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有元美津世のGet Global!

スラッシュキャリア2018.11.20

 

 前回、変遷する雇用制度について書きましたが、最近、企業には副業を許可するところも出てきています。「もう、あなたたちを一生面倒見ることはできないから、自分の人生は自分で責任もってね」ということですね。

 これには、人手不足を何とかしたい政府が「働き方改革実行計画」で副業・兼業の普及を促進していることも背景にありますが、皆さんにもメリットがありますね。転職や起業を考えている人は、退職する前に、その仕事が合っているかどうか試すことができ、会社を辞めるつもりはないけれど、別にやりたいことがあるという人は、仕事を続けながら新たなことを始めることができる、等。   

    ジャパンネット銀行が、今夏、ミレニアル世代とその親世代を対象に行った「仕事・働き方」に関する調査では、ミレニアル世代回答者の6割が「一つの会社で長く働きたい」と答えたものの、7割が「副業したことがある」または「してみたいと思ったことがある」と回答しており、副業したい人はたくさんいるようです。

「副業」でなく「複業」


   そうした社会変化の中、最近、「スラッシュキャリア(Slash Career)」という言葉が聞かれるようになりました。元々、アメリカで生まれた言葉ですが、並行して複数の肩書をもって多方面で仕事をするという意味で使われます。「Graphic Designer / Writer」のように、複数の肩書をスラッシュを使って並べるので、こう呼ばれます。

 なお、スラッシュキャリア的な考えでは、小遣い稼ぎ的な「副業」ではなく、複数のキャリアを並行して進める「複業」であり、「パラレルワーカー」(和製英語)という言葉も使われていますね。

複数の収入源


ミレニアル世代の親世代にあたる私ですが、かくいう私も、大学時代からスラッシュキャリアを実践してきました。日本では、大学に通いながら短時間制職員として働き、卒業後は通訳業や翻訳業も掛け持ちし(スラッシュが2~3あった時も)、アメリカでも会社勤めをしながら大学院に通い。30代でコンサルタント会社を立ち上げ、まもなく執筆活動も始め、「Consultant / Author」に。40になってからは、投資も始めて(というか投資がメインに)、Consultant /Author / Investor(Private Lender/Real Estate Investor...と投資活動の内訳でもスラッシュ複数)スラッシュが増え、今はGlobetrotter / Investor / Author。(周りから「職業=旅人」という名刺を作れと言われている...)

 先のミレニアル世代に対する調査でも、副業のメリットは「収入が増える・安定する」が7割以上で一番多かったのですが、複数の収入源を持つということは金銭面だけでなく、精神的な安定にもつながります。たとえば、失業しても、別の収入源があれば慌てることもありません。

 私は、「投資」や「経済的自由・早期リタイアメント」をテーマにセミナーを行っていたことがあるのですが、経済的自由・早期リタイアメントを目指すには、複数の収入源を持つことを勧めています。

 なお、先の調査では、副業のメリットに「趣味や好きなことを仕事にしやすい」と回答した人も半数近くいます。

 自分がやりたいことをやるためにも、複数の収入源を得るためにも(そしていずれは経済的自由を得るためにも)、ぜひスラッシュキャリアを実践してください。

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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