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インドネシアで女性が働く環境とは?

インドネシアで女性が働く環境とは?

日本では、安倍政権が対応策の1つとして「女性が輝く社会」「ウーマノミクス」を提唱し、女性が働く環境に対する施策が国として行われています。それでは、アジア諸外国では、女性の働く環境はどうなのでしょうか?国によって、女性の社会進出の実情は多種多様です。インドネシアはイスラム教徒が国の9割を占める現状ですが、2000年以降ジェンダー主流化が国策として位置づけられていて、女性の社会進出に実績がある国です。

アジアで海外就労経験を積みたいと考えている女性にとって、インドネシアの求人ニーズは上昇傾向にあります。しかし、インドネシアが女性の社会進出に理解があるからといっても、男性社会である実態を現地で働くなかで強く感じることがあるかもしれません。どんな国でも同じかもしれませんが、能力や自分の専門性を高めるだけでなく、男性に立ち向かえる、打たれ強い精神力も必要になってくるでしょう。

インドネシアで女性が活躍している背景

インドネシアの初代大統領スカルノの娘メガワティが、2001年7月23日から2004年10月20日の4年間の任期でインドネシアの大統領を務めました。このように、他のイスラム教優勢国に比べて、女性のキャリアアップが実現している、女性が大統領になるような国は世界でも珍しいのではないでしょうか。

このような国のあり方は、約130年に実在した人物、Raden Ajeng Kartini(ラーデン・アジェング・カルティニ)女史(以下カルティニ)の存在が大きく影響しています。カルティニは、オランダの植民地時代だった当時から、男女共同参画、女性解放運動活動を唱え続けた強い精神力をもった女性でした。その功績は、独立前、独立後のインドネシアに大きく影響を与えました。カルティニの誕生日である4月21日は「カルティニの日」として、今もなおインドネシア国内各地でイベントが行われています。

カルティニの日には、女性閣僚たちは各地で講演やイベントの壇上に立ちます。インドネシアは、実は女性閣僚が多い国です。2014年10月20日からはじまったインドネシア新政権の閣僚、スシ・プジアストゥティ海洋水産大臣も、優秀な女性官僚として話題になりました。どの女性も、男性に負けない行動力、強い意志と使命感、行動力をもっています。

語学力は大きなアピール・ポイント

英語が得意な人は、その英語力を活かした就職先もインドネシアで見つけられます。インドネシアの上流階級の英語使用頻度は日本を上回る勢いです。さらに、インドネシア語力は大きなアピール・ポイントになります。ビジネスにも対応できる丁寧なインドネシア語力を身につけていることで、転就職には大変有利です。インドネシア語をスラスラと話す花のある女性社員は、営業や商談の場で大きな力を発揮します。また、どんなトラブルにもひるまない威厳や強さも、インドネシアでは強みになるでしょう。大和撫子の誇りをもって、凛とした強さと品性が共存する日本人女性として、インドネシアでキャリアアップを目指しましょう。

※グラフ、図録は 転載:九州国際大学 国際関係学論集 第 5 巻 第 1・2 合併号(2010):インドネシアにおけるイスラム教徒のイスラム教義理解とその実践、及びジェンダー規範 ―意識調査の分析(その2): ジェンダー関連項目― (1)大形里美


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