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タカシの外資系物語

告白! “タカシ復活” までの 道程 (その1)2013.10.01

    コラム一時休載の “理由”

    【コラム一時休載のお知らせ】 
    いつもご愛読いただきありがとうございます。「タカシの外資系物語」は、著者の都合により一時休載とさせて頂きます。コラム再開時期が決定次第、本ページにて告知いたします・・・

     


    上記の告知がウェブサイトに掲載されてから、ちょうど半年がたちました。具体的な理由もなく、いきなりの休載・・・。 読者のみなさま、ダイジョブのスタッフ各位、たくさんの方々にご迷惑とご心配をおかけし、本当に、本当に、申し訳ありませんでした。心から、お詫びします。


    このコラム、みなさまのおかげで、連載630回・期間15年を数えるに至りました。この15年の間に、私の個人的なキャリアも、大きく変わりました。日系の銀行から外資系のコンサル会社に転職し、トホホな仕事ぶりを露呈しながらも、その後、別の外資コンサルに転職、今はパートナー職(役員クラス)にまで昇進することができました。


    私の本業はコンサルタントであることは間違いありません。しかし、一方で、このコラムは本業と同等、いや、もしかすると、本業以上に重視して取り組んでいたように思います。どんなに忙しくても、どんなに疲れていても、また、どんなにネタが尽きても(!)、15年間、毎週毎週、書き続けてきました。原稿の締切日をとっくに過ぎているにもかかわらず、クライアントと夜中まで飲んで、帰りのタクシーの中でフラフラになりながら書いたこともあります。椎間板ヘルニアで入院したときは、奥さんに口述筆記をお願いしました(稗田阿礼か、わしは・・・)。「絶対に書く! 書き続ける!」 まさに、私の “ライフワーク” といっても過言ではありませんでした。


    しかし、そんな “ライフワーク” を、私は半年もの間、穴を開けてしまったのです! “断腸の想い” とは、まさにこのことだと思います。 一体、私の身に、何が起こったのでしょうか? ウェブサイトの 【お知らせ】 にある 「著者の都合」 とは、何だったのでしょうか?


    実は私、この半年間(4~9月)、入院と自宅療養を繰り返し、会社を休職していました。その病名は・・・    「適応障害」。つまり「うつ」です。


    ということで、今回から数回かけて、私が「うつ」と戦った半年間について、お話したいと思います(厳密にいうと、まだ完治はしていないので、戦っている・・・ と言うべきなのですが・・・)。で、1つお断りなんですけど、以降の話、普通に書くと、かなり悲惨で陰鬱な内容となる可能性が高く、それに起因して、治りかけの 「うつ」 が再発するリスクも否定できません。よって、駄話も交えながら、明るく、楽しく、前向きに、お話したいと思います!

    タカシ、四日間ぶっ通しで・・・?!

    いきなりですが、脱線話を1つ。 みなさん、ドラマ 『半沢直樹』 見てましたか? いやぁ、面白かったですよねぇ・・・ 個人的にも、ほぼ同じ時期に銀行に就職した私としては、銀行員時代の思い出が走馬灯のようによみがえり、より一層興味深く拝見させてもらいました。「倍返しだ!」 という決め台詞も、今年の流行語大賞に選ばれそうな勢い。本当に、一世を風靡しました。

     


    『半沢直樹』 がこれほどの人気を得た理由は、いくつかあると思います。1つには、起こっている事柄というか、シチュエーションが “リアル” だということです。例えば、ストーリー展開において、「金融庁検査」 が重要な要素を占めていますが、あれはホントにあのまんま。ドラマでは、ヤバイ内部文書を、“疎開” 資料として見つからないように隠していましたが、これも事実です。実際には、“疎開”(検査期間中だけどこかに隠す)ではなく、“処分”(この世から抹殺する)する方が多いのですが・・・ もちろん、TVドラマですから、相応の脚色はされていますが、ほぼあの通りのことが銀行内で起こっていると考えて、間違いありません。


    何を隠そう、私にも同様の経験があります。あれは入行3年目だったでしょうか、金融庁検査(当時は、大蔵省検査)が入った際、ヤバめの資料を4日間ぶっ通しでシュレッダーさせられたことがあります。ダンボール箱換算で、数百個あったと思いますので、正気の沙汰ではありません。作業1日目には既に戦意を喪失し、2日目には無駄だとわかっていながらも一人ストライキを決行!(結局、だれも様子を見に来てくれず、あえなく撤収・・・(T-T))。3日目にもなると、全てを投げ出して田舎に帰りたくなりましたが、4日目には部屋にラジカセを持ち込んで、当時流行っていたAce of Baseとか、Janet Jacksonなんかをボリューム全開にして、踊りながら作業し、何とかやり切りました(一遍上人か、わしは・・・)。


    もちろん、資料を “疎開” させたこともあります。あれは、入行6年目のこと。検査官に渡した資料の中に、誤解を招く恐れのあるものが紛れ込んでいることが判明しました(ま、見られても大丈夫なレベルだったんですけどね)。検査官は、毎日17:30ぴったりに帰るので、彼ら(彼女ら)が帰った後で、その資料を抜き取って、“疎開” させようということになったのです。


    ○○次長 「奈良くん、ちょっと・・・」 
    私 「は?!」 
    ○○次長 「例の資料さ・・・、お前行って、あのファイルから、チョロっと抜いて来い・・・」 
    私 「わ、私がやるんですか?」 
    ○○次長 「こういうのは、若手がやるもんなんだよ! 私と部長は入り口で見守っているから・・・」 
    私 「・・・ (なんやねん、それ!)」


    私は、検査期間中、無断で入ってはいけないことになっている検査室に入って、該当する資料をファイルから抜き取り、○○次長に渡そうとしました。と、そのとき!


    ガシャーーン!!!


    なんと、机の脚に引っかかって、置いてあった検査官の筆記用具を床に落としてしまったのです!!!

    タカシ、“疎開” 失敗?!

    ○○次長 「奈良――――――――っ! お前というやつは―――――――っ!!(怒怒怒!!!)」 
    私 「はいはい、今、拾って片付けますから・・・ (うるさいなぁ・・・ どうってことないだろーーが!)」 
    ○○次長 「バカ野郎! 片付けて済む問題じゃない!!  あの切れ者検査官のことだから、ボールペンをどんな向きで置いたか、筆記用具をどんなレイアウトにして帰ったか、ちゃんと覚えているはずだ!! われわれが検査室に入ったことが、バレるじゃないかぁ・・・ あーー、もうダメだぁ・・・(T-T)」 
    私 「・・・ (アホか、こいつ・・・、ちゅうか、よくそこまで気が回るな・・・ 頭いいのか、悪いのか、さっぱりわからん!)」 
    部長 「○○くん、奈良くん、いいことを思いついたよ」 
    ○○次長 「はっ! 何でございましょう?」 
    部長 「今晩、この地域だけに直下型の地震があったことにすれば、筆記用具が床に落ちていてもおかしくないんじゃないか?!」 
    ○○次長 「さ、さすが、部長!」 
    私 「・・・ ・・・」 
    部長 「お! さらにひらめいた!! 夜中にネズミかゴキブリが出て、筆記用具をくわえて暴れ回った・・・てぇのは、どうだ?!」 
    ○○次長 「さすがーーーーーーーーーーーーーーっ!!」

     


    私はこの数日後、銀行を見切って、転職活動を始めたのは言うまでもありません・・・


    いずれにしても、銀行という組織は、「検査対策」の名の下に、多大なるワークロード(作業時間)を費やしています。この時間を、たとえ半分でもお客様のために使えば、もっと日本経済は発展すると思うのですがねぇ・・・


    これ以外にも、『半沢直樹』 があれだけの人気を獲得した理由として、日本人が好む“勧善懲悪” ストーリーであること、半沢直樹役の堺雅人さんはじめ、大和田常務役の香川照之さん等、脇を固める俳優陣がすごいこと(上戸彩さんがかわいいこと、壇蜜さんがセクシーなこと、も含む)が上げられると思います。 
    一方で、ストーリーはリアルではありますが、半沢直樹そのものの言動と振る舞い、あれはないでしょう・・・ いくらなんでも。先輩行員はじめ、役員まで呼び捨てにするというのは、銀行員以前に、社会人として失格です。もし実際に、半沢直樹のような銀行員がいたら、その実力を発揮する前に、素行の悪さでクビになるか、飛ばされている可能性の方が高いと思います。


    あ! あと最終回で、功を成したはずの半沢が、子会社のセントラル証券に出向させられますよね。あれも、アリ です。銀行の証券子会社ならば、子会社としては筆頭格です。銀行で営業部次長だったのが、証券会社では営業企画部長になっていますから、レベル的には同等です。あれだけの大騒ぎを起こしたのですから、しばらくの間、それこそ半沢自身が “疎開” して、ほとぼりが冷めたころに、部長職で銀行復帰というパターンでしょう(ただし、池井戸潤さんの原作では、そうはなっていないようですね・・・)


    いずれにしても、次回作が待たれるところです。いやぁ、楽しみ、楽しみ、・・・って、わしの 「うつ」 の話はどないなったんじゃーーーっ! 既に、いつもの1.5倍の文字数になっとるわーーーっ!! ハァハァハァ・・・


    えーー、ホントにすいません・・・(T-T) 久しぶりなもんで、ちょっと調子が・・・(T-T)(T-T) このペースで行くと、このテーマを終えるのに、1年以上かかりそうだし・・・(T-T)(T-T)(T-T) 次回から・・・、間違いなく、本題に入りたいと思います。では! 

    (次回続く)

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    この記事の筆者

    奈良タカシ

    1968年7月 奈良県生まれ。

    大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

    みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
    出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
    結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

    書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
    奈良タカシ

    「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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