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有元美津世のGet Global!

プレゼンの英語(3)-- つかみ(後) ユーモア2023.11.21

 

  海外でプレゼンをする方から、「冒頭でジョークなどを言いたいのだが、どんなことを言えばいいだろうか」という質問を受けることもあります。

  緊張を解き、会場を和ませるために、Ice breakerとしてユーモアを使うのは有効です。ちなみに、ユーモアとジョークは違います。本来、英語でいうjokeとは、オチのある完結した小話しです。日常会話でも“Let me tell you a joke”と始まり、話し手も聞き手もオチがあることがわかっています。つまり、「笑わせよう」という話し手の意図が明白であり、聞き手が笑わなければ「失敗」ということになるので、そうした場合、その後のプレゼンにも影響を及ぼします。盛り込むのであれば、プレゼン内容に関係のある自然発生的な機知に富んだユーモアが一番効果的でしょう。

  また、人種や民族、容姿に関したものや参加者を笑い物にするユーモアは禁物です。笑い物にするのは自分自身、自分の経験などにしましょう。

 

ユーモア

 

It’s said that most adults have an attention span of somewhere between 25 and 40 minutes, so I won’t be testing that threshold.
(ほとんどの成人の注意持続時間は25~40分程度と言われていますので、私はその限界に挑むつ もりはありません。)


55% of people are more afraid of giving a speech than dying.
(55%の人は、死ぬよりもスピーチをすることの方が怖いそうです。)


They say "insanity is doing the same thing over and over and expecting different results."
(「同じ事を繰り返し行い、違う結果を期待することは正気の沙汰ではない」と言いますね。)


If at first you don’t succeed, call it version 1.0. You’ve heard that, right?
(初回でうまくいかなければ、バージョン1.0と呼べばいいのです。聞いたことがあるでしょう?)


I’ve learned that everything is always okay in the end. If it’s not okay, then it’s not the end.
(私は、何でも最後には万事よしとなることを学びました。よしでなければ、それは最後ではない ということなんです。)


As we all know, assuming makes an ass out of you and me.
* assume=ass(愚か者)u(you) + me
(皆さんご存じのように、思い込むと、あなたも私も笑い者になるだけです。)

 

経験談・逸話 (anecdote)

 

  自分が体験した経験談は、実際に起こったことですから、非常に説得力があり、参加者の関心をひきつけます。成功談、失敗談、恥ずかしい話、奇怪な経験などがありますが、たとえば、学生向けのプレゼンであれば、自分が学生のときの話、自分の就活の話、新入社員向けのプレゼンであれば、自分が新入社員であった頃の経験談などを盛り込むと、参加者の共感が得られやすいでしょう。

  ただし、あくまでも参加者の関心をひきつけるためのものですので、その話自体がプレゼンの中心にならないようにすべきです。


Let me relate a true, personal experience.
(実際の、私の経験談を話したいと思います。)


You know, this happened to me sometime ago.
(以前、私が経験したことなのですが。)


The last time I was in Amsterdam, something interesting happened.
(前回のアムステルダム滞在時に、面白い体験をしました。)


I just came back from Shanghai. Let me tell you what’s going on there.
(上海から帰ってきたところです。現地での状況をお話ししましょう。)

 

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。

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