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有元美津世のGet Global!

異文化間での危険な思い込み ー Don’t Assume!2018.02.20


前回、書いた
ように、ベトナムでも「ニーハオ」と声をかけられることが多くなっているのですが、信じられないのは、こちらがベトナム語や英語で話しかけているのに、北京語で返事をする店員などです。(それも「你好」と「謝謝」しか言えないのに。)

 私は、ネット翻訳で英語をベトナム語に訳して見せるのですが、返事を中国語で表示してきた人もいます。

 私も今では、中国語で話しかけられると、ベトナム語で ”Không Trung Quôc”(Not China)と言うようにしているので、その後は中国語で話しかけられることはないですが。

 ネパールでも、トレッキング中に ”Namaste” と挨拶する私に「ニーハオ」と返答する人が人種にかかわらず、いました。それも日本人ツアー客を連れたネパール人ガイドまでが!100歩譲って、中国人に売りつけたいがために中国語で取り入ろうとする店員は大目に見るとしても、さまざまな国の観光客をガイドするプロの、この態度は許せません。

 日本で登山やハイキングをすると、外国人でも「コンニチワ」と挨拶する人が多いですが、私も「コンニチワ」と返します。相手が話しかけてきた言語で返すのがエチケットですから。(一生懸命日本語を学んでいるアメリカ人が「オハヨウゴザイマス」と挨拶すると、ケラケラ笑う日本人一家を見たこともありますが、失礼であり、かつ今どき「日本語を話す外国人を見たこともない」という野暮さ丸出しです。)

相手が話した言語で返答するのがエチケット


 長年、日本に住んでいる外国人が「日本人に日本語で話しかけても、(つたない)英語で返答されることがよくある」と憤慨するのを耳にします。

 日本でも、白人(+黒人も?)と見れば「英語」と思っている人もいますが、英語を話せない白人など、世界に山ほどいます。というより、英語を話せる人より話せない人の方が多いのです。

 たとえば、日本に住んでいるロシア人。ロシア語を話せない日本人との共通の言語は日本語しょう。そのロシア人に(つたない)英語で返答する日本人は、ベトナム語で話しかけている相手に「你好」と「謝謝」しか話せないのに北京語で返答するベトナム人と同じです。

 基本エチケットは「相手が話した言語で返答する」ということ。相手の言語が理解できなければ、英語または自分の知っている言語で返答するしかないでしょう。

 とにかく、相手の国籍や民族を勝手に決めつけるべきではないのです。相手がどこの国かわからなければ、少なくとも「どこの国?」と聞くか、「中国人ですか?韓国人ですか?」と聞いてみることです。 

Don’t Assume!


 ネパールでトレッキング中、私が”Namaste”と挨拶した相手の男性が、私に韓国語で話しかけてきました。私は、その男性は韓国人なのかと思い、韓国語で「韓国語はわかりません」と答えました。すると、英語で”My wife is Korean”というので、この人は韓国人ではないのかと思い、”Are you Korean?” と聞くと、”I’m Japanese” と! 

 (私は韓国系の顔立ちではないのに)勝手に、こちらを韓国人と決めつけて会話を進めた、この日本男性には、英語のことわざを送りたいと思います。

 

 When you assume, you make an ass out of you and me.  (assume = ass+u+me)

 (思い込むと、あなたと私が笑いものになるだけ。)

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この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など多数。

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