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タカシの外資系物語

日本人は BYOD に適さない ?!2012.07.03

    タカシはスマホ・ユーザーが嫌い ?!

    最近、個人的にすごく気になること、といいうか、嫌なことがあります。それは、「電車内で隣に座った人の“マナーが悪い”」 ということ。具体的には、スマホで情報を見たり、文字を入力するために、私の座席エリア(私の“領土” ! )にまで、肘を“越境”させてくる人がいる ! 在来線の場合、新幹線のように肘掛がありませんので、隣の人との線引きは、言うなれば 「紳士(淑女 ? )協定」 に依存せざるをえなくなります。しかし、何となく、薄っすらと、席の仕切り線というか座席の盛り上がりの切れ目があるでしょう ?! それを越境して肘を出すとは何事ですか ?!! 領空侵犯も甚だしい !!! 


    加えて、スマホや携帯ゲーム機で、ゲームしてるやつ ! それも、格闘系の !! 肘がバシバシ当たって、痛いわーーーーーーーーっ ! なんで、電車内で座っているだけで、エルボー連発されにゃならんのだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ !!! ハァハァハァ・・・  


    す、すいません、つい取り乱してしまいました。「いい大人が、つまらんことを、やいのやいの言うなよ・・・」 とおっしゃるかもしれません。私自身も、そう思わんでもない・・・。しかし ! 電車内のマナーって、結構重要だと思うんですよね。 


    (1)当たり前だが、電車内は“公共の場”なのだから、最低限+αのマナーは守って欲しい。というか、日本人として誇れる空間であってほしいので、高レベルのマナーを死守したい(と個人的に思う) 
    (2)私の経験則として、“電車内マナーが悪く、他人に不快感を与える人は、成功しない(出世しない)”というのがあります。なので、出世したいのなら、成功ノウハウ本など読むよりも、車内マナーに気をつけた方がいい 


    (2)については、異論もあろうかと思います。「うちの某役員なんて、若い頃からメタボで、おまけに足広げて座席に座るから、隣の人が窮屈で嫌がってると思うわ。でも、同期で一番出世してるし・・・。タカシの経験則って、おかしいんじゃないの ?! 」 それは違うんです。おそらく、その役員さんは、他人に不快感を与えていないんじゃないでしょうか。座席を1.5人分占領していても不快感を与えない人もいれば、ちょっとしたことで不快感を与える人もいる。私が問題にしているのは、後者のパターン。電車内でスマホをいじっている人って、周りに不快感を与える人が多いんですよね。ちょっとした気配りができるかどうか、これが人間的な魅力につながっていくのだと思います。 


    電車内だけでなく、街中にも危険は一杯です。普通に道を歩いていても、スマホをいじりながらやってくる人とぶつかりそうになる。おいおい、前見ろよ、前を ! ぶ、ぶつかるーーーーーーーーっ、誘導ミサイルか、あんたは !! 危ないわーーーーーーーーーーーーーっ !!! 

    “ BYOD ”って、何 ?

    多くの人が、複数の多機能端末を所有するようになった昨今、その使い方・マナーが注目されるようになってきました。電車内や路上のような“公共の場”に加え、会社への端末持込・使用についても、様々な議論がなされています。 


    個人所有の情報端末を仕事場に持ち込み、活用することを 「BYOD(Bring Your Own Device)」と言います。米Jupiter Networksの調査によると、日本のビジネスパーソンの59%が、「自前で構わないので、職場において最新のモバイル端末を使いたい」と回答しており、BYODに対するニーズが高いことを物語っています。一方で、「会社で必要なセキュリティ対策が不安」と回答した人は74%に上り、インフラやルールに不安を抱えている現状がうかがえます。企業のIT担当者のうち、その42%が、「BYODに対するユーザーの要求がプレッシャーになっている」と回答していることからも、ニーズのわりに十分な手当てができていないことがわかります。つまり、日本のユーザーは、「BYODに対する期待はあるものの、セキュリティ対策などの施策は企業側に受け持ってほしい」と考えているわけです。 


    基本的に、この考えは間違っていないと思います。自前でモバイル機器を持ち込んだ挙句、情報がダダ漏れになったのでは、たまったものではありません。強固なセキュリティ基盤の提供を、企業側に求めるのはもっともな話でしょう。 


    その一方で、私はユーザー側の“心構え”も必要だと思います。持ち込む側が、BYODに耐えうる見識・リテラシーを持ち合わせているかどうか・・・ ? 実際に機器を使用するユーザー(=われわれ)側が、高い見識とリテラシーを有していなければ、いくら企業が強固なインフラを提供したとしても、情報漏えいなどの事故は起きてしまいます。BYODの前提は、企業およびユーザー双方の レディネス(readiness = 準備OKか否か、ということ)にかかっていると思います。 

    真の“情報リテラシー”とは ???

    冒頭のエピソードで述べたように、日本のモバイルユーザーは、マナーの観点で問題を抱えています。機器の使いこなしは十分なのですがね・・・情報分野のリテラシーというのは、「マナー+使いこなし」 だと思うんです。そういう意味で、日本人は合格レベルにはない。 


    一方、外国人の同僚を見ていると、使いこなしは日本人に劣る人もいますが、マナーの観点では問題ない。公共の場で他人に不快感を与える人もいないし、道端でスマホに夢中になって突っ込んでくる人もいないし・・・、そもそも、公共の場で使う人って、ほとんどいない。これって、“教育”なんだろうと思うんですよね・・・(もちろん、SNSにハマって、仕事が手につかない、というような輩は、外国人にもいるんですよ。米国人なんて、中毒気味の人多いし・・・そんな人でも、路上で前も見ないで、歩きながらイジったりはしないわけでして・・・日本人には、そのあたりの“ケジメ”がない ! というのが、日本人の問題なのだと思います。手先が器用だから、こうなっちゃうんでしょうかね ??? )。 


    私の会社でも、BYODは認められています。私は会社から貸与されたBlackberryを使っている(No. 517 『タカシの“ケータイ”夜話』 参照のこと)のですが、多くの人が iPhoneやiPad、Android端末など、私物を持ちこんでいます。社内BYODの申請文書には、「わが社は、現時点における最大限のセキュリティ環境を提供する。一方で、申請者であるあなたも、十分なリテラシーと見識を持って、情報を取り扱うこと」「(BYODによって起こった)事故・トラブルについては、使用者とそのマネージャーが責任を負うこと」 という主旨の文面があり、申請者とそのマネージャーは、当文書にsign upしなければなりません。おそらく、日本企業なら、だれもが事故・トラブルを恐れて腰が引けてしまうような “厳しい” 文面 なのですが、外資ではほとんどの社員が申請する。要は、BYODによるメリットを理解し、それを使いこなし、トラブルを出さない(出したとしても、冷静に対処できる)“自信”があるからなのだと思います。 


    情報リテラシーというのは、機能を知っているとか、打鍵が速いという“使いこなし”ではなく、“心構え”と“自信”にこそあるのではないでしょうか。そして、“心構え”と“自信”のある人は、他人に不快感を与えるような使い方はしないものなのです。 


    ケータイ電話における日本独特の機能やフォーマットを捉えて、「ガラパゴス化」と言ったりします。しかし、日本のガラパゴス化は、機能面以上に、リテラシー面にこそあるのではないかと危惧する、今日この頃です。みなさんも、電車内でのスマホいじりは控えめに ! では !! 

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    この記事の筆者

    奈良タカシ

    1968年7月 奈良県生まれ。

    大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

    みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
    出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
    結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

    書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
    奈良タカシ

    「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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