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有元美津世のGet Global!

フィリピンの魅力(1)― 自然美2019.03.19


 フィリピンは、美しい海に色とりどりのサンゴ礁、数々のダイビングスポット、ジャングルや火山、多くの滝など自然美に溢れています。そして、そうした大自然の中でリゾートに安く泊まれるというのも魅力ですね(名ばかりリゾートのゲストハウスも多いけど)。

 しかし、フィリピンへの観光客は他のアジア諸国と比べて少ないのです。(短期語学留学生を含む)海外からの年間観光客数は、昨年、史上最多の700万人に達したのですが、これはタイの5分の1、日本の4分の1、ベトナムの半数にも満たない数で、アジアでトップ10にも入っていません。

 どこの国も観光客で溢れる中、観光客が比較的少ないという点は、フィリピンの魅力のひとつでもあるわけですが。

「持続可能な観光」のための環境保護


 海外からの観光客をもっと呼び込みたいフィリピン政府は、日本を含む各国を訪れて、熱心に売り込みを行っています。打ち上げているキャンペーンは「持続可能な観光(Sustainable Tourism)」。自然美が売り物のフィリピンの自然が破壊されてしまえば、元も子もないですからね。

 昨年、ドゥエルテ大統領は、ビーチリゾートとして有名なボラカイ島を閉鎖するという強硬策に出ました。10平方キロメートルほどの小さな島に、昨年、170万人もの観光客が訪れたのですが、汚水を海に垂れ流す商業施設や民家も多く、環境破壊が進んでいたからです。

 島は半年後に一部再開しましたが、島への観光客数を制限し、かつ観光客は適切な廃水処理を行う政府認可の宿泊施設にのみ宿泊可能としています。また、ビーチでのパーティーや飲酒、使い捨てプラスチック品使用の禁止など数々の禁止事項を設けました。法律違反を続ける宿泊施設や飲食店の営業も禁止したままで、違法建築は撤去する構えです。

 パラワン島のエルニドでも、1年半前にPETボトルやストローなど使い捨てプラスチックの使用は禁止となりましたが(エルニドも汚水の問題があり、今後、閉鎖される可能性あり)、他の地域でも、プラスチックのストローは使わない店が多いです。また、ボトルや水筒に飲料水を足せるよう、ウォーターサーバーを設置している宿泊施設も多かったです。

 東南アジアを含む新興国では、道端にゴミが落ちている、というより、その辺ゴミだらけというのを目撃することが多いのですが(クアラルンプールの歩道橋上で巨大なゴミの山を見たことも)、フィリピンでは、島にもよりますが、道端でゴミをあまり見かけません。たとえば、ボホール島のアンダは、日本よりゴミが落ちていませんでした(アイスランドと同等)。

 インドネシアでは、船上を掃除する乗員が、フェリーからPETボトルをボコボコ海に投げ入れてましたし、ベトナムでは市バスの車掌が車内や車外にゴミを放り投げます。近隣諸国に比べ、フィリピンのエコ意識は高いと言えます。

 なお、フィリピンでは、2017年から、公共の場での喫煙も、全国的に禁止されています。

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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