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外資転職の採用におけるイメージ調査!~採用時に重視する評価項目のギャップ~2014.05.02

初めての外資系企業への転職。これまでに外資系企業で働いた経験がない場合、外資系は「実力勝負!」「英語力はビジネス英会話まで必須!」などというイメージを強く持っている人も多いのではないでしょうか。このようなイメージを持っていると、転職活動の際に外資系企業を選択肢に入れることさえ怖気づいてしまうかもしれません。

では実際のところは、外資系企業の採用はどのようなことが重視されるのでしょうか。外資未経験の転職希望者と外資系企業専門の転職コンサルタントに、採用時の評価項目の重要度について調査を行い、そのギャップを比較してみました。

(今回の調査は、一般的な営業職の中途採用を想定して行っています。容姿、態度・人柄、学歴、職歴、実務スキル、語学力、募集職種への適性の7つの評価項目について、その重要度を相対的に5段階で★を付けてもらい、またその理由についても述べてもらいました。)

やっぱり容姿は重要。営業職に清潔感は欠かせない

<転職希望者のイメージ>
容姿 ★★★☆☆ 営業なのでそれなりに清潔感は必要だと思うから。

<外資系企業 転職コンサルタントの回答>
容姿 ★★★★☆ 営業職である以上、顧客に与える第一印象は大切なため。

この点は採用側、採用される側のギャップはほとんどないようです。外資系か否かにかかわらず、営業職はお客様とフロントで接する立場のため容姿は重要視されます。華美すぎず、ラフすぎず、清潔感のある身なりが必要です。また、社内ではラフな服装がスタンダードな企業でも、採用面接時にはスーツを着用するのが無難です。

コミュニケーションが円滑に取れてこそ、実力が物を言う

<転職希望者のイメージ>
態度・人柄 ★★★☆☆ 最低限のマナーは必要だが、外資の場合それよりも実力が物を言いそう。

<外資系企業転職コンサルタントの回答>
態度・人柄 ★★★★☆ 営業職である以上、顧客に与える第一印象は大切なため。継続的な顧客との関係を継続するために人柄は大切なため。

外資系企業が実力主義の世界とはいえ、やはり態度や人柄、いわゆる「親しみやすさ」のようなものは顧客への影響力が大きいものです。コミュニケーションが円滑に取れた上で、プレゼン能力などスキルが物を言います。また、当然社内においてのコミュニケーションも重要なため、態度・人柄は重要度の高い評価項目です。

学歴は重要ではない!アピールする場合は、学校名ではなく実績を

<転職希望者のイメージ>
学歴 ★☆☆☆☆ 日本企業よりも学歴は全く重視されなさそう

<外資系企業 転職コンサルタントの回答>
学歴 ★☆☆☆☆ 企業の募集条件による

日本企業の、特に新卒採用においては大手を中心にまだまだ学歴主義の企業もあるようですが、外資系企業ではほとんど重要視されません。募集条件に学歴がある場合もありますが、これは学校名ではなくスキルを判断するためです。

もし学歴をアピールするとすれば学校名ではなく、何を研究・専攻していたか、どういった評価を受けていたかなど実績をアピールするようにしましょう。

中途採用は「入ってから育てる」はない。即戦力が求められる

<転職希望者のイメージ>
職歴 ★★★★☆ 中途採用なのですぐに即戦力となる人を企業は求めていると思うから

<外資系企業 転職コンサルタントの回答>
職歴 ★★★★☆ 中途の場合、即戦力を求められるため

これは採用する側、される側のイメージと実際の重要度は合致しているようですが、やはりそもそも企業が中途採用を行う場合には即戦力が求められます。

特に外資系企業では中途採用の社員を手厚い研修で育てていくといった発想はありません。転職時の実務経験、スキルを活かして転職後すぐに活躍できることを期待されます。

実務経験、スキルはとても重要。しかし人柄なども総合的な判断

<転職希望者のイメージ>
実務スキル ★★★★★ 即戦力になるかの判断として、最も重要視されそう

<外資系企業 転職コンサルタントの回答>
実務スキル ★★★★☆ 業界にもよりますが、これまでの売上実績を重視します

転職時における実務スキルは、即戦力の判断材料として重要なポイントとなります。特に、営業としての売上実績は、即戦力を計る際に明確な指標となるため非常に重要視されます。

しかしながら、当然社内や顧客と上手くやっていくことも必要となるため、人柄なども同程度に重要視され、総合的に判断されることになります。

語学力はさほど重要ではない?!英語が苦手でも外資系への転職は可能

<転職希望者のイメージ>
語学力 ★★★★☆ 外資は最低でもTOEIC 700点くらいは必要なのでは

<外資系企業 転職コンサルタントの回答>
語学力 ★☆☆☆☆ 企業の募集条件による

この項目には、採用する側、される側で大きなギャップがありました。外資未経験の転職希望者の場合、英語力がないことを理由に外資系は選択肢から外している人が多くいます。

しかし外資系企業といっても日本法人ではスタッフも顧客も日本人のため、営業職や販売職の場合、業務で英語をほとんど使わないケースも多々あります。外資系企業への転職は「ビジネス英語まで必須」というように考えがちですが、採用時には英語力を問わない場合もあるのです。ただ転職後、管理職などへの昇格には英語が必須となるので、やはりできるに越したことはありません。

適性は筆記試験SPIの場合も。事前対策しておくのが◎

<転職希望者のイメージ>
募集職種への適性 ★★★★☆ 適性がないとすぐやめられると困るだろうから

<外資系企業 転職コンサルタントの回答>
募集職種への適性 ★★★★☆ 営業職の向き不向きがあるため適性を重視します

外資系企業の採用時には、大手を中心に筆記による適性検査が設けられているところが多くあります。これまでの営業成績などの数値と同等に重要視される場合もあります。一般的な適性検査は、新卒採用で用いられるSPI試験です。内容は「能力適性検査」と「性格適性検査」があり、対策本などもたくさん出ているため事前にチェックしてみると良いでしょう。

最後に

最後に

いかがでしたでしょうか。

外資系企業の転職が初めての場合、「語学力」「実力主義」といった厳しいイメージばかりが先行して転職先の候補から外してしまうのはもったいないことかもしれません。

確かに外資系企業には年功序列や終身雇用といった古い日本企業の体制はありませんが、経験やスキルもさることながら、人柄やその職種への適性も採用可否の判断材料となります。また、多くの人が高い英語力が必要というイメージを持っているようですが、業務内容によっては英語力を必要としない場合もあります。

募集条件は企業によってさまざまですので、転職エージェントを利用するなどしてまずは情報収集をしてみてはいかがでしょうか。

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