Global Career Guide
数日、東京に滞在する間に「人材を探しているのだが、いい人がいなくて」という話を、つきあいのある企業数社から聞きました。どれも日本の企業ですが、英語力が必要なポジションです。 「条件に合う人材がいない」という企業の現場の人たちから私がよく聞くのは、就職氷河期の時期に卒業をした世代は就職難だったため、中堅社員が育たなかった
先日、ウォールストーリート紙のキャリア欄で「大学は出た方がいいですか?」と質問している求職者がいました。それに対する答えは”It depends”(場合による)でしょう。質問者がどういった分野で何を目指しているのか、これまで、どういったキャリアを経てきたのか、どういう学位なのか、など個々の状況により答えは違ってきます。
前回、アメリカの大不況について触れましたが、金融危機の後の大不況は、英語で”The Great Recession”と呼ばれ、大恐慌に次ぐ最悪の不況として、他の不況とは区別されます。なお、1929年の株式大暴落が引き金となった大恐慌は、”The Great Depression”です。 2008年にアメリカが大不況に陥
世界を巻き込んだ金融危機以降、米経済は大不況(The Great Recession)に陥りましたが、経済指標的には、不況は2009年第2四半期に終了したことになっています。ただし、その後も雇用は増えず、雇用なき回復(Jobless Recovery)と呼ばれてきました。 しかし、不況の終焉から5年、やっと企業も採用を
先日、アメリカの祝日の話をしましたが、祝日に関して面白い試みをする米大学院が出てきました。ノースカロライナ大学のビジネススクール(Kenan-Flagler Business School) のオンラインMBAコース(MBA@UNC)では、10月第二月曜のコロンブスデーに授業を行いました。 「真にグローバルなプログラム
先日の記事で「FCオーナー」について触れましたが、フランチャイズチェーンの略語として使われる「FC」は和製英語です。フランチャイズのオーナー(加盟店)は、英語ではfranchise owner”または”franchisee”と呼ばれます。フランチャイズ本部は”franchiser”です。 海外で“I’m an FC
前回、「海外にサービス残業はあるのか?」という質問を取り上げましたが、「海外」といっても世界には200カ国近くの国があり、経済発展度も、文化も宗教もさまざまです。 日本では「海外」という場合、たいてい欧米のことであり、「欧米」を十派一絡げにして話す人が多いですが、ヨーロッパとアメリカでは、文化や思考、労働倫理、法律もか
「サービス残業」からは少しずれるのですが、アメリカでよくあるのは、就労者を独立業務請負人(Independent Contractor)と位置づけ、残業代だけでなく、福利厚生も提供しないケースです。社員と肩を並べて同じ内容の仕事をしていても、独立業務請負人には有給も健康保険もストックオプションも提供されないのです。(日
「海外にサービス残業はあるのか?」という質問を受けることがあるので、それについて書きますが、ここではアメリカの話に限ります。「アメリカにはサービス残業なんてない」と言い切っている人もいますが、その人が働いた企業ではなかったのか、そういう企業ももちろんあるでしょうが、そうでない企業もあるわけです。 まずは、その人が、前回
前々回、サービス残業の話が出ましたので、昨今、日本で議論されている「残業代ゼロ法案」「ホワイトカラー・エグゼンプション」に少し触れておきます。 外資系企業では、昔から、Exempt社員(管理職や専門職など、以前、紹介した“Professional“と位置づけられる人たち)とNon-exempt社
大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。