Global Career Guide
元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。2/16(金) 16:30より大手町サンケイビルにて、Daijob.com社主催のキャリアフェアがあります。英文履歴書の用意は万端でしょうか?
当日19:50 – 20:40に、「外資系人事で1万人以上面接した元・人事部長による面接したいと思わせるパワフルな英文履歴書の書き方」と題して登壇させていただきます。1万人以上を面接し、15万通以上の英文履歴書に目を通してきた経験を元に、お話させていただきます。セミナーの内容全てをここでお伝えすることは、紙面の都合で難しいのですが、肝心な点をお話させてください。
一番大切なことは、面接官、つまり大体の場合において人事部採用セクションに届く履歴書が「読みやすいかどうか」です。採用担当のインボックスに入っているのは96%履歴書です。皆さんから送る時は1通でも、受け取る側は積もり積もって、相当な数の履歴書をレビューしています。その中で目立つ前に、落ちないように、読みやすい履歴書にする必要があります。
会社名、期間、役職などのレイアウトが見やすく揃っているかどうか、作成されたら眺めて確認してください。パッと見てすぐわからなければ、レイアウトに工夫が必要だという合図です。経歴の書き方、見出しだけをサンプルとして載せます。
July, 2010 – Present ABC Happy Company
Senior Specialist
– Achieved XX
– Obtained XX
March, 2007 – June, 2010 XYZ Lucky Corporation
Specialist
– Established XX
– Created XX
もう少し細かい具体例を挙げると、例えばフォントサイズ11以上が望ましいです。2次面接くらいから、面接官の役職も上がるので、そろそろ老眼かもしれないのが現実です。小さい文字の履歴書は読めない方がいらっしゃるわけです。さらに、小さいフォントサイズでびっしり書かれる方のコミュニケーション力、相手の立場に立つ力は強いと思われますか? 否というのが妥当でしょう。
某IT 企業の人事にいた時、エンジニアの方からの膨大な英文履歴書の中に、フォントサイズ8で出だしから専門用語炸裂というレズメを発見しました。私は、反射的に「お断り」ボックスに入れてしまいましたが、ちょうど技術部長が通られたので、「XXさん、この履歴書をどう思われますか?」と差し出しました。彼は、ちらっとご覧になって、「NO, こんな小さなフォントでごちゃごちゃ書いていて、コミュニケーション能力があるとはとても思えない」と立ち去られました。あっという間の判断です。もったいないですよね。
また英文履歴書は、本来は提出する会社ごとに多少調整することが望ましいです。一度作成すると安心してしまい、同じものを全ての会社、リクルーターに出される方が多いですが、求められているスキル・経験は違うはずなので本来は調整するのが当然です。例えばマーケティングの求人だとして、外部の業者さんとうまく関係を構築し、彼らにベストの仕事をしてもらえば良いポジションなのか、自分が袖をまくってどっぷり現場作業もする必要があるポジションなのかでは、理想の候補者のプロフィールは異なってきます。調整されていないと、こういう肝心なところで最初から落ちてしまう危険性があります。
また、企業としてはビジネス面での貢献度が最優先ですので、強みでExcellent Communication skillsのようなソフトスキルを最初に持ってくるのは、得策ではありません。まずはビジネス直結のスキル・経験を出して、そのあとに、Great Team Playerなどソフトスキルを書きましょう。
英文履歴書を読みやすく書くHow to, ブランクが多い場合どうするか、ネイティブに英文履歴書を書いてもらうのは得策かどうかなど、細かい点は、2/16(金)のセミナーでお話させていただきます。このセミナーに申し込んでくださった方の中から、3名の方にアセスメント・ツールLUMINAを使った、私の個別キャリアカウンセリングを無料でお受けいただけます。ぜひ会場にお越しください。
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グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役
日本GEの人事でキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレー、イートンのアジア・パシフィック本部などを経て、日本DHLの人事本部長に就任。1万人を面接した自身の転職経験と英語や異文化と格闘した体験を元に、外資への転職を希望する方・外資でキャリア・アップしたい方を全力でサポート。
英検1級、TOEIC960点。iU情報経営イノベーション大学・客員教授。ルミナスパーク・リーダー認定講師、STAR面接技法・認定講師、ホフステード異文化モデル公認講師
NY生まれでオーストラリア居住経験あり。映画とコーヒーが大好き。
著書「やっぱり外資系がいい人のAtoZ」(青春出版社)
「英文履歴書の書き方・英語面接の受け方」(日本実業出版社)
強みを活かし個の力を最大限に発揮できるグローバル人材を、一人でも増やすことで母国の発展に寄与することをミッションとする。 企業向けには異文化理解・海外赴任前研修を、個人向けには外資への転職サポートを提供。