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有元美津世のGet Global!

ウイズコロナ時代の海外旅行(4)- 英語表現 - entry requirements2022.03.15


 コロナ関連の英語表現は、2年にわたって紹介してきましたが、ここではウイズコロナ時代に海外に渡航する際に役に立つ英語表現をまとめておきたいと思います。

 スリランカも、最近、ワクチン接種を完了していれば、渡航前のPCR・抗原検査が不要になりましたが、ヨーロッパも次々に、同様の緩和をしています。アイスランドやアイルランド、モルディブのように、ワクチン接種が不要な国も出てきています。つまり、コロナ以前の形で入国できるということです。
 メキシコは、パンデミック中もずっと、ワクチン非接種者にも門戸を開いており、昨年も多くのアメリカ人観光客が訪れました(それで、2020年から世界で一番人気の観光地)。今年1月には、コロナに関する健康質問票も必要なくなりました。
 私の知り合いのカナダ人夫婦も、12月にタイに行く1週間前までメキシコでクルーズを楽しんでいました。(寒い国の人たちは、コロナ感染より極寒を避けたい。それで、タイ、スリランカ、モルディブは、ロシア、ドイツ、イギリス、スウェーデンなどからの観光客で賑わっている。)

入国条件


 入国制限の英語表現については、すでに紹介しましたが、入国のために満たさなければならない具体的な条件は”entry requirements”です。

More countries are relaxing entry requirements for non-essential travel, including tourism while full vaccination remains an entry requirement.
(ワクチン接種完了は入国条件として残るものの、観光を含む不要不急の旅行向けの入国条件を緩和する国が増えている。)

Some countries are even dropping vaccination as an entry requirement. i.e. no pre-flight tests, no quarantines, and even no proof of vaccination are required.
(ワクチン接種を入国条件から外す国も出てきている。つまり、渡航前の検査も、隔離も、ワクチン接種証明も不要ということだ。)

Thailand changes its entry requirements every three weeks or so, confusing tourists.
(タイは、入国条件を約3週間ごとに変更するので、観光客は混乱する。)

International travelers transiting through Japan aren’t subject to the stringent entry requirements as long as you’re transiting within the same airport and they aren’t staying at the airport overnight.
(日本で乗り継ぐ国際便乗客は、同じ空港内で同日中に乗り継ぐ限り、日本の厳しい入国条件は適用されない。

日本が鎖国中であることを知らず、「(北米からの便で)羽田で待ち時間が12時間あるんだけど、外に出られる?」と、ネット掲示板で聞く人も。)

(入国後の)隔離免除


 日本でも、指定国以外からの渡航で、ワクチン3回目接種を終えていれば、到着時の検査で陰性である限り、帰国者や再入国者、留学生や出張者は隔離なしで入国できるようになりました。一方、アジアでは次々に、ワクチン接種完了者は、観光的でも入国後の隔離なしで入国できるようになっています。
  書き忘れていましたが、オーストラリアは、2月末から観光客に門戸を開きましたが、隔離は必要ありません。(2年近く自国民の出国すら禁止していたオーストラリアが、日本よりも先に開国するとは...) 
 シンガポールは、昨年11月からVTL(Vaccinated Travel Lane)を設けて、30数か国からのワクチン接種済みの旅行者を隔離なしで受け入れてきましたが、今週からはさらに多くの国からも受け入れを開始します。

* マレーシアは、昨年11月からランカウイに限って団体旅行客のみを受け入れてきましたが、4月から全面的に開国するようです。

 観光客受け入れを再開したものの、入国後3~5日の隔離が必要と言っていたインドネシアも、強制隔離は入国後1日だけになりました。入国後の隔離を強いたままインバウンドを再開するのは、ほぼ不可能だからです。入国後、隔離されてまで、観光のために渡航しようというのは、長期滞在者のみであり(実際に、タイに3ヵ月滞在するから10日のホテル隔離はかまわないという人は少数派だが存在)、隔離を要していない国があれば、そちらに流れます。

No quarantine is needed for fully-vaccinated travelers after arrival.
(ワクチン接種完了者は、到着後の隔離は必要ない。)

Effective April 1, Malaysia will allow quarantine-free entry for fully-vaccinated travelers.
(マレーシアでは、4月1日付けでワクチン接種を完了した旅行者には隔離不要の入国が許される。)

 日本の場合、滞在国やワクチン3回目接種の有無で、隔離条件が異なるので、ややこしいのですが、現時点では下記のとおりです。

If you’re boosted and not flying from one of the designated countries, you’re exempt from self-isolation as long as you test negative at the airport after arrival.
(ワクチン3回目を接種済みで、指定国以外からの渡航であれば、到着後の空港での検査が陰性である限り、自主隔離を免除される。)

If you arrive from one of the designated countries and have received a booster, or if you don’t arrive from one of the designated countries and haven’t received a booster, you are eligible for a 3-day self-isolation instead of 7 days, if you test negative on the third day after arrival.
(指定国からの到着でワクチン3回目を接種済みの場合、または指定国以外からの到着でワクチン3回目を接種済みでない場合、入国後3日目に検査で陰性であれば、自主隔離は7日でなく3日の隔離が適用される。)




* 原則、二国間での合意(reciprocal) なので、日本がシンガポールに対して開国するまで、日本とはVTLが設けられない。

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。

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