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タカシの外資系物語

バースディ・サプライズ2000.11.03

今回は、1 年前の私の誕生日に起こった出来事をお話します。その日私は、クライアントとミーティングをしていました。私のクライアントは、某大手都市銀行の部長 2 名。ミーティングは 2 時間の長丁場にわたり、参加者も疲労の色が隠せません。当方からの参加者は、私のほかに、ロンドン事務所のサイモン、ニューヨーク事務所のエレンでした。


ミーティングがほぼ 3 時間に差しかかろうとしたとき、急にエレンが何もいわずに部屋を出て行きました。「顧客を放っておいて、いったいどこに行く気 なんだろう。しょうがないなぁ ……」と思っていたその瞬間、彼女はドアの向こうから、「Happy Birthday, Takashi!」と大声を発しながら現れたのです。彼女の右手には、かわいいバースディケーキが携えられていました。いわゆる「バースディ・サプライズ」というやつです。


その後、みんなで『Happy Birthday to you』を熱唱し ( さすがにこれには参りました …… )、全員がケーキを食べながら、会議は和やかに進行していきました。


なんと外資系企業らしい光景なのかと思われるかもしれませんが、こういったことはわりと日常的に行われています。こうすることにより、「チーム間の親密度」を顧客にアピールするという意味もあります。特にグローバルでチームを組んだ場合には、顧客に対してチームワークをアピールするために、“戦略的に”行われることが多いようです。


理由はなんにしても、誕生日を祝ってもらってイヤな気はしません。それよりも、“お堅い”銀行の部長さん方が、ニコやかに歌を一緒に歌ってくれたことが、驚きだと思いませんか ?


一般的に、外資系企業の仕事はハードです。いつクビになるか、まさに食うか食われるかの世界であることは否定できない事実です。しかし、一方では、このような非常に人間味のある行為が営まれていることについては、あまり知られていないのかもしれません。


外資系企業における、チームワーク = 結束力の強さは、このような“遊び心”から来ているのかもしれません。もちろん、プロジェクト終了後も、サイモン、エレンとは国と仕事を越えて、非常に仲のいいつき合いを続けています。

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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