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有元美津世のGet Global!

日本人だけじゃない ― 英語学習者に共通する間違い(1)2019.06.04

 

   書店でもネットでも「日本人に多い英語の間違い」「日本人が間違えやすい英語表現」「日本人特有の訛」といった表現が溢れています。しかし、アジア各地に滞在して思うのは、英語学習者は、国にかかわらず同じような間違いをするということ。下記のような間違いは、英語圏の大学に留学経験のあるマレーシア人などにも見られます。

I didn’t like it.  
x Me, too.   →  Me, neither.


x You liked it, isn’t it?  → You liked it, didn’t you?

 

 また、ロシア人のE友と2年間、WhatsAppでやりとりし、ロシア語話者も、同様の英語の間違いを犯すことを目のあたりにしました。大半の間違いは、非ネイティブに共通している、とつくづく思います。

発音


 「日本人特有の訛」という人がいいますが、たとえば英語圏では「アジア系はLとRの区別、発音ができない」と日本人というよりもアジア人の特徴と考えられています。*

 しかし、英語のR の発音ができないのはアジア人だけではありません。ロシア語にも、英語のRにあたる発音がないようで、アメリカ人が英語初心者のロシア人にRの発音を教えようとしたものの、どうしても相手が聞き取れず、うまく行きませんでした...

 また、ナディアは、よく”jim”と書いてきますが、これは”gym”のこと。JとGの発音の区別ができないのも日本人と同じですね。米大学院を出てアメリカに長年住む日本人にも”origin”を”orijin”と書いている人がいましたが、これはoriginの発音がちゃんとできていないということ...

Go vs Come


  2カ月前、ナディアがタイ旅行から戻った後に、下記のメッセージを送ってきました

I want to come back to Thailand!

  日本語でも「タイに戻りたい」と言いますが、ロシア語でも同じようです。英語では、これは”I want to go back”になります。

 英語では話し手の視点で変わってくるので、自分が今もタイにいるなら”I want to come back”です。ナディアには、これまでにも何度か説明したのですが、なかなか理解できないようで…  ちなみに、”I want to return to Thailand” であれば、話し手の居場所に関係なく使えます。

現在完了形 vs 過去形

 これも、ナディアがしょっちゅう間違えるもので、これまでにも何度も説明したのですが、覚えてもらえず… 現在完了形は、日本でも不必要に乱用する人が多いです。下記のように、過去の特定の時点で起こった事象に現在完了形は使えません。つまり、Saturday, during my trip, last weekのような過去の一点を表す表現とともには使えないのです。 

x I’ve come back home on Saturday.  →  I came home on Saturday.

x I’ve met some guys during my trip.  →  I met some guys during my trip.

x I’ve started learning English last week.  →  I started learning English last week.

  各国の非英語ネイティブスピーカーと話せば話すほど、(「日本だけ」症候群の人たちが言うような)「日本人特有」の間違いなんてあるのだろうか、と思わずにはいられません。外国語を学ぶ上で間違わないわけはないのですから、間違えることなど気にせずに、どんどん実践に励むのみです。

 

 

* 韓国語ではLはあるがRがない、中国語では北京語か広東語か福建語かで違ってくるなど、言語による。

 

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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