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有元美津世のGet Global!

外資・グローバル転職で役立つ英語表現(13)-Condolences2022.07.12

  先週、安倍元首相が襲撃され亡くなられた悲報は、一瞬にして世界をかけ巡り、世界各国の首脳から次々に弔辞(condolences)が寄せられました。日本のSNSでも、英語や他の言語で、各国のネットユーザーが哀悼の投稿をしていました。

 グローバル人材であれば、同僚や取引先などに英語で、お悔みの言葉を送る場合もあるでしょうから、追悼に代えて、今回は、そうした英語表現を紹介したいと思います。

I’m deeply saddened by his tragic passing.

(彼の痛ましい逝去に非常に心が痛んでいます。)

I send my condolences to your family.

(ご家族に、お悔みを申し上げます。)

Please accept my deepest sympathy to you and your family on the death of your wife.

(奥さまのご逝去に際し、ご家族の皆さまに心よりお悔やみ申し上げます。)

You are in our thoughts at this moment of grief.

(悲嘆にくれる今、貴殿に思いをはせています。)

I had the privilege to work closely with him.

(彼と密接に働くことができ、光栄でした。)

カジュアルな表現


親しい相手であれば、下記のようなカジュアルな表現も使えます。

I’m very sorry for your loss.

(亡くなられたことを非常に残念に思います。お悔み申しあげます。)

I’m shocked by the news.

(知らせを聞いてショックを受けています。)

I can't tell you how sorry I am about your great loss.

(悲報を聞いて、どれだけ残念か、言葉もありません。)

My thoughts are with you and your family.

(あなたとご家族に思いをはせています。)

I’ll miss her.  (= She’ll be missed.)

(彼女がいなくなって寂しくなります。)

  カナダのトルドー首相は、故人に話しかけるように、下記のような表現を使っていました。

You'll be missed, my friend. (友よ、逝去が惜しまれます。)

  

SNSでは、下記の略語もよく使われます。 RIP (安らかに)    Rest in Peace(安らかに眠られますよう)の略。

半旗

  今週末、アメリカや台湾、インド、ブータンでは、安倍元首相追悼のために半旗を掲げました。日本のマスコミは報じていませんが、カンボジアは、公的機関だけでなく、民間施設でも半旗が掲げられました。(アメリカは、シカゴの乱射事件の犠牲者のために、その前から半旗にしていた。)

Cambodia’s PM set July 10 as a national day of mourning in honor of Mr. Abe and instructed all state and private institutions to fly flags at half-staff to express condolences to and sympathy with the government and people of Japan.

(カンボジアの首相は、安倍氏に敬意を表し、7月10日は国として喪に服し、日本政府と日本国民に弔辞と哀悼を表すために、公的および民間施設に半旗を掲げるように指示した。)

<余談>

  「日本で、こんなことが起こるなんて。日本も物騒になった」という人もいますが、日本で有力政治家が襲撃されるのは、これが初めてではありません。過去の襲撃事件を報道しているメディアもあるように、国会議員ではありませんが、2007年には長崎市長が射殺されていますし(長崎市長が襲われるのは2回目)、2002年には民主党議員が刺殺されています。90年代には細川首相や金丸自民党副総裁も銃撃されていますし、もっと遡れば、1960年に社会党委員長が日比谷公会堂で演説中に刺殺されています。(当時の社会党は大政党。)

 ところで、米NBCでは、安倍氏暗殺のニュースで、日本の国旗ではなく韓国の国旗の映像を映していましたが、欧米のメディアのアジアに対する知識は、こんなものです。以前、英ファイナンシャルタイムズも(日経に身売りする前)、日本の記事で韓国の国旗を載せていたことがあり、私はツイッターで抗議しました。

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。

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