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なぜ、コピー機の営業マンがWEBデザイナーへ転身できたのか?2013.09.18

就職・転職に限らず、入社した後に次のような思いを持たれる方は少なくないでしょう。

「この仕事は合わない・向かない」
「別の仕事にチャレンジしてみたい」

しかし一般に異業種・異職種へのキャリアチェンジは敷居が高く、なかなか上手く進みません。特に技術力や実績の問われる職種であれば、その難しさも一層です。では、どうすればキャリアチェンジをより高い確度で行えるのか。そのための方法の1つが、空き時間の利用です。それでは実際に、コピー機の営業マンが空き時間を有効に使い、WEBデザイナーへと転身したSさん(31歳・男性)事例をご紹介しましょう。

キッカケはクライアント

コピー機の販売営業を行う中で、ある日SさんはWEBデザイン会社を訪問。それから何度も提案に伺う中で、担当者からデザイナーの仕事について話を聞く機会が増え、次第にWEBデザイナーという仕事に興味を持っていきました。

さっそく会社の帰りに書店へ立ち寄り、SさんはWEBデザインに関する参考書を購入。出勤・退社時の電車移動を使い、WEBデザインの知識を独学で学んでいきました。

実践の場を持つ

SさんはWEBデザインにすっかり興味を持ち、自宅のパソコンにデザインソフトを導入。スクールへの通学も考えましたが、費用や時間の問題から躊躇していました。そのため、まずは自宅で参考書を見ながら、簡単なホームページ制作のデザインに取り組んだのです。しかし表に見られるものではなく、あくまでSさんが自分のパソコンでデザインしただけのもの。やればやるほどに、Sさんは「自分のデザインを見てほしい」という欲求が高まっていったと言います。

ある日、学生時代の友人と会った際に「デザインの勉強をしている」と話したところ、その友人は趣味で所属する草野球チームで、ホームページの制作を考えていると知ります。これをチャンスと考えたSさんは、自ら無償でチームのホームページデザインを買って出たのでした。

デザインの「仕事」化

チームのホームページは、1ヶ月ほどかけて完成。Sさんにとって初めてのホームページデザインということもあり、自分の中で100%満足とはいきませんでしたが、友人は非常に喜んでくれました。

「ありがとう。お前、デザイナーでもやっていけるんじゃないか?」

WEBデザインなど全く知らない友人の言葉ながら、この言葉が火種となります。Sさんはこれまで趣味の範囲と思い進めていたWEBデザインを、本格的に仕事にしたいと思うようになるのです。

とはいえSさんにデザイナーとしてやっていける自信があるわけでもなく、正直に言って収入も多い方ではありません。そのため「すぐWEBデザイナーに転職」という考えには至らず、選んだのが空いた時間を使ってデザインの仕事をしてみるという道でした。

インターネット検索を行うと、思った以上に見つかるWEBデザイナー募集の記事。実績がほとんど無くなかなか仕事を受けられなかったものの、ある日Sさんはコンペの仕事を見つけます。

「コンペなら、実績が無くてもデザイン次第で仕事がもらえるのでは」

そう考え、手間暇かけてコンペ用のデザインを制作。何度も見直し、周囲の友人などにも見てもらいました。そしてSさんは自分が納得できるデザインが完成し、コンペ提出。これが見事に採用され、1つのWEBデザイン実績が出来たのです。


しかも「コンペで勝った」という経験は、Sさんにとって大きな自信となりました。その後もコンペ案件を中心にチャレンジを重ね、いつしか制作実績は2桁になります。

WEBデザイナーとして新たなスタート

Sさんはコピー機販売も真面目に行っていましたが、既に心はデザインの仕事に向いていました。営業業務に喜びを得られなくなり、少しでも早く帰ってデザインに取り組みたいという思いが強くなっていたのです。

そして遂に、そのときは訪れます。Sさんは、WEBデザイナーとして転職することを決意するのです。

転職活動を始めた当初、コピー機の営業から全く異なるWEBデザイナーへの転職は、かなり厳しい道のりになると思っていたといいます。しかしいざ転職活動をしてみると、Sさんは驚くことに多くの企業から採用を得る結果となりました。

・本業と両立しながら独学でデザインを学んだ
・2桁のデザイン実績がある
・コンペで勝った経験が複数回ある

こうした点が、多くの企業から評価されたのです。
転職活動を開始してから1ヶ月も経たずに、WEBデザイナーとして採用が決定。給与も経験者と同等の評価を得られ、Sさんは収入レベルも落とさずに転職を成功させたのです。本業では得られない経験や実績がそれ以外の時間を上手く使ったことによって得られ、評価された事例といえるでしょう。

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