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働くための約束。雇用契約(こようけいやく)について④ 「保険編」


得られる情報/会社で働くときに受けられる保険の種類 

社会保険(しゃかいほけん)について


社会保険は、病気になったり、歳をとって働くことが難しくなったり、仕事がなくなったり、そのような困ったときにお金がもらえたり、お金の負担を少なくするためのものです。


社会保険は自分が困ったときに助けてくれるだけではありません。誰かが困ったときにみんなで助けてあげるものです。つまり、社会保険は助けあうためのものです。税金と似ています。日本ではそれぞれの社会保険に入る条件がそろったときは、みんな、入らなければいけません。日本人だけでなく外国人の方も同じです。みんなで助けあうことは日本で生活する人たちの義務(ぎむ)です。

仕事がなくなったり、病気になったり、歳をとったりしたときに外国人の方も日本人と同じようにお金をもらったり、サービスを受けることができます。 

労働保険(ろうどうほけん)について


雇用保険(こようほけん)と労災保険(ろうさいほけん)の2つの保険をあわせたものを労働保険(ろうどうほけん)といいます。

労働保険は働く労働者を守るための保険です。会社をやめることになったり、仕事でけがをした場合でも労働者が生活で困らないようにするものです。


労働保険は労働者や会社が「入る」「入らない」を決めることはできません。労働者はみんな労働保険に入らなければいけません。会社は労働者を労働保険に入れてあげないといけません。


労働保険のうち、雇用保険は会社だけでなく労働者も給料から一部を払います。その保険料は給料からマイナスされて、会社がまとめて支払います。労災保険は給料からマイナスされず、会社がすべてを払います。

 

・雇用保険(こようほけん)について

会社をやめた後、新しい会社で働けるようになるまで、生活に困らないようにお金がもらえます。


解雇された場合だけでなく、自分で会社をやめたときもお金がもらえます。しかし、自分で会社をやめたときは、解雇されたときよりも2カ月もらえるのが遅くなります。


雇用保険でお金をもらうには条件(じょうけん)があります。

→ 自分で会社をやめた場合、2年前から会社をやめる日までの間に雇用保険に入っていた期間が12カ月以上あること

→ 解雇など会社の都合でやめた場合、1年前から会社をやめる日までの間に雇用保険に入っていた期間が6カ月以上あること

→ 次に働く会社が決まっていないこと

→ がんばって次に働く会社を探すこと

→ もしも働く会社がみつかったら、すぐに働くことができること

 

雇用保険からお金をもらう手続きは住んでいる場所のハローワークでやります。ハローワークで手続きするためには、やめた会社から離職票(りしょくひょう)をもらう必要があります。離職票は会社をやめてからだいたい2週間~3週間後にもらえます。


わからないことは住んでいる場所の近くのハローワークで聞いてみましょう。


また、雇用保険に関するよくある質問や答えは、こちらにあります。


Q&A~労働者の皆さまへ(基本手当、再就職手当)~ 厚生労働省のサイトへ

 

会社をやめたとき以外にも、子どもを育てるために会社を休んでいる期間や家族の介護のために会社を休んでいる期間に生活のためのお金をうけとることもできます。


このことも会社や住んでいる場所近くのハローワークに聞いてみましょう。

 

・労災保険(ろうさいほけん)について
仕事が理由のけがや病気、死んでしまったときにお金がもらえます。
仕事をしている間だけでなく、休けい中や、仕事にいく間の移動のときのけがなどでもお金がもらえることもあります。


手続きの詳しいことは、こちらです。

労働災害が発生したとき 厚生労働省のサイトへ

 また、わからないことは労働基準監督署や社会保険労務士、弁護士に相談してみましょう。

 

(Text/行政書士明るい総合法務事務所 代表 特定行政書士 長岡由剛)


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