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コロナウイルス関連英語表現集(17)局地封鎖(ロックダウン)、営業時間短縮 2020.09.29

 

 各国でコロナウイルスが再燃し、再度、ロックダウンする国も相次いでいますが、通常、州や都市など限定で行われています。そこで、「局地封鎖」「局地的ロックダウン」といった表現が日本のメディアでも見られるようになりました。英語では、「局地(的)」という意味では”local” や”localized”が使われます。(「局部麻酔」は、”local anesthesia”。)

  一方、イスラエルは、先週、ユダヤ教の新年の祝日とともに、世界初の全国規模のロックダウン2.0に突入しました。自宅から1km以上離れてはならないという厳しいものです。イスラエルは、5月にコロナを収束した成功例として挙げられていたのですが、学校再開とともに7月から感染が拡大しています。

 イギリスも、北部を中心に局地ロックダウンが行われていますが、このまま感染が拡大し続けると、「全土ロックダウンもやむを得ず」と言われています。「全土ロックダウン」には、英語では“national/nationwide lockdown”が使われます。

Almost 10 million people are under local lockdowns across the UK.
(イギリス全土で1000万人近くの人々が、局地的ロックダウン下にある。)

Athens is facing a localized lockdown if the new restrictions fail to curb the spread of the virus.
(アテネは、新たな制限でウイルスの拡大を抑えられなければ、都市封鎖に直面する。)

Israel’s second national lockdown started on Friday.
(イスラエルでは、二度目の全土ロックダウンが金曜に始まった。)

European nations are reluctant to impose nationwide lockdowns again.
(ヨーロッパ諸国は、再度、全国規模のロックダウンを行なうことを躊躇している。)

局地的制限


 ロックダウンでなくても、地域を限定して住民の行動を制限したり、営業停止を命令したりすることが各国で一般的になっています。前回のロックダウンによる経済的打撃が大きすぎたため、どの国も再度の全国規模のロックダウンは避けたいのです。

Many governments are responding with localized action to stem Covid-19.
(コロナウイルスを食い止めるために、多くの政府が局地的な措置で対応している。)

  場所だけでなく、業種を限定した制限も行われています。日本でも、8月に東京や大阪で地域を限定して一定の業種に休業要請や営業時間短縮の要請が出されましたが、それには”targeted(対象を絞った)”などの表現が使えます。 

Governments around the world are considering more targeted restrictions.
(世界各国の政府が、より対象を絞った制限を検討している。)

Japan has been able to control the virus through targeted local action.
(日本は、対象を絞った局地的な対応で、ウイルスをコントロールできている。)

Osaka called for a voluntary 8 pm curfew on bars, night clubs and izakayas in a targeted area of the city.
(大阪は、市内の限定した地域のバー、ナイトクラブ、居酒屋の営業を8時に終了するよう要請した。)

営業時間短縮


  アメリカでは、経済再開後、感染が拡大し、バーの営業が禁止される州が続出しました。営業が許されていても営業時間の短縮が義務付けられているところが多いです。ヨーロッパでも、コロナ第二波の拡大を抑えるために、飲食店の営業時間短縮命令が次々と施行されています。

 営業短縮には、「決まった時間までに営業を終了する」という意味で”curfew(門限)”が使われます。「その時間以降の(酒類の)営業・販売は禁止」ということで、”(alcohol) sales ban(販売禁止)”も使われています。日本の場合、命令でなく要請なので”voluntary”をつけるといいでしょう。

An alcohol curfew will start on Tuesday.  At bars and restaurants that serve alcohol, the last call for alcohol must be before 10 pm.
(酒類販売の時間短縮は火曜に始まる。バーや酒類を提供するレストランでは、アルコールは10時前に注文し終えなければならない。)

Bars and restaurants are asking the governor to end the 10 pm alcohol sales ban/curfew.
(飲食店は、知事に10時以降の酒類営業禁止を解除するよう嘆願している。)

Tokyo’s voluntary 10 pm curfew for bars, restaurants and karaoke studios was lifted on September 15.
(東京の飲食店やカラオケ店の10時までの営業時間短縮要請は、9月15日に解除された。)

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。

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