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タカシの外資系物語

GWも終わり・・・“休暇”に関する雑感2012.05.22

    “大仕事”の後ほど休めない ?!

    GWも終わりました。そろそろ、フル回転モードで仕事に邁進していらっしゃる方も多いのではないでしょうか ? 


    「GWって、何やねん ! わしゃ、全然休んどらんわーーーーーーーーーっ(T-T)」 


    いや、まぁ、そういう方もいらっしゃるでしょうかね・・・(汗っ)実は私も、ほとんど休みは取れませんでした。ていうか、結局、GW期間中4月30日の日曜しか休めませんでした・・・(T-T)。普段の方が、休めてたりする・・・ なんでやねん ! 


    以前、このコラムでも書きましたが、システム開発のプロジェクトに関与していると、正月・GWというのは、システムの“移行作業”が入ることが多い。“移行作業”というのは、古いシステムから新しいシステムにデータを引き渡す作業のことで、クライアント企業の業務が止まっている休日に実施するのが通常というか定石なのです。土日だけでは、万が一を見越した余裕がないので、長期の休みとなる正月・GWが充当されるというわけ。ということで、ここ十数年というもの、私は正月・GWを満足に休んだことがありません。 
    ま、考えようによっては、正月・GWはどこに行っても大混雑ですし、海外脱出を図ろうにも、ツアー費用も割高だったりしますから、無理に休む必要はない。混雑もなく、コストも低く抑えられる時期に休みをとった方が利口だという考えもあるでしょう。 


    「また、そんな屁理屈言って ! 正月やGWに出勤して、その振替で休んだことなんて、これまで一度もないじゃないの !! (怒)」 


    ま、その通りなんですよね・・・出張などでオフィスに長期間立ち寄らないでいると、なぜだか“遅れた感”を感じてしまって、その遅れを取り戻すために、休めなくなってしまう。これは私だけではなく、日本人のビジネスパーソンに共通する傾向ではないでしょうか。一方、アメリカ人の多くは、長期出張の後には、必ずといっていいほど、数日の休暇を入れる。聞くと、「だって、大仕事をした後なんだから、当然の“権利”だろ ? 」 そうなんですよね、仕事にメリハリをつけて休むのは、“権利”なんです。でも、多くの日本人は、出張でオフィスを長期間空けることに、何か“後ろめたさ”のようなものを感じてしまう。もっと自分の仕事に自信を持たなければ、休暇の取得は促進されないのかもしれません。 

    “年休”を消化していますか ?!

    日本に赴任することになった外国人がよく口にすることに、「日本は祝日が多いねぇ ! 」 というのがあります。実際、日本の祝日数は15で、アメリカは10、ヨーロッパの主要国などは一桁しかない国が大半です。また、企業から与えられる年次有給休暇(いわゆる年休)については、日本は平均18日程度あり、祝日と有給を足した日数は、主要先進国でダントツの一位となっています。しかし、実感として、休みはほとんどない ! なぜか ? それは、「土日や祝日も半分程度は出社し、年休もほとんど取らない」からです。つまり、休む “権利” があるのに、それを行使しないからです。 


    例えば、年休について言えば、付与日数に対する消化率は50% を切る水準で、先進国中でも最低水準です。一方、アメリカ人の同僚などに聞くと、アメリカのビジネスパーソンの大半は、ほぼ目一杯、有給を消化するようです。フランスなど、ヨーロッパの特に大陸系の国などは、ほとんどの人が全有給を消化すると言います。 


    アメリカ人の同僚 「タカシ、そんなに有給を余らせて、どうするつもりなんだ ? 翌年に繰り越せるのは一部だけで、大半は年度中に権利を失うんだから、休まないと損だろ ?? 」
    私 「そうだね・・・でも、万が一、病気や怪我で休むことになったら大変だから・・・」 
    アメリカ人の同僚 「ふーーん・・・、でも、そんな事態に陥ったこと、あるのかい ? 万が一の備えは必要だろうけど、合理的に考えて、そんなに有給を余らせておくのはおかしいだろ ?? 」 
    私 「・・・」 


    フランス人のように“有給完全消化”は極端だとしても、万が一の“保険”目的にしては、余らせすぎですよね。日本人の場合、年休が18日付与されたとして、消化日数は5日、つまり、一週間の連続休暇のみ というパターンが大半のような気がします。病気で休んだとしても、1日か2日がほとんどでしょう。もっと休む方が合理的という主張は、ごもっともです。 


    また、日本の場合には、フランスなどに代表されるような、「超長期休暇=バカンス」が一般的ではないという背景もあります。そもそも、そういう習慣がないこともありますが、ホテルなども連泊対応をしていないケースがほとんどです。欧米では、連泊客に対して、毎日異なった食事をサーブするのは通常のサービスです。一方、日本の場合は、毎日同じ食事しか出ない。これではテンション下がりますよね。日本の観光業界が、日本人のバカンスを受け入れる“受け皿”を準備することも、休暇取得を促進する上での前提なのかもしれません。 

    タカシ流 休暇を取得するためのTips

    「年休は“権利”として認識し、積極的に取得する」 「自分の仕事に自信を持ち、大きな仕事の後には “ご褒美” として、休暇を取得することを習慣とする」 このような心構えが必要なのでしょう。これらの前提として、経営陣自らが積極的に年休を取得することで、社員が休みやすい土壌を作ることも必須だと思います。 


    さて、「とは言うものの、現実には休めないよなぁ・・・」というアナタ。私もえらそうには言えないのですが、そんな状態でも、休暇を取るために、私なりのちょっとした “工夫” をしています。以下では、そのいくつかをご紹介したいと思います。 


    (1)月に1日は、「何もない日」 を作る 
     意識的に、顧客とのアポも、社内会議も入れない日を作ります。うまくいけば休めるし、仕事がたまっていて休めない場合でも、「自分だけのための作業日」として使うことができるので、仕事が片付きます。

    (2) 出張は、実際の出発時刻よりも、「早めに行き、遅めに帰る」 プランを立てる 
     例えば、8時の飛行機に乗るフリをして、10時の飛行機に乗ることで、2時間でも長く寝られる、ということです。早めに空港に行って、ラウンジでまったりしていてもいいし・・・(もちろん、仕事してもいいんですが)。チケットの手配などを、全て自分でする外資系企業でしか成り立たないワザかもしれませんが・・・

    (3) いっそのこと、倒れる 
     もう、どうにもならないくらい疲れたときは、「倒れました・・・」と言ってでも休むべし、ということ。要は、“仮病”です。「仮病のどこが、“工夫”やねん ! 」 いやいや、そこまでしてでも、休むべきときはあるのです。普段あれだけ働いているのですから、バチは当たりませんって・・・

    【結論】 みなさん、もっと休みましょう ! 

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    この記事の筆者

    奈良タカシ

    1968年7月 奈良県生まれ。

    大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

    みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
    出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
    結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

    書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
    奈良タカシ

    「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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