グローバル転職NAVI

キービジュアル キービジュアル

有元美津世のGet Global!

オリンピック関連英語表現(2)2021.08.17


 オリンピックは終わってしまいましたが、まだ余韻は残っているようですし(?)、紹介する表現は、オリンピックの以外の大会にも使えるものなので、今回も取り上げたいと思います。

「先頭集団」「第二集団」


 マラソンや競歩(race walk)、自転車、トライアスロンなど長距離競技では「先頭(トップ)集団」「第二集団」という言い方をしますが、英語では「先頭(トップ)集団」は”leaders”(もしトップを走っている人が一人であれば”leader”)、第二集団は”chase group”と言います。

He stayed with the leaders through the first two-third of the race.
(彼はレースの初め3分の2までは、先頭集団に入っていた。)

The former gold medalist fell behind the leaders.
(その元金メダリストは、先頭集団から脱落した。)

The leader looked back to see where the chase group was.
(先頭の選手は、振り返って、第二集団がどこにいるのかを確認した。)


 ”Chase”は「追う、追跡」という意味なので、”chase group(pack)”は「追いかける集団」ということです。

She fell out of the chase group.
(彼女は、第二集団から脱落した。)

Six runners formed a chase pack.  There are six runners in the chase pack.
(6人の選手が第二集団を形成していた。第二集団には6人の選手がいる。)

「周回遅れ」


 同じコースを回るときは、トップ集団が「周回遅れ」の選手を抜くときもあります。「周回遅れ」は、英語では”lapped”と言います。水泳などの「ラップ」は、日本語でもお馴染みだと思います。(音楽の「ラップ」は”rap”で、音が違いますので、お間違いなく。)

Many of the lapped runners didn’t move out of the way as the leader passed.
(先頭の選手が通るのに、周回遅れの選手の多くが道を空けなかった。)

The cyclist dropped out (of the race) after she was lapped.
(周回遅れとなった後、その選手は[レースを]棄権した。)

「棄権」「失格」


 上記の例文で見たように「棄権」は、英語では”drop out”がもっとも一般的です。今回、体操でも見られたように、長距離競技以外の競技でも起こります。「棄権」には、”withdraw”も使えますが、カジュアルな”drop out”の方が日常会話では一般的です。

The gymnast dropped out of the team final.
(その体操選手は、団体戦決勝を棄権した。)

 ドーピング検査で陽性だった場合は「失格」ですが、今回、PCR検査で陽性だった選手は「失格」ではなく「棄権」だったようですね。「失格になる」は、英語では”be disqualified”(”disqualify”は「失格にする」)で、名詞の「失格」は”disqualification”です。

The pentathlon coach was disqualified for punching a horse.
(その五種競技のコーチは、馬を殴って失格となった。)                                                         
* 「八種競技」はheptathlon、「十種競技」はdecathlon

The boxer’s appeal over his disqualification was rejected.
(そのボクサーの失格に対する異議申し立ては、棄却された。)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

外資・グローバル企業の求人1万件以上。今すぐ検索!

この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。

合わせて読みたい

---