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タカシの外資系物語

外資系企業における “英語より重要なこと” とは?(その1)2015.12.01

外資系タカシ、外資系役員と会う!

 

先日のこと、ある外資系企業A社の役員と話をする機会がありました。内容は、ある案件における協業について。もろ、ビジネスの話です。

実を言うと、外資系企業に勤めていると、クライアントの大半は日系企業であるため、他の外資系企業と直接接することが、ほとんどないんですよね・・・。つまり、外資パーソン vs. 外資パーソン で懇談・談笑するというのは非常に珍しいのです。

 

その外資系企業は、私が勤めている企業よりも 外資的(≒アメリカ的)だと世間で評判の企業さんでして、面談がセットされてからというもの、私はある “不安” に苛まれていました。その不安とは、

 

外国人のえらいさんが出てきて、英語で面談することになるんじゃないか?

 

ということ。読者のみなさんは、「なんじゃ、それ? 外資に勤めているくせに、情けねぇの!」と思われたことでしょう。私もそう思います・・・(T-T) 外資に勤めて、もうすぐ20年になりますが、正直言っていまだに苦手です、英語は! 社内では三日にあげず、英語で責め立てられ、英語での説明を要求されている身ですが、それはあくまでも社内での話。仮に失敗したとしても、私が恥をかくだけの話です。

一方で、社外となると話は別です。私が下手な交渉をすることで、相手に迷惑がかかるばかりか、わが社にとって不利益を被る可能性もあるわけで、そのプレッシャーはハンパではない!

 

というわけで、A社の応接に招かれた私は、持ち前の チキンぶり をいかんなく発揮(?)して、今にも倒れそうな面持ちで役員を待っていました。

 

コンコン! (来たーーっ!)  ガチャ! (日本人か、外国人か・・・)

 

キラキラリーーン! (よっしゃーー、見た目日本人じゃーーっ! いやいや、まだ気を許してはいけない。焦るな、焦るなよーー。見た目は日本人でも、英語ネィティブで日本語は苦手だという人、これまでに山ほどおったやないですか!!)

 

「どうもはじめまして、A社のタカハシです!」

 

ヨッシャーーーーーーーーーーーーーーっ!   (思わず、ガッツポーズ・・・って、アホか、わしは・・・(T-T)(T-T)(T-T))

 

タカシが苦手な英語のコミュニケーション手段 とは?!

 

「・・・いやぁ、奈良さんのプランは、実に興味深い。是非、協業に向けて、前向きに検討させていただきたいと思います!」

 

そんなこんなで、協業の話、何とかうまくいきそうです、ホッ・・・。 と、気を抜きかけた、まさにその瞬間! 役員の口から戦慄の言葉が発せられたのです!!

 

A社役員 「・・・ついては、このビジネスプランをグローバルのマネジメント(≒本社の経営層 という意味)にも説明していただきたいのですが・・・。相手は、私のレポートライン(≒報告先、上司 という意味)である、アジアパシフィックのリーダーで、マイク という者です」

 

キターーーーーーーーーーーーーーーーーっ! マイク、マイク・・・、明らかに外国人の名前。もしかしたら、外国人と見せかけて、“真井区” とか “麻行” とか、ちょっと変わった苗字だったりして・・・ って、ありえんしーーーーーーーーーーーー!!

 

A社役員 「今日の夕刻に、電話会議ということで、いかがでしょうか?」

 

キッターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!(気絶寸前) わしが最も不得意とする 電話会議 ですとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!(T-T)

 

数ある英語のコミュニケーションの中でも、私はとりわけ 電話会議 が大嫌いです。なぜか? それは、「話すしか、術がない」 からです。

 

対面でのコミュニケーションは、こちらの顔色や所作が見えていると意味で難しそうに思えるのですが、“コミュニケーション” という観点に絞れば、それほど難しくはありません。口頭で伝わらなければ、図示してもいいし、いざとなれば英語そのものを紙に書いて、筆談すればいい。それでも、どうにもこうにもいかん場合は、表情や身振り手振り、最悪、目に涙を浮かべて 情にうったえる という作戦(?)が使えます。いわゆる、“気合 English” で何とかなります。

 

一方、電話会議においては、“気合” はほとんど通じません。相手はこちらが見えないのですから、当たり前。相手が理解できる英語で返すしかないのです。ビジネスにおける電話会議で、英語が通じないからと言って、いきなり電話口で泣き出したら、違う意味で危ない人ですからね・・・

 

タカシ流! 英語で電話会議の術!!

 

それともう一つ、相手が理解できる英語を返すためには、正確にヒアリングする必要があります。英語が苦手で、かつ、史上稀に見る チキンぶり を誇る私の場合、英語を話している相手に、120%集中しなければ、英語など聴き取れません。

 

例えば、TOEICテストのリスニングなどで、隣の人が咳払いをしただけで、その問題は 飛んで しまいます。「ハ、ハ、ハックショーーン!」などと、ハクション大魔王並みの豪快なくしゃみでもされた日にゃ、その問題を含め、後続の2,3問は パー です。私の場合、テストが台無しにされているにもかかわらず、「Bless you !」 と言わなければならないのでないかと、ドキドキしてしまうぐらいです・・・(アホか・・・)。

 

なので私は、英語の電話会議の際には、万全の態勢 で向かいます。まず、通常の受話器やスマホは使いません。ノイズキャンセリングとマイク機能を装備したヘッドフォンを使って、音量最大にしておきます。これで、外部音を遮断して、会話に集中できます。ヘッドフォンのコードも気になるので、Bluetoothの無線を使います。

姿勢は 正座 です。私の生まれ故郷である、京都・竜安寺の石庭をイメージしつつ、目を閉じて、心を 無 にして、その時を待ちます。これで、準備OK。これぞ、タカシ流!電話会議 というわけですね! (って、悦に入って話している自分が悲しい・・・(T-T))

 

外国人のえらいさんと、英語で電話会議・・・ と聞いて、おそらく私の額には、ちびまる子ちゃん風の “三本線” が出ていたのでしょう。それを察した役員から、ついにトドメの一発が浴びせられたのです!

 

A社役員 「奈良さんは・・・、英語 はいかがなんですか?」

 

キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ! (失禁・・・って、他社のオフィスで漏らしてる場合かっ!!)

 

A社役員 「じゃ、○○ しましょう!」

 

さて、A社役員は、私にどのような提案をしたのでしょうか? 実はその提案、私が常々考えていたことを実証する上で、本当に画期的なものだったのです!

(次回続く)

 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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