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有元美津世のGet Global!

和製英語に気をつけよう(51)ー ラガーマン、ノーサイド 2019.10.29


 今回は、中欧シリーズをいったん中断し、日本中が沸いたラグビーを取り上げたいと思います。

  ラグビーW杯は、日本が準々決勝で敗退し、「ラグビーロス」が叫ばれています。「〇〇ロス」という和製英語については、以前、説明しました。

 今回は、ラグビー選手を意味する「ラガーマン」。英語のruggerはrugbyという意味で、選手のことは指しません。英語ではラグビー選手のことはrugby playerと言うのが一般的です。

「カナダのラガーマンが釜石で復興支援に協力した」
Canadian rugby players helped with recovery efforts in Kamaishi.

「ラガーマンってノーマークだったけど、かっこいい。たくましい腕に胸」
I never paid attention to rugby players, but they are hot with big arms and chests.

  上記の 和製英語「ノーマーク」についても、数カ月前に取り上げました。 

「大阪の花園ラグビー場は、全国の高校ラガーマンが目指すところ」
Hanazono Rugby Stadium in Osaka is where high school rugby players all over Japan want to play.

ビールはlager

 
ちなみに、ビールの「ラガー」は、元々、ドイツ語のlagerから来ていますが、英語でもlagerで、RではなくLで始まります。「ラ」の「ア」も、uとaで発音が違い、カタカナで違いを表すとすれば、ビールの方は「ラアガア」に近いです。

No Side

 
 日本では、ラグビー人気の中、「試合の後は敵味方関係なしに健闘をたたえ合う」という意味で「ノーサイド」という表現が一気に広がりました。

 ”No side”とは、元々イギリスでラグビーの「試合終了」を宣言するのにレフリーが使っていた表現ですが、今では使われていません。英ガーディアン紙が「日本では”no side”が死語にならずに、(上記を意味する)イディオムとして使われている」とW杯に関する記事で取り上げたくらいです。ニュージーランド出身のW杯組織委員会人材戦略局次長は、「W杯公式ボランティアの呼称を”Team No-Side”にしたい」と日本サイドに言われ、当初、戸惑ったそうですが、言葉の由来を説明されて納得したとか。

 英語の会話で、単独で”no side”と言っても、意味を成しません。スポーツでは、”side”は「~側・チーム」という意味であり、”no side”は、主にスポーツで下記のように使われます。  

No side has reached this stage more often than England.
(イギリスほど、この段階に多く達したチームは他にない。)

No side emerged dominant. 
(どちらのチームも優勢とはなっていない。)

  日常会話であれば、下記のように使えます。

No side is doing anything to improve the situation.
(どちら側も、状況を改善するために何もしていない。)

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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