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タカシの外資系物語

タカシの “ケータイ” 夜話2010.12.21

携帯の使い方 - タカシの場合

最近、いわゆる “スマートフォン” が、かなり普及してきました。スマートフォンというのは、電話と情報端末を組み合わせた携帯端末のことでして、Apple 社の iPhone が有名だと思います。読者のみなさんの中でも、相当数の方が使われているのではないでしょうかね。
私自身は・・・と言いますと、実はこの手の話には、からっきし弱い・・・(T-T)。というか、電話以外の機能で、携帯を使うことがほとんどないんですよね、実際・・・。メールもしないし・・・


「ええっ! タカシさんって、携帯メールしないの?」
と、ときどき若手のスタッフに驚かれるのですが、その通り。メールを打っている間に、電話したほうが早いし・・・


「いやいや、実用的な連絡だけじゃなくって、友達や仲間とコミュニケーションする手段としても有効でしょ?」


うーーん、他愛のないやり取りを、延々と繰り返すのって、あまり得意じゃないし・・・
奥さんからは、「あなた、いい加減に携帯メール使ってよ。 帰りにコンビニ寄って、何か買ってきてもらおうと思っても、電車内では会話もできないし・・・ そんなとき、携帯メールって、便利だと思うけどなぁ・・・」


うーーん、本当に必要なものなら、いったん自宅に帰ってから、あらためてコンビニに行くけどね・・・


少数派には違いないでしょうが、携帯でメールをしない人というのは、私以外にもいると思うんですよね。しかし ! 次のことを話すと、聞いた人の 10 人中 10 人が、ひっくり返るほど驚きます。それは、


「携帯電話に電話番号を一切登録していない」ということ。
「そ、そんな人がこの世の中にいるのか・・・ ? (絶句)」


いるんですねぇ、これが。一応、合理的( ? )な理由はあるんですよ。実は、私はマニュアルを読むのが大の苦手というか大嫌いなので、登録の仕方を知らんのです(アホか・・・ どこが合理的やねん ! )。実際には、直近の 「着信履歴」 と 「リダイヤル履歴」 の番号(それぞれ 30 件です)だけで、98 % の用は足ります。履歴に残っていないものは紙の電話帳見ればいいし、新規でかける場合はそもそも携帯には記憶されてないんだし・・・ てな感じで、あまり必要性を感じないわけです。


「タカシさん・・・ 言っちゃあなんですが、携帯に電話番号を 1 件も登録していないビジネスパーソンって、日本でも数名しかいないと思いますよ・・・」


・・・自分自身、そんなに天邪鬼な性格でもないんですが、さしたる必要性を感じないんで、こうなるんですよねぇ。私って、やっぱりおかしいかな・・・ ?

“文明の利器” に有頂天のタカシ

以上のような状況ですから、 SNS や Twitter なんてのにも、縁がない。個人的にはいいのですが、一応、IT コンサルタントの端くれとして、世の中の動きに乗り遅れてしまうのは、大いに問題があると感じていました。


そんなある日、オフィスのメールボックス(物理的なもの。わが社では個人の座席がないので、個人あての郵便などは、メールボックスに入れる仕組みになっています)に、何やら怪しげな小包が!


「何じゃ、こりゃ・・・ お ! こ、これは ! (☆ ! キラリ = 目が光った音)」


なんと、BlackBerry でした。わが社では、パートナー(役員)以上の社員には、BlackBerry が貸与されることになっていて、私にも配布されたというわけです。


「ううぬ・・・ 私のような携帯リテラシーの全くない人間に、うまく使いこなせるのだろうか・・・」


普通の携帯電話に電話番号の 1 つも登録できない私が、このようなハイテク機器を持っていても宝の持ち腐れなんじゃないか・・・ 一瞬、“自主返上” しようか(高齢者の運転免許返上と同じノリ)と悩んだのですが、せっかくの機会ですから、しばらく使ってみることにしました。で、結果は・・・


素晴らしい ! の一言。すっかり、BlackBerry の虜ですな。PC を持ち歩かなくてもメールが見れる !  電話もできる ! インターネットも使える ! いやぁ、今までなんて不便な生活をしていたのでしょうか。能天気に、オフィスで「すごい、すごい ! 」を連発していると、部下の K くんが一言。


「原始人並の反応だな・・・」


何を言われたっていいんです。これで私も、現代人の仲間入りができた! この喜びを、どう表現したらいいのか! 勢いで、生まれてはじめて、Twitter もやっちゃったよー。タリラリラ ~~~ ♪


有頂天ぶりはこのぐらいにして・・・ BlackBerry を使ってみて感じたことを 1 つ。使用前、一番心配だったのは、「あんなにちっちゃいキーボードで、正確に入力できるんだろうか ? 」ということでした。前評判では、BlackBerry はアメリカのビジネスパーソンに熱烈に支持されているとのこと。私の 2 倍はありそうなアメリカ人の指先で、うまく入力できるのでしょうかねぇ・・・

日本企業は “使い勝手” に鈍感 ?

「ははーーん、なるほどねぇ・・・ これなら、大男でも使えるわな・・・」

 

BlackBerry の入力部分は、PC のキーボードとほぼ同じ配列・ボタン数になっています。ボタン 1 つは、それぞれ約 5 mm 程度。一見すると、めっちゃ小さい。小柄な私でも、一度に 4 つのボタンを押してしまいそうです。大柄なアメリカ人なら、なおさら・・・ と思いながら使ってみると、あら不思議。ほとんど間違いなく、アルファベット一文字、一文字を正確に打ち込むことができます。ボタンを注視すると、押し間違えを防ぐため、表面を片側だけ盛り上げるなど、微妙な工夫をしていることに気付きます。このキーボードを開発するまでに、かなりの試行錯誤を繰り返し、標準的かつ PC が使えればだれでも使える汎用性を獲得しえたわけです。


一方、これまで日本でメジャーだった携帯電話はどうか ? ご存知の通り、携帯のキーボードは、数字を中心に 20 弱しかありません(BlackBerry の半分以下)。1 つのボタンには複数のアルファベットがリンクされており、結果として、入力するのにかなりのスキルと経験を要求されます。
これは私見ですが、アメリカ人の場合、通常の携帯電話ボタンでの入力は相当嫌がるのではないかと思うのです。よって、定着しない。アメリカ人に使ってもらうためには、慣れ親しんだ PC キーボードと同じ数のボタンを備えた上で、かつ携帯性を高める必要があったわけです。


以上の差異は、元来、日本人が器用で、アメリカ人はそうではない、という文脈で説明されることが多いのですが、私はそうではないと思います。日本人(または日本のメーカー)は、日本人は器用だと思い込んでいて、使用に際し、それなりのスキルを前提とした製品を作る傾向にあるのです。言い換えると、使う側のレベルを高く設定し、それを下げようと努力しない。「多少使い勝手が悪くても、マニュアルを見ればいい」と考える。だから、分厚いマニュアルを平気で作る。


アメリカ人の発想は違います。ちょっと使ってみて、ダメなものはダメ。いちいちマニュアルを読まないとわからないような製品もダメ。直感的に理解できるもの、または、自分たちが慣れ親しんでいるものでなければ、使わないわけです。だから、メーカーや製品の枠を超えて、標準化がはかられやすい。BlackBerry の場合、PC を使ったことがあればだれでも使えるし、Apple 社の製品のいくつかは、一切マニュアルがなくても、箱から出した瞬間に、感覚的に使えるようになっています。


携帯電話の世界では、「ガラパゴス化」 ということが言われます。これは、大陸から隔離されたガラパゴス諸島で、生物が特異な進化を遂げたのと同様に、技術やサービスなどが日本の市場において独自の進化を遂げ、世界標準から掛け離れてしまう現象のことを指します。私は一概に、ガラパゴス化が悪いとは思いません。独自の文化や考え方は尊重されるべきだし、ときにはマーケットでの優位性を高める場合もありえる。しかし、製品の使い勝手までガラパゴス化するのはいかがなものか ? 使い勝手という観点では、単純で、だれでも使えて、標準的なものがいいに決まっている。日本は、その技術力にあぐらをかいて、単に小さくすればいい、高性能にすればいい、使い勝手など二の次だ ! と考えたように思えてならないのですが、いかがでしょうかね。


さてさて、すっかり BlackBerry 教の信者になってしまった私。今年のクリスマスは、奥さんに皮製の BlackBerry ケースをおねだりすることにしましょうか。大忙しのサンタとも、SNS で友達になれたりして・・・ なんて考えている師走のタカシでした。 それではみなさん、素敵なクリスマスを !

Merry Christmas ! 

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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