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タカシの外資系物語

STAP細胞と日本人2014.02.12

    本格化してきた女性の躍進

    “理研・小保方晴子さんチーム、新たな万能細胞 「STAP細胞」 の作製に成功!”


    いやぁ、みなさん! このニュース、久しぶりに爽快な気分になりましたよね!! 30歳の若者、それも理系バリバリの世界で、女性のリーダーが快挙を達成したのですから、思わず快哉を叫びたくなります。最近の若者は元気がないと言われ続けてきましたが、その停滞感を女性が打ち破ったことは、今後の女性優位時代を暗示するようで、非常に象徴的で、エポックメイキングな事柄だと思います。そういえば、週末に始まった冬季オリンピックでも、日本において、女性の代表選手数が男性を抜いたそうです。ウカウカしているうちに、ホントにあっさり抜かれてしまいました・・・ 女性、強し・・・


    みなさんの職場でもそうだと思うのですが、最近の女性の躍進ぶりには、目を見張るものがあります。私が所属するIT・コンサルティング業界では、それが特に顕著でして、私の周りにも、同僚は当然のこと、女性の上司が多数います。例えば、私からUS本社のCEOまで 7段階 ある(つまり、間に7人いる)のですが、うち過半数の4人が女性です。彼女たちの中には、いわゆる “ガラスの天井” を突き破って、TOPにまで上り詰める人も少なくない。IBMやヒューレット・パッカード、YahooのTOPが女性なのは、みなさんも知るところではないでしょうか。つい最近、GMのCEOにメアリー・バーラ女史が昇進したというニュースもありました。なんといっても、重厚長大の象徴である自動車会社、それもビッグ3のCEOですからね、少なくとも、10年前には全く想像できなかったことだと思います。次は、女性の大統領が誕生・・・? すでに、時代はそこまで来ています。


    しかし、女性の潜在能力からすると、こうなるのが遅すぎたぐらいだとも言えます。学生時代、スーパー・ガリ勉くんみたいな男子が必死でトップを死守しているところ、涼しい顔をして2位につけていた女子が必ずいました。ときには、その女子がスーパー・ガリ勉くんを抜いちゃったりするもんですから、蚊帳の外でその様子を見守るわれわれとしては、面白くて仕方なかった。大学の卒業式で、女性が総代の学部が結構ありました。しかし就職した途端、そのパワーが薄れていくのも、身をもって体感してきました。


    学生時代、あれだけ持ち上げておいて、会社に入った途端に奈落の底に落とす・・・ 本当に、日本の社会、男が作り上げた社会というのは、不合理で欠陥だらけなのだと痛感する次第です。あれだけのスキルを身につけた女性を家庭に閉じ込めてしまうのは、国家的に見て、極めて甚大な損害です。戦後70年たって、やっとそれに気づき始めたというわけです。

    “ 彼女自身が STAP細胞のようだった ”

    さて、話を戻しましょう。「STAP細胞」の革新性や小保方さんの人となりについては、既に多くのメディアで紹介されているので、ここでは譲るとして、目に付いた記事があったので、それを紹介したいと思います。


    ~ (小保方さんは)再生医療の先駆者の一人、ハーバード大のチャールズ・バカンディ教授を紹介され渡米した。ある時、バカンディさんは小保方さんに、体の組織や臓器を作る元になる幹細胞の研究について研究室内で発表するよう指示した。未知の分野だったが、約1週間で関連論文約200本を読み込んだ ・・・ 実験方法で分からないことがあっても、自らその手順書を読んで身につけていく。仕事を頼まれれば、必ず期待以上の成果を出した。バカンティ研究室の小島宏司准教授は「あちこちで色んな刺激を受け、どんどん万能になっていく。彼女自身がSTAP細胞のようだった」と評価する ・・・ ~ (2014/2/7(金) 読売新聞朝刊37面 『リケジョ輝く』 より抜粋)


    察するに、小保方さんは、まれに見る “秀才” なのでしょうが、“天才” ではないのだと思います(し、失礼っ!)。すごく素直で、スポンジのように柔軟に、多くのものを先入観なく吸収する。また、求められたもの以上を返すので、吸収サイクルも早い。よって、齢30にして、世紀の発見につながったのではないか? この発見は、ある意味、必然だったように思うのです!


    レベルは違えど、ビジネスでも全く同じことが言えます。私が日系企業から外資系企業に転職した16年前、“外資” という存在は、多くの日本人にとって、まだまだ未知の世界でした。あらゆることに関して、日系企業での経験が通じない。では、どうするか? 真っ白のスポンジになって、あらゆるものを吸収するか、それとも、日系企業での経験を是として、あらゆるものを否定し続けるか・・・ 対応は、この両極端に分かれました。結果は言うまでもなく、前者が生き残る。しかし、生き残った前者も、単に吸収するだけでは、新入社員をやり直しているにすぎません。与えられたもの、指示された事柄の2倍を返すことで、猛スピードでキャッチアップする。これは、天才でも秀才でもなく、“努力” の世界です。そうやって、私や私の同僚は、何とか生き残ってきたわけです。

    真っ白なスポンジ=STAP細胞で入社できるか?!

    しかし最近、上記のような “外資・生き残りの図式” が薄れてきたように思えてなりません。書店に行けば、MBAなんちゃら・・・ といった戦略本があふれ、入社前から “コンサルおたく” のオンパレードです。コンサルの理論など、実務に基づかなければ、屁のツッパリにもなりません。もっと言えば、理論など知らなくてもいいので、会計とか、英語とか、PCとか、実務を知っている人の方が、100万倍使えるのです。


    本来、真っ白でフカフカだったスポンジに、中途半端な机上の理論をたっぷり含ませて入社してくるので、ほとんど吸収できない。吸収しないということは、変化しないということ。つまり、成果を2倍返しするなんてことも、しないということ。これでは、ビジネスマンとしての成長が、全く見込めないわけです。


    一方、中国・インドなど猛烈な発展をしている国、韓国など発展は落ち着いたものの安定的に伸びている国のフレッシュマンは、真っ白のスポンジで入ってきます。もともと、英語やITリテラシーなど、実務の基礎ができている上に、吸収力・柔軟性・成果の2倍返しを行うわけですから、半年もすれば、その差は歴然としたものになってきます。例えば、最近になって、有名戦略ファームの日本支社長に、日本人ではなく、中国をはじめとするアジア人が就任するケースが増えています。アジア戦略の橋頭堡としての意味合いもあるのでしょうが、日本人のレベルが落ち、日本以外のアジア人のレベルが上がっているのは間違いないと思います。すでに、日本にある外資支社は、中国人に牛耳られています。この状態が進めば・・・ 日本そのものが、中国の属州になる日も遠くないかもしれません・・・。


    小保方さんの発見を通して、日本人、特に若者は、もっと奮い立ってほしいと思います。若田光一さんが、アジア人初の宇宙船キャプテンになったことを通して、日本のおじさんは、もっともっと奮い立たなければなりません。基礎体力で劣る日本人が、欧米人に真っ向から勝負している冬季オリンピックを見ながら、少し熱くなる今日この頃です。


    今日も徹夜で応援するぞーーーーーーーっ!(って、応援だけかいっ!!)

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    この記事の筆者

    奈良タカシ

    1968年7月 奈良県生まれ。

    大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

    みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
    出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
    結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

    書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
    奈良タカシ

    「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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