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タカシの外資系物語

研修終了 … その成果は ? ( その 1 )2006.10.24

タカシ、外国人 ?

「暑っ ! それにしても、日本とは大違いだね … 」


私は今、シンガポールにいます。この 3 ヶ月の間、「Deal Maker Program」という営業研修を受けており、 1 回目の中国、 2 回目のアメリカ ( ビジネス・スクール ) に続き、今回が最終回となります。( 詳細は、『「おめでとう ! 」 研修参加が決定 - 待っているものは … ? 』、『あ~アメリカ、憧れのビジネス・スクール』を参照のこと。)


それにしても、 4 ヶ月で 3 回もの海外研修 ( 各 1 週間 ) というのは、なかなかハードなものです。私は以前、「 3 ヶ月で、東京-ロンドン 4 往復」という経験があるのですが、このときはプロジェクトのために出張していましたから、要はその仕事のことだけを考えていればよい立場でした。今回は研修なので、一見楽そうに思えるのですが、実はそうでもありません。私が研修を受けている傍らで、自分のプロジェクトは並行して進んでおり、かつ部下の管理もする必要がありますから、常に日本で起こっていることを気にしながら過ごさねばなりません。こういうときに限って、大きなトラブルが出たりするんですよね、実際に …


私は空港からタクシーに乗り込んで、研修が実施されるホテルに向かうことにしました。


私 「 XX hotel, please... 」


運転手 「OK, sir! You...from...Philippine? 」


… 実は私、東南アジア系というか、リゾート系というか、そういう国の人とよく間違えられます ( 単に顔が「濃い」という噂 …) 。以前、こんなこともありました。銀行員時代、ある会合に参加したときのこと。その会合は、「 SWIFT 」という国際的な銀行間決済システム ( 日本円を海外に送金したり、ドルを受け取ったりするときに使う仕組みだと思ってください ) の年次集会で、日本に支店がある全ての銀行が参加していました。参加している銀行の割合でいうと、日本の銀行:欧米の銀行:アジア系の銀行 = 90:6:4 くらいだったと思います。会場は大きな会議室だったので、世界の各地域の銀行が、それぞれのエリアに分かれて座るように手配されていました。私が日本の銀行のエリアに行こうとしていると、入り口にいた日本人の係員がたどたどしい英語で一言。「 Excuse me...Asian bank area is the opposite side...」


東京にいるときですら、こんな状態ですから、海外で間違えられるのは日常茶飯事。むしろ、私が話す英語を聞いて、日本人と思われなかった ( いわゆる「日本人英語」ではなかった ) わけで、「オレの英語も、結構いけるじゃん ! 」などと、一人でニヤニヤしていたりします。私はタクシーの運転手に対して、笑顔を振りまきながら、


私 「No! I’m Japanese ( いいんですよ、日本人離れした英語を話した方が悪いんですから ・・・ なーーんてね ! )」 ・・・ 実は、「XX hotel, please」としか話しておらんが ・・・


運転手 「So Sorry! ... Because you are so small ... ( ご、ごめんなさい ! あなたが、あまりにも小さいもんですから、つい ・・・ )」


・・・ 一体、どんな理由やねん …

ホテルで仕事

今回の出張にかかわらず、私はホテルに着くと真っ先にすることがあります。それは、「インターネットの接続」。どこにいても、まずは仕事ができる環境を整えようというわけです。最近は、どこのホテルでも有線 LAN は当たり前、「全館無線 LAN 」なんてところも珍しくなくなりました。


「よしOK、つながったぞ、と。さて、メールでも見るかね ・・・ 」


1 日以上メールを見ずにいると、かなりのドキドキ感が味わえます。一体、何通のメールが来ているか ? メールに過度に依存して仕事をしているというのは、外資系企業にかかわらず、現代ビジネスマンの悲しい「性」なのかもしれません。「お ! ん ? ・・・ こ、これは ・・・ ( T-T ) 」 私は開いたメールボックスを、即座に閉じたい衝動に駆られました。それも、一目見ただけでわかる「TROUBLE」の文字、文字、文字 ・・・


案の定 ( ・・・ と言っては変ですが )、どうやら私が担当しているプロジェクトがトラブっているらしく、お客様から苦情が来ているようです。私は online chat を立ち上げて、担当者の 1 人と chat を開始しました。


( 以下、 chat でのやり取り )


私 「どう ? 元気 ? 」


担当の K くん 「あのねぇ、タカシさん。メール見りゃわかるでしょ ? こっちは死にそうですよ ! すぐに電話もらえませんか ? 」


私 「やっぱりね … 話が長くなりそうだし、営業担当の M さんとも同時に話したいから、Tele-conference  ( 電話会議 ) の設定してよ。あ、そうそう、シンガポールの無料アクセスポイントも調べといてね ! 」


すぐにでも電話したいところですが、国際電話になるため、このまま電話すると莫大な経費がかかってしまいます。わが社では、世界の主要都市に、電話会議のための無料アクセスポイント ( 日本の 0120 みたいなもの ) を持っているので、それを使ってタダで話そうというわけです。


すると、ものの 5 分もしないうちに、 K くんからメールが来ました。


「タカシさん、今から 10 分後の日本時間 20 時から、トラブル対応のための電話会議を始めます。なお、営業担当の M さん、およびその上司の H 部長も参加されますので、遅れないように入ってください。


SINGAPORE Toll Free Number: 800-XXX-XXXX


PASSCODE: XXXXX        」


私 「 H 部長も出るんだ、あの人恐いから、注意しないとね。でもまだ 10 分あるよな。お湯でも沸かして、コーヒーを飲むかな ・・・ 」

I’m in TROUBLE !

電話会議の開始まで 10 分しかないにもかかわらず、私は余裕をかまして、コーヒーを入れることにしました。部屋に備え付けのポットには、すでに水が入っていましたが、私は海外に来たときには市販のミネラル・ウォーターしか信用しないようにしています。「煮沸するんだから、そんなに気を遣わなくてもいいんじゃないの ? 」という気もしますが、以前、東南アジアの別の国でお腹を壊して以来、かなり神経質になってしまったのです。


「さっき空港でエビアン買ったよな、と ・・・ どこに入れたっけ ・・・ あれ、おかしいなぁ ・・・ って、探してるうちに、 7 時回ってるし ! やべーーーーーーーーーっ ! 」


時計の針は、午後 7 時 ( 日本時間:午後 8 時 ) を 5 分回っています。私は急いで、電話をかけました。


「Your call is not available due to line TROUBLE …」


・・・ 自動音声の冷たい声 ・・・ ホテルによっては、 Toll Free が直接かけられない場合があり、今回もそのケースでしょう。


私 「い、いかん ・・・ 早くしなくては ・・・ H 部長に怒られる。あの人、超こわいんだから ・・・ ( T-T ) 」


私は、ホテルのフロントに電話して、フロント経由で Toll Free の番号にかけてもらうことにしました。


私 「 Excuse, me … Please transfer my call to toll free number, the number is 800-XXX-X … 」


オペレーター 「 OK, Sir! Hold on! 」


・・・ ホッ、よかった、よかった ・・・ ん ? ・・・ それにしても、時間かかりすぎじゃないかい ? ・・・


私 「Hello? Hello? もしもし ? もしもーーーーーーーーーーーーし ! 」


ツーツーツー ・・・ 電話切れとるわーーーーーーーーーーー ( T-T ) ! そうこうしているうちに、時計の針は 7 時 15 分を回っています。


私 「あーーー、こうなったら、 Toll Free じゃなく、通常の番号でかけたるわーー、おりゃーー ! 」


その後も、焦って番号を何度か間違えつつ、7 時 20 分頃にやっと電話会議に入ることができました。


私 「もしもーーし ! 」


K くん 「あ、あのなぁ ・・・ いったい何してたんですか ! 」


営業 M さん 「タカシさーーん、勘弁してくださいよ ! H 部長、怒って帰っちゃいましたよ。あとで、タカシさんからフォローの電話入れておいてくださいよ ! 」


私 「・・・ す、すんまへん ・・・ ( T-T )」


いきなり、 TROUBLE 続き ・・・


翌日、研修の 1 コマ目の授業のタイトル。


「Deal with TROUBLE project ( トラブル・プロジェクトの対処法 )」


・・・ 先に教えてくれや、トホホ・・・( T-T )

 

( 次回続く )

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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