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有元美津世のGet Global!

キャリアデザインインタビュー(5)— 40手前でベトナムで就職2018.08.21

 

 半年ぶりのキャリアデザインインタビューです。今回は、今年に入りベトナムで就職したMさんを紹介したいと思います。
 日本の大学で情報工学を専攻したMさんが大学を卒業したのは、ちょうど就職氷河期といわれた時期。同時に、インターネットが急速に普及し始めた時期でもありました。

 当初、東京の音楽関連企業のネット部門にアルバイトとして入社したものの、その後、正社員になったそうです。その会社に数年、勤めた後は、エンタテーメント関連企業のネット部門に転職しました。

 しかし、以前から海外に行きたいと思っていたMさんは、30になり、ワーキングホリデーでオーストラリアに渡ることにしました。ワーキングホリデーを終え、もう一年オーストラリアに滞在したいと思ったMさんは、学生ビザを取得し、経営学の専門学校に通ったそうです。

 そして一年後、日本に帰国し、PC関連メーカーのアジア太平洋部門でウエブマーケティングの仕事に携わりました。その後、転職し、やはりウエブメディアを運営する企業にてウエブマーケティングの仕事に就き、まもなくマネジャーとなったそうです。

すぐに見つかった転職先

 

 オーストラリアでの滞在経験から、ずっと海外で就職したいと思っていたMさん。5年務めた会社を辞めようかと考え、昨秋、ネットで転職先を探し始ました。

 Mさんの場合、「この国で働きたい」という希望国はなく、自分の専門であるウエブマーケティング職を探したところ、ベトナムの日系企業で希望の仕事がすぐ見つかったということです。二週間後、その会社の社長と面接をし、その後、履歴書を送付してベトナムの責任者とスカイプで面接。翌日、オファーをもらったそうです。現地採用だったため、日本での給料より下がるため、1週間考えた後、給料を交渉し、今年1月入社が決まりました。

 Mさんが得意とするウエブ/デジタルマーケティングは、非常に需要が高く、かつ供給の限られた分野です。ニーズの高いスキルを備えていると、海を超えても、こんなに簡単に転職できるのか、と驚きました。

明確な目標

 

 Mさんの仕事は、在越日系企業やベトナム企業向けへの就職希望者の集客ですが、対象となるのは、日本人か日本語か英語ができるベトナム人のオフィスワーカーだそうです。日本の大学を卒業したり、日本で実習を終えたベトナム人など、最近、日本で経験を積むベトナム人が増えているので、有望分野といえるでしょう。

 会社には日本人とベトナム人のスタッフがいるそうですが、今は、日本人をターゲットとした日本人チームとベトナム人をターゲットとしたベトナム人チームが別々に作業をしているので、それをお互いに情報交換しながら業務ができる環境を作るというのが、Mさんの直近の目標です。なお、社内のベトナム人スタッフとのやり取りは、英語で行うそうです。

 今後は、社内のシステムを改善したり、コンテンツを増やしてメディア化し、新しいサービスをスタートするなど、Mさんは新規事業のアイデアをいろいろ温めています。

 Mさんは、今の会社でやりたいことを成し遂げるには3年はかかると考えているため、少なくとも3年はベトナムで勤め、その後は同社の他国の拠点への出張や転勤を通じて、別の国でも働いてみたいと考えているそうです。

 今のところ、ベトナムは暮らしやすく、あまり海外に来た気がしないということですが、Mさんは、現地での人脈を広げるため、外国人向けネットワーキングの集まりにも積極的に参加しています。そこでは、いろいろな国の出身の人たちに出会うことができ、刺激になるそうです。

 Mさんの話が、「東南アジアで働きたい」という人の参考になれば幸いです。

<キャリアデザインインタビュー バックナンバー>

キャリアデザインインタビュー(1)─ 英語と夢に向かって安定職を去る
キャリアデザインインタビュー(2)─ 米留学、日本で就職後、米赴任
キャリアデザインインタビュー(3)─ 米大学卒業、日本で就職、転職、フリーに
キャリアデザインインタビュー(4)― ポスドクから企業勤務を経てフリーの翻訳者に
キャリアデザインインタビュー(5)― 40手前でベトナムで就職 




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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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