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有元美津世のGet Global!

オリンピック関連英語表現(1)2021.08.03


 和製英語「フラット」に関しては、もう一本あるのですが、せっかく4年に一度のオリンピックが開催されていることですから、先にオリンピックで使われる英語表現を取り上げたいと思います。2016年のリオ五輪のときには、和製英語を取り上げました。

 なお、”The Olympics”を除き、ここで紹介する表現は、オリンピック以外の様々な大会で使えます。 

The Olympics(オリンピック)


 まず、「オリンピック」は、英語では”the Olympics”と複数形になります。または、”Olympic”を形容詞として”Olympic Game”の形で使われます。

The 2020s Tokyo Olympics opened after a year delay due to the pandemic.
(2020年東京オリンピックは、パンデミックのために1年遅れて開かれた。)

Japan has broken its record for gold medals at the Tokyo Olympic Games.

(日本は、東京オリンピックで、独自の金メダル記録を更新した。)

Opener(開幕戦)


 「開幕戦」は、英語で”opener”と言います。”Opener”を使って、同じ内容を下記のように二通りに表せます。

Japan beat the Dominican Republic in the Olympic baseball opener.
(日本は、オリンピックの野球開幕戦で、ドミニカ共和国に勝利した。)

The Dominican Republic lost its Olympic opener to Japan.
(ドミニカ共和国は、開幕戦で日本に負けた。)

Upset(番狂わせ)


 今回のオリンピックでは、水泳やバドミントンでメダル候補の日本選手がまさかの予選敗退をしましたが、他国でも様々な競技で同様のことが起こっています。こうしたメダル・優勝候補が負け、予想外の選手や国が勝ってしまう「番狂わせ」を英語では”upset”と言います。

The world champion missed the final in a shocking upset.
(世界チャンピオンが、まさかの番狂わせで決戦に進めなかった。)

A Tunisian teen pulled off the biggest upset of the Olympics to win the 400m freestyle.
(チュニジアの10代が400m自由形で金メダル獲得というオリンピック最大の番狂わせを起こした。)

 “Upset”は、「番狂わせを起こす」「有力候補に勝ってしまう」という動詞としても使われます。

Japan upset China for the table tennis mixed doubles gold.
(日本は、卓球混合ダブルスで、金メダル候補の中国を破った。)

The three-medal gold medalist was upset in the semifinal.
(三度金メダルを獲得した王者が、準決勝で、まさかの敗退となった。)

Favorite(優勝候補)


 「メダル・優勝候補」は、英語では”favorite”と言います。なお、競馬や競輪などの賭けレースの「本命」も、”favorite”です。

Who is the favorite to win the men’s Olympic soccer tournament?
 (オリンピックの男子サッカーでの優勝候補は、どこ?)

The two biggest favorites have been knocked out in the round of 16.
(優勝候補の2チーム[または2人]が、ベスト16で敗退した。)

Contender(有力候補、競争相手)


 ”Contender”は、favoriteを脅かす有力候補であることもありますし、favoriteが存在せず、何人ものcontenderがいる場合もあります。また、現在の王者・タイトル保持者に対する「挑戦者」という意味もあります。

She is also a strong medal contender.
(彼女も、またメダルの有力候補だ。)

He has become a serious gold-medal contender.
(彼は、金メダルの有力候補になった。)

The young contender is challenging the world champion.
(その若い挑戦者が、世界チャンピオンに挑む。)

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。

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