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有元美津世のGet Global!

クルーズ船でグローバル力を養う (6) - 「乗客として」(続編1)2015.03.10

 

先月、クルーズ船上は多文化空間を楽しめるところと書きましたが、異文化間空間で働いたことのある人なら知っているように、異文化間では摩擦もつきものです。摩擦も含めてクルーズや仕事を楽しめるかどうかが鍵となるでしょう。

 

バカ高いShore Excursion

 

クルーズ船では、各寄港地でオプショナルツアー、Shore Excursionを提供しています。現地のガイド付きで、日本の団体ツアーのようなものです。ただし、新興国であっても、現地ツアーの2~3倍の先進国料金を取られます。

 

私は、行動を制限され、ゆっくり観光できないツアーは元々嫌いなので、個人観光客が勝手にウロウロできなかったロシア以外は、Shore Excursionには参加したことはありません。現地の人に混じって電車やバスに乗るのが好きなのですが、港から市内に出るにはタクシーに乗らないといけないことも多いです。

 

そうした場合、他の乗客と相乗りする人も少なくありません。船上で仲良くなった人がいれば、事前に打ち合わせて待ち合わせますが、そうでなければ埠頭で周りの人に「一緒にタクシー乗りませんか?」と勧誘します。

 

表れるお国柄

 

東南アジアのクルーズでブルネイに寄ったときのことです。車社会のブルネイでは観光するには車しかないので、タクシーを借り切ったのですが、たまたま誘ったのがドイツ人夫婦。彼らもブルネイ人の運転手も英語はカタコトしか話せず、「どこにどういう順序で行って、何時までに船に戻る」という打ち合わせをするのに苦労しました。

 

私は時間ギリギリまで観光したい派なのですが、そのドイツ人は早めに帰りたい派。「そんなに早く帰らなくても」という時間を設定するのです。(そのとき、「ドイツ人との相乗りは二度とやめよう」と思いました。笑)

 

観光を終え、船に向かい始めると、運転手が「ちょっと寄るところがあるから」と学校に寄りました。子供を迎えに行ったのですが、まだ授業は終わっておらず、外で待機すること15~20分。私は、その間にブルネイの学校制度の話などを運転手に質問しておしゃべりしていたのですが、横のドイツ人夫婦は時計を見ながらイライラ。

 

待っていた子供が2人とも出てきて、やっと出発したのですが、「先に自宅に行って子供を降ろす」ということで、その後、運転手の自宅に行くことに!その自宅が、他の国ではタクシーの運転手には手が届きそうにない立派な家。

 

私は、普通は見られないだろうタクシー運転手の家を見られて「ラッキー!」と思ったのですが、ドイツ人夫婦のイライラは絶頂に。彼らの早めの時間設定のおかげで、途中で寄り道しても出航時間までに戻れ、”Everything turned out alright in the end”でした。

 

人選は慎重に

 

中南米クルーズでは、パナマで熱帯雨林センターに行くことにしたのですが、港からタクシーで1時間、料金も結構かかりました。

 

そこでTriviaで知り合った夫婦を勧誘したのですが、現地に着くと、雨で道路がボコボコで、運転手がセンターの入口から中に入るのを拒否。グチャグチャの道のりを2キロほど歩くことになったのですが、私は、元々、ハイキングするつもりだったので、靴はウォーキングシューズで、熱帯雨林では必須である防水ジャケットを着ていました。

 

ところが、アメリカ人妻はサンダルを履き、雨具もなし。大半のアメリカ人は日ごろ車移動で、歩くのは慣れていません。その上、彼女は太っていました。イギリス人夫の方はやせていて、散歩は日課のようなのですが、履いていたスニーカーが新品のため「汚したくない」と歩くのを拒否し、タクシーに残ることに!

 

歩き慣れない彼女に合わせてゆっくり歩いたのですが、センターに入ってからもオプションはハイキングのみ、スコールのような豪雨にも見舞われ… 事前の調査では、そんなにアウトドア的なところだとはわからず、知っていれば、その夫婦は誘っていなかったのですが…

 

嫌味は言われても感謝はされず、その後、その夫婦を誘うのはやめたのですが、ペルーでShore Shoreに参加したらしく「高いだけで全然よくなかった」とご不満の様子。私がスペイン語を話せることがわかると、チリでは向こうから誘ってきて一緒にタクシーで観光することになりました。

 

が、新興国に対する文句は多いし、”Ask the driver why…”と私に命令口調で運転手にスペイン語で質問するように指示するは…  タクシーに相乗りする相手は慎重に選ぶべきという教訓です。(ただ、彼女が「自分で回って現地の言葉を話せれば、旅行の中身は全然ちがってくる」ということを悟ってくれたのは収穫でした。)

 

私はキューバ出身のメルとは価値観が合うのですが彼女の夫はドケチでタクシーには乗らない主義なので、相乗りはできませんでした。

 

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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