Global Career Guide
先月、留学の話に少し触れたので、留学関連の話を少し。 近年、日本では「若者が内向きになり、海外への留学生数が減っている」という批判をよく聞きますが、まず、いつも比較されている留学人数が絶対数で、割合で表示されているのを見たことがありません。分母である若者の人数が減っているのですから、割合で比較しないと減って
和製英語に気をつけよう(6)? 「セレブ」 前回、「芸能人」という意味であれば英語では”Celebrity”が適切だと書きましたが、”Celebrity”は芸能人とは限りません。有名スポーツ選手や有名政治家、ドナルド・トランプやマーク・キューバンなどの著名実業家もcelebrityですし、パリス・ヒルトンやカーダシアン
「大学を出ても職がない(3)― 人材需給のミスマッチ」 で、”Talent Mismatch”という表現を使いましたが、英語の”talent”とは、「才能、特別な能力、才能を持った人」という意味です。 「才能、能力」を現す英単語は多々ありますが、”talent”は「持って生まれた才能」を指し、主に音楽やスポーツ、芸能
和訳するのに苦労する英語のひとつに”Professional”があります。「そんなの簡単でしょ。”プロ”でしょ」という声が聞こえてきそうですが、実際に、何の躊躇もなく、これを「プロ」と訳す人がいます。 日本語で「プロ」を辞書で引くと、「プロフェッショナル」の略で、アマチュアの反対語と書かれています。確かに、
マレーシアの知人のお嬢さん(20代後半)がニューヨークに住んでいるのですが、2~3年前に中西部の州立大学を卒業後、ニューヨークの広告業界で就職するために引っ越したそうです。 彼女が卒業した大学は、私も今まで聞いたことがなく、「US News & World Report」誌のランキングで見たところ、
先月、ロサンジェルズタイムズ紙に「18年間、教育を受けた結果、職がなく、4歳児の子守をしている」というOp-Ed(新聞社外部の人による論評)が掲載されました。書いたのは2013年に大学を卒業した24歳の女性で(18年ということで、大学院を出たのかと思ったのですが、そうではないようで)、「私の世代が大学を出ても職がないと
前回は、大学や学部によっては行くだけ損という話を書きましたが、ジョージタウン大学の教育・労働力研究センターが大学での専攻と雇用の関係を調査した昨年の報告書では、「専攻によって失業の可能性が決まる」と結論づけています。 概して、芸術、法学、公共政策など非技術系専攻の学生は失業率が高く、STEM (Science, Tec
前回、アメリカの地域認定大学と全米認定大学の違いについて書きましたが、「正規大学とは見なされていない全米認定の営利大学ではなく、地域認定大学を出ていれば大丈夫」と思うのは間違いで、地域認定大学は全米に3000校余りあるわけですから、もちろんピンからキリまであります。中には「営利大学の方がマシか」と地域認定大学もあるでし
アメリカの大学の認定に関して読者の方からコメントがあったので、アメリカの大学の認定制度について簡単に説明しておこうと思います。 日本とちがい、アメリカでは連邦政府(教育省)は教育機関の認定はしていません。大学の認定をするのは、教育省と高等教育認定協議会(Council for Higher. Education Acc
さて、前回、90年代から営利大学が台頭したと書きましたが、1998年~2008年の10年で、高等教育機関の生徒数の伸びが31%であったのに対し、営利大学の生徒数は225%も増えました。当時、数年で、年商が10倍、20倍以上にもなる営利大学もありました。 営利大学の収入源の大半が連邦政府の学資補助やローンから成り、株式上
大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。