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タカシの外資系物語

強制ではなく、自主性に任されている研修制度2000.07.21

外資系企業の研修制度は、日系企業に比べて、非常に充実しているといわれています。ちなみに私が勤める会社の会社案内にも、「世界各国で活躍しているコンサルタントの経験とノウハウを吸収することができます。また海外で実施されるトレーニングも数多く ……」と書かれています。


私は今の会社に入社して 3 年になりますが、会社が提供する研修には、ほとんど参加したことがありません。その理由は、私は日本の銀行において、ある程度の経験を積んでおり、入社時にも金融分野の即戦力として期待されていたため、会社が要求する基本的な素養をすでに身につけていたことがあげられます。ですから会社のほうも、「研修を受けているヒマがあったら、もっと稼いで来い !」ということで、私を研修に出そうとしなかったのは事実です。


しかし実際には、もし会社が研修に参加する時間をくれたとしても、私は会社の研修には参加しないと思います。なぜなら、自分の仕事に、本当に役に立つ研修がないからです。もちろん、会社の設備の使い方や経営方針に関する説明会には参加しますが、それ以外の「仕事のやり方」についての研修からは、得るものが少ないと思っています。会社案内に書かれている「経験とノウハウ」は、仕事を通して“吸収する”ものであり、講師に“教えてもらう”ものではありません。特に、成果を上げている人のノウハウは、“特許”のようなものであり、やすやすと他人に伝授してはくれないものです。


実は会社もそのことを理解しており、研修について参加必須とはしていません。社員は自分に必要だと思うものを選んで、自由に参加することができるのです。一方、日本の企業の場合は、一定の年次の社員を集めて、画一的に研修を実施します。どちらがいいかは人それぞれですが、少なくとも、外資系企業の研修で居眠りをしている人は皆無だと聞いています。


ところで、私は会社の研修には参加しませんが、よく外部研修に参加します。自分がその研修に参加することにより、会社に対してどのようなメリットを与えることができるかを説明できれば、会社は参加費用を出してくれるのです。外資系企業の視点は「研修に参加することで、会社のメリットにつながるか ? 」ということであり、それは内部研修であろうが、外部研修であろうが関係ないといえます。

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この記事の筆者

奈良タカシ

1968年7月 奈良県生まれ。

大学卒業後、某大手銀行に入行したものの、「愛想が悪く、顔がこわい」という理由から、お客様と接する仕事に就かせてもらえず、銀行システム部門のエンジニアとして社会人生活スタート。その後、マーケット部門に異動。金利デリバティブのトレーダーとして、外資系銀行への出向も経験。銀行の海外撤退に伴い退職し、外資系コンサルティング会社に入社。10年前に同業のライバル企業に転職し、現在に至る ( 外資系2社目 )。肩書きは、パートナー(役員クラス)。 昨年、うつ病にて半年の休職に至るも、奇跡の復活を遂げる。

みなさん、こんにちは ! 奈良タカシです。あさ出版より『外資流 ! 「タカシの外資系物語」』という本が出版されています。
出版のお話をいただいた当初は、ダイジョブのコラムを編集して掲載すればいいんだろう ・・・ などと安易に考えていたのですが、編集のご担当がそりゃもう厳しい方でして、「半分以上は書き下ろしじゃ ! 」なんて条件が出されたものですから、ヒィヒィ泣きながら(T-T)執筆していました。
結果的には、半分が書き下ろし、すでにコラムとして発表している残りの分についても、発表後にいただいた意見や質問を踏まえ、大幅に加筆・修正しています。 ま、そんな苦労 ( ? ) の甲斐あって、外資系企業に対する自分の考え方を体系化できたと満足しています。

書店にてお手にとっていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
奈良タカシ

「タカシの外資系物語」の作者、奈良タカシさんへメッセージをお寄せください。

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