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タカシの外資系物語

資格について2001.04.27

最近、資格を取得するために専門学校に通ったり、通信講座を受講したりする人が増えています。理由の 1 つとしては、かかった費用の 80% ( 上限 30 万円 ) を国が負担してくれるという「教育訓練給付制度」が定着してきたことが挙げられるでしょう。


しかし「“手に職”をつけなければ生きていけない。いつ会社をクビになっても大丈夫なように、スキルを身につけなければ … 」と考えるサラリーマンや OL、学生さんが増えてきたことは確かです。


私の周りにも、資格の所有者はたくさんいます。情報処理技術者、簿記検定、中小企業診断士などなど。外国人の同僚は、ほぼ間違いなく MBA を持っていますが、これは米国本社の方針で、MBA がなければ入社できないようになっているのです ( 日本の場合は、欧米ほど MBA が一般的ではないので、学部卒でも入社できます。欧米と同じルールが日本に適用されたら、私はクビですね … トホホ)。


一方私が持っている資格といえば、普通免許、そろばん 2 級、英検準 1 級、そんなもんでしょうか。あ、そうそう「4 級小型船舶」というのを持っていました。だからといって、お客さんと釣りに出かけるわけにもいきませんけど …。


私が以前、外資系銀行でディーラーをやっていたころ、不思議な法則を見つけたことがあります。それは「業績の悪い人に限って、証券アナリスト (CMA) の資格を持っている」ということです。要するに、外資系企業で資格を持っている ( 取得できた ) 人は、超スーパーマンか、よっぽど仕事がヒマだったか、どちらかである、ということを意味しています。実際には後者の場合がほとんどで、売れっ子のアナリストの中には、資格を持っているにもかかわらず、わざと名刺に書かない人もいたぐらいです ( そこまでやることもないと思いますが )。


これから外資系に転職しようという人も含め、外資系企業において、資格を持っていることに大した意味はない、言い換えれば、資格と外資系企業での成功との相関関係はほとんどないような気がします。実際に、私は我が社の採用ミーティングに出席したことがあるのですが、履歴書に書ききれないほどの「資格てんこ盛り !」の人は、書類選考で落としていました。かえって悪い印象を与えているわけですから、皮肉なものです。


重要なことは、資格そのものではなく、自分が勉強した知識をいかにビジネスで役立たせるかということに尽きます。簿記 1 級に不合格だったとしても、簿記 1 級を取るための勉強をしたわけですから、それを活用する表現力を身につけることの方が重要だと思います。もちろん「Word、Excel に関する知識要」というのは、あたりまえの前提条件ということになりますが。日本人に多いタイプの「資格マニア」は、外資系企業で成功する確率が低いような気がします。

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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