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英語のOne Team

2019年のラグビーW杯は、南アフリカの優勝で幕を閉じました。前回、紹介した「ノーサイド」が今年の流行語大賞候補として挙がっているそうですが、「ワンチーム」を推す声もあるそうです。

ワンチーム

「ワンチーム」は、ラグビー日本代表チームのスローガンとして「(出身地や文化などの違いを乗り越え)一つに結束したチーム」という意味で使われていました。W杯中に、よく聞かれたフレーズを”one team”を使って英語で表すと、下記のようになります。ただし、こうした文章では、”a team”の方が一般的です。 

「ワンチームでがんばりましょう」
Let’s pull together as one team.   (as a team)

「素晴らしいワンチームだった」
They worked/played wonderfully as one team. (as a team)

「みんなでワンチームを構成して五輪を迎えたい」
We all want to be united as one team for the Olympics.   (as a team)

One Team

「強く結束したチーム」という意味のone teamは、英語では下記のようにスローガン的に使われます。(日本語でもスローガンだったのが、一人歩きしているような…) 

One Team, One Goal (一つの目標を共有するワンチーム。元NFL選手・コーチのスローガン) 
One Team, One Dream. (一つの夢を共有するワンチーム。元MLB選手の著書名にも) 
We’re one team, one family. (我々はワンチーム、ひとつの家族だ。) 

スローガンとして「ワンチーム、ワンハート」も使われていましたが、これは、ラグビーに限らず、サッカーなど他のスポーツでも使われることがあります。 

We’re one team with one heart. (我々は、心をひとつにしたワンチームだ。)

下記は、1995年のW杯で、All Blacksを破って優勝した南ア代表チーム、Springbok のスローガンでした。*

One Team, One Country. (ワンチーム、ひとつの国。ひとつの国としてまとまろう)

スポーツ以外でも

下記のような表現は、スポーツだけでなく、ビジネス世界でも使えます。

We have to be one team to get the job done. (仕事を遂行するためにワンチームにならねば。)

We’re one team serving our customers. (ワンチームとして、お客様にご奉仕する。)

* 当時の南ア・ラグビー協会会長発案のスローガン。アパルトヘイト撤廃で、国際試合への参加も許されるようになった南ア。自国開催のW杯で、故マンデラ大統領は、白人のスポーツと考えられていたラグビーを通じて国を融合させようと奮闘。当時の代表チームには黒人選手は一人だけで、黒人専用席でしか観戦できなかった黒人市民は、国際試合では相手国を応援し、融合策にも反発。興味のある人は、C・イーストウッド監督、M・フリーマン主演の「インビクタス:負けざる者たち(Invictus)」を、ぜひ。

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。

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