっそーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん! (T-T)

 

タカハシ氏 「申し訳ないんですが、電話会議でいかがでしょうかね?」

 

電話会議て・・・得意のジェスチャー、筆談、泣き落とし(等々、要は姑息な手段)が使えんやないか・・・(T-T)(T-T)

 

タカハシ氏 「本当にお手数かけます・・・ あれ? 奈良さん? 奈良さんっ?!」

 

(あまりのショックに悶絶の上、気を失う・・・ って、他人のオフィスで気絶すんなよ!)

 

私の不自然な振る舞いを察したのか、タカハシ氏、とうとう、究極の “最後通牒” を突きつけてきたのです!

 

タカハシ氏 「ところで・・・、奈良さんは、英語の方はいかがなんですか・・・、ねぇ?」

 

キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ(T-T)(T-T)(T-T)

 

日本のビジネスパーソンが、虚勢を張りやすい分野とは?!

 

「英語の方は、いかがなんですか?」・・・ 英語に自信のない私にとって、これほど グッサリ くる問いかけはありません。

 

「奈良さん、お酒の方はいかがなんですか?」 「いやぁ、晩酌程度ですね。あまり強くないんですよ・・・」 というのは、ありがちな会話ですが、

 

「奈良さん、英語の方はいかがなんですか?」 「いやぁ、晩酌程度ですね。あまり得意ではないんですよ・・・」 というのは成り立ちません。

 

また、タカハシ氏の質問の語尾を見てください。

 

「奈良さんは、英語の方はいかがなんですか・・・、ねぇ?」

 

なんやねん、この語尾上げ風  ねぇ? って! みぞおちあたりを、針で チクチク!と連打された感満載です。

 

私 「え、英語ですか? ま、なんというか、あんまり得意じゃないんですよ・・・ でも、一応これでも外資系企業に勤めていますからねぇ・・・ 複雑な交渉は難しいとしても、通常のビジネスレベルなら、それほど困ったことはないし(うそつけ!)・・・、ま、できるといえば、できるのかな? ハハハ・・・」

 

舌抜けるわーーっ! ほとほと自分でも嫌になりますが、同じような反応をしてしまう人は、少なくないと思うんですよね、実際のところ・・・。 本心では、

 

「英語は得意ではありません。が、ビジネスを進めるスキルは持っていますし、実績も上げてきました。まだまだステップアップしたいですから、英語も1つのツールとして、ブラッシュアップしたいですね!(キラリン!!)」

 

とか言って、白い歯を光らせたいところなんです。英語が不得意でも、ここまでやってきたのは事実!自信持てばいいのに・・・ でも、見栄や虚勢をはる。特に、英語の場合は、その傾向が顕著なのは、私だけではないでしょう・・・。

 

仕事(業務スキル)と英語、どっちが重要?!

 

A社のタカハシ氏、尋常ではないアタフタ感を醸し出している私を、刺すような視線で、じっと見つめていました。と、しばらく目を閉じて、ボソボソと話し出したのです。

 

タカハシ氏 「ふむ・・・、じゃ、通訳をつけましょう!」

 

私 「・・・いや、こう見えても、学生時代の英語の成績はそれなりに良かったんですよ、ま、数学の方が得意だけど・・・ え? 通訳・・・、通訳ぅーーーーーーーーーー?!」

 

タカハシ氏 「はい、通訳つけましょう」

 

私 「で、でも・・・」

 

タカハシ氏 「いやいや、気になさらないでください。弊社の東京オフィスでは、グローバルとの会議で結構使うんですよ、通訳。東京支社内に、専門のチームもいますしね。実は私も英語は得意ではないんで、頻繁にお世話になっています・・・」

 

なんとねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー! あのA社が社内会議で通訳使ってるですとーーーーーーーーーーーーーーーっ!! (企業の実名を出せないので恐縮なんですが、A社って、多分みなさんのほとんどが知っていて、バリバリの外資として認識されている企業さんなんですよ!)

 

タカハシ氏 「当たり前の話なんですけど、英語って、ビジネスの本質じゃない。仕事もできるし、英語もできる・・・ これが理想ですけど、そんな万能選手って、なかなかいない。どちらか一方だとしたら、当然、業務スキルと経験 です。英語なんて、通訳つければ事足りる。また、英語の問題で、本当に優秀な人が働けない会社なんて、ろくな企業ではないんで・・・」

 

でしょーーーーーーーーーーーーーーーーーーー?! これぞ、私がここ50年来(そんなに生きてないし!)思い続けてきたことです。英語はできた方がいい。それは認める。だけど、企業が優先すべきは、まずは、仕事ができるかどうか? 英語はツールにすぎないし、必要なら、通訳つければいい。至言だと思いませんか?

 

タカハシ氏 「では、夕方に再度お越しください。ご足労かけますが、何卒よろしくお願いします!」

 

次回、A社アジアパシフィックのリーダーであるマイク氏との電話会議について、ご報告したいと思います。その経験を通じて、上記の至言は、レジェンドへと昇華していくことになります(て、そんなオーバーな・・・)

ご期待ください!

 

(次回続く)

 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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